「メンタルの塔」とは何かについて紹介していきます。
メンタルの塔とは
「メンタルの塔」とは、人間の精神状態を地下10階から地上10階にわたる螺旋階段状に伸びる1つの建物に例え、地下階にいる時をネガティブな状態、地上階にいる時をポジティブな状態とします。
その上で、私たちのメンタル状態の変化を、その塔を上ったり下りたりする行為に見立て内面心理の観察を手助けするためのものです。
この「メンタルの塔」は地下10階から地上10階まで伸びる建物ですが、
人間は10階よりは上には上がれず、それより上に行こうとしても階段がないので地下に向かって落ちていくことになります。
また地下は10階までしかないため、それより下には降りることは出来ません。
「メンタルの塔」では上の階に行けば行くほど景色もよく高揚感に包まれまずが、その分太陽に近づくことになりますので暑く疲れやすくなります。
一方で地下は10階までありますが下の階に行けば行くほど、地上には上がりづらくなり、太陽が当たらないので寒く元気がなくなっていきます。
ただ、地下は地上にずっといてほてった体を冷ましてくれますし、静かなのでリラックスできます。
地下に降りすぎると戻って来づらく体は弱ってしまいますが程よく休憩するためにはむしろ地下は絶好の場所となるのです。
また、メンタルの塔の中の階段は中心の柱を軸に階段がうねりながら上昇していく螺旋階段上に設計されており、
その軸と階段というのは、それぞれ「心の健康」と「体の健康」という二面性を象徴しています。
つまり、メンタルの塔の中の階段を自在に上り下りできるようになるためには、
「心の健康」と「体の健康」の両面からのアプローチが必要になってくることを表しています。
心の健康への取り組みによって、階段を上り下りしようとする意志を鍛え、
体の健康への取り組みによって、階段を上り下りするための足腰を鍛えるといった捉え方でも良いでしょう。
さて、「メンタルの塔」では、
このように人間の精神の状態を地上(ポジティブ)と地下(ネガティブ)とにイメージによって大きく二分して考え、
それらを地上か地下かというような両極端な捉え方ではなく、中間階層のある螺旋階段状のものと捉えます。
そして螺旋階段を上り下りするのは心と体の相互作用によるものであるとします。
その上で、理想の精神状態を、
「ほどよく地下と地上とを行ったり来たりする状態」と定め、
このイメージを使う各人が自分にとっての理想の状態を見つけるために有効活用できる枠組みとなります。
「メンタルの塔」に込めた想い
それでは次に、どうしてこうした「メンタルの塔」というイメージを提示していくことにしたのか、その背景にある私の想いについてです。
小さな改善を前向きに捉えてほしい
精神的にネガティブな状態に陥ってしまった人というのは、自分のメンタルを改善しようと努力しますが、なかなかポジティブと呼べる状態に戻ることが出来ず思い悩んでしまいがちです。
メンタル改善のテクニックを実践しても回復出来ない時に、「やっぱりだめだったのだ」と諦めてしまいやすいのです。
しかし、精神の状態というのはプラスかマイナスかといった単純なものではなく、
プラスにもプラスの度合いがあり、マイナスにもマイナスの度合いがあります。
確かに「メンタルの塔」の地下10階から地下9階に昇ったとしても、あまり変化は感じられないかもしれません。
しかし、改善の一歩を歩めたのは事実です。
このとき、「メンタルの塔」の絵がイメージとして頭の中に定着していると、そうした小さな改善を前向きに捉えることができるはずです。
もちろんまだ地上にまではまだ上がれていないけど、すくなくとも地上に向かって一歩前身できたということは、それを繰り返すことで地上に出ていくことができるという気持ちになれるはずです。
奈落の底に落ちていくイメージを持たないでほしい
次に、ネガティブな状態に陥ってしまい落ち込んでしまっているとき、自分がどんどん谷底へと落ちていっているような錯覚を覚えてしまいがちです。
そのようなイメージを持ってしまっていると回復の帰路からは遠く離れているように思えてしまい、気力が萎えてしまいます。
しかし、実際は無限に落ちていく谷底などというものは存在しません。
奈落の底に落ちていくイメージというのはあくまでも錯覚であり実際は、それより下がることのできない場所でじっとしているのです。
このとき、頭の中に「メンタルの塔」のイメージを持っておくことができれば、
奈落の底に落ちていっているような絶望的な気持ちになることなく、自分の精神状態を客観的に捉えることが出来ます。ネガティブな感情に囚われて我を失うことを避けることができるのです。
「メンタルの塔」は、地下10階までで、それより下はありません。
地下10階にいる時に取れる選択肢は2つだけで、その場に止まるか上の階に上がるかだけなのです。
もちろん、その場でじっとしていても構いません。焦る必要はありません。
上の階に行く気持ちになれた時に一歩踏み出せば良いのです。
もし奈落の底に落ちていくイメージを持ってしまっていると、元気な状態に戻るのはさすがに気が遠く、前向きな気持ちにはなかなかなれないものです。
しかしどんなに落ち込んでも、どん底はせいぜい地下10階までなのです。
そのように思えれば、仮に自分の今の状態がネガティブであったとしても焦ることなく落ち着けるはずです。そして回復の帰路につく準備をする気持ちになれるはずです。
ネガティブな状態があってもいいんだと気楽になってほしい
自己啓発書やポジティブになれると宣伝する心理読本などを読んでいると、一刻も早くポジティブな状態になった方がよく、
さらにはそのポジティブな状態を維持するべきだと思ってしまいがちです。
しかし、実際はポジティブな状態を維持するというのは不可能であり、むしろ不健全でもあります。
確かに一定期間はその状態を維持できる時もあるかもしれませんが、必ずガタが来て塞ぎ込む時が訪れます。
それはなぜかというと、人間はポジティブな状態にずっといると、疲れてしまうからです。
そこでもし、「メンタルの塔」のイメージを頭の中に持つことが出来ていれば、
ポジティブでい続けなくてはいけない!といった強迫観念を持たずに済むはずです。
「メンタルの塔」の世界観では地下は必ずしも悪いところではありません。
むしろ、火照った体を冷ましてくれて、静かな空間が提供されるリラックスできる場所です。
人間は、活動的な時もあれば、休む時も必要です。
ネガティブな状態というのは、なにも悪いものではなく気持ちを落ち着け回復の時間を与えてくれる良いものだと思ってほしいのです。
そのように思えれば、仮に自分がネガティブな状態にあったとしても、
それ自体に対して落ち込む必要はありません。ポジティブにならなくてはと焦る必要もなくなるはずです。
自分のメンタルの状態を冷静に捉えてほしい
「メンタルの塔」の概念の中では、自分の精神状態を地下10階から地上10階に渡る範囲のあるものとして捉えます。
つまり、一言でポジティブな状態といっても10段階があり、また一言でネガティブな状態といっても10段階があるわけです。
自分の精神状態をポジティブかネガティブかの2段階だけで捉えてしまうと、自分の内面状態に対して白黒をつけることになってしまいます。
自分の精神状態に対して白黒つけてしまっていると、それは部屋の明かりのスイッチをパチパチと切り替え続けるようなもので、全く落ち着くことができません。
自分の内面状態を白黒つけて評価するのではなく、ポジティブ10段階、ネガティブ10段階のグラデーションのあるものとして捉えておくことで、
自分の状態を客観的に捉えて平常心を保つ手助けになるはずです。
また、
「メンタルの塔」のイメージを持っておくことでメンタルの状態というのは螺旋階段状に連続しているものであって、
いきなりネガティブな状態からポジティブな状態へとワープするようなものでもないとも思えるようになります。
そう思うことによって、嫌なことがあってもすぐネガティブになるというわけではないし、
また良いことがあってすぐポジティブになれなくても焦らないですみます。
それだけでなく、「メンタルの塔」のイメージを持つことで、
ネガティブ過ぎる状態、ポジティブ過ぎる状態といった両極端な状態を避けることにもつながります。
自分にとって居心地の良いメンタルの状態を「幅のあるもの」として見つけてほしい
自己啓発系・心理読本系の書物・Youtube動画などを見ているとあたかも理想と呼べるような精神状態が存在しているような気がしてしまいますよね。
しかし、実際は人それぞれにとってちょうど良い状態というものがあります。
また、そのちょうど良い状態というのはある特定の状態なのではなくて、ある程度の「幅」があるものであるはずです。
さらにいうなら、同じ人の中でも、時期や状況次第で居心地のよい精神状態というのは変化するものです。
そのため、自分自身の内面の状態を慎重に観察し、
今の自分にぴったりのメンタルの状態の範囲を知ることは大切であるといえます。
もちろん、人間の精神状態というのは、はっきりと数値化できるような単純なものではありませんよね。
しかし、ざっくりとポジティブ10段階、ネガティブ10段階に分けた時、自分が今だいたいどの階数にいるのかという感覚を持つことは可能です。
この「メンタルの塔」のイメージを常に持つことが出来ていると、
自分の精神状態を慎重に観察する視点をもつことができるので、結果的に自分にとって居心地のよい精神の状態の範囲について理解を深めることができます。
例えば、
「気分が高揚して活動的になっている期間が長めに続いたあとは、ずっとその状態を維持するのではなく、しばらく気持ちを落ち着けてゆっくりした方が、またすぐに活動的な状態に戻ることができる。(メンタルの塔の地上に良過ぎるとガタが来るから意識的に地下に下がった方が良い。地下2階から地上4階の範囲が居心地いいかな、など)」
「家に居てゆっくりする時間が長くなり過ぎると、気が滅入ってきてどんどんネガティブになるから、意識的に外に出て気分を高めてくれるような遊びをした方が良い。(メンタルの塔の地下にずっといると、気づいた時にどんどん地下に降りてしまっているから、そこに気をつけて定期的に活動的なことを行なった方がよい。地下3階から地上3階の範囲くらいが居心地がいいな、など。)」
そのように、
自分にとってベストな精神状態を、「この状態!」というように限定するのではなく、
「今はメンタルの塔の地下2階から地上4階くらいがちょうど良い」といったように、範囲あるものとして居心地の良い精神状態を定めて欲しいのです。
肉体の健康へのアプローチを疎かにしないでほしい
「心身一如」という言葉があるように、心の状態は体の状態に影響を与え、また体の状態は心の状態に影響を与えます。
しかし、私たち現代人はどこか頭でっかちの状態になりやすく、思考の力だけでメンタルを改善しようとしがちです。
それだと一時的に気分がよくなるかもしれませんが、またすぐ元の状態に戻ってしまいます。
「メンタルの塔」の階段は、螺旋階段状に設計されていますが、その階段は中心の軸となる「心の健康」と上昇していく階段部分の「体の健康」の両面が螺旋構造状に絡み合いながら上昇しています。
つまり、メンタルの塔を自在に上がったり、下がったりできるようになるためには、「心の健康」と「肉体の健康」の両面からのアプローチに取り組む必要があります。
もっとイメージに例えて説明するならば、
・心の健康は、階段を上り下りしようとする意志に関与
・体の健康は、階段を上り下りするときの足腰の力に関与
します。
どんなに気持ちの上で階段を上りたくても、足腰が弱く自分の体を運ぶことができないのならうまく上の階に進むことができませんよね。
反対に、どんなに足腰が強くても階段を上る気持ちになれない、もしくは上り方が分からない、上るのが怖い、といった心の状態では上の階へと上ることはできませんよね。
このように、「メンタルの塔」の螺旋階段というものが「心と体の健康」の二面性を持つということをしっかり理解しておけば、
頭でっかちになって思考の力ばかりに頼ることなく、
肉体面への健康に対しても積極的に取り組むことができるようになるはずです。
その事を念頭に、
・運動習慣獲得への取り組み
・良質な睡眠への取り組み
・腸内環境改善への取り組み
・自律神経の乱れを整えるための取り組み
・栄養バランスの取れた食生活
について特に今後取り扱っていきたいと考えています。
「メンタルの塔」の成立背景
ここまで、「メンタルの塔」とは何か、また「『メンタルの塔』に込めた想い」について書き記してきました。
それでは次に、「そもそもなぜ『メンタルの塔』というイメージを提示するに至ったのか」、その成立背景について書き記します。
「メンタルの塔」とは、Youtubeチャンネルのライフハックアニメーションがこれまでに動画として公開してきた「心と体の健康」に関する知識を、
一つの知識体系に紐づけて整理していくために作られた支柱となる概念です。
どうしてこのような支柱となる概念を必要としたのかというと、
まとまった知識体系をメディアとして提供したいと思ったからです。
さて、私は「ライフハックアニメーション」というYoutubeチャンネルの立ち上げ人で、そのコンテンツ内容に対して全面的に関わって来ています。
メディアとしての大きなテーマは「心と体の健康」ですが、
動画として扱う題材は多岐に渡っており、内容同士の関連性が見えなくなってしまっておりました。
私のルーツは、なにも心理学の専門家でもなければ、栄養学の専門家でもありません。ただの一般人です。
違うことがあるとしたら、精神と肉体の健康について以前から大きな関心を持っていたということ。
そして、キャリアの中で一度大きな挫折を経験し、心身ともに病み、そこから回復したという実体験があることです。
今までは、いわば我流によって手当たり次第に知識を吸収し、役に立った知識・実践方法などをまとめて発信していました。
ただ、Youtubeチャンネルを立ち上げ、こうして今では登録者数が15万人を超え、
それなりにメディアとして影響力を持つようになった結果、
一度、自分の知識の土台となるような専門的な知識を体系的に学ぶ必要があると感じました。
そこで、心理面、肉体の健康面において専門知識を学ぶために、
民間資格ではありますが「上級心理カウンセラー」「上級食育アドバイザー」の資格を取得しました。
これらは国家資格級のものではありませんが、カリキュラム内容は充実しており一通り必要最低限の知識は網羅的に学べたのではないかと自負しております。
そして、そうした取り組みの中で、
乱雑にかき集められた知識たちが、一つのシンプルなイメージにまとまっていき、
そのイメージが「メンタルの塔」という概念として描かれました。
メディアとして扱う知識の範囲は広く、それらの知識群を一つのイメージの中にまとめていくためには、
それがとにかくシンプルであり、かつ直感的に掴みやすい枠組みである必要がありました。
さて、私はYoutubeチャンネルを運営するとともに、自分の精神状態を観察する日々を続けていく中で、
主に次の頃柄についてずっと考えていました。
・メンタルの状態を一定に保つことは難しく、どうしても上げ下げがある
・ポジティブを続けることは逆に疲れることにつながり、不定期的だがスランプと呼べる時期が訪れる
・ネガティブな状態には底があり、それが無限に続くというものではない。
・ポジティブな状態にもネガティブな状態にも「幅」がある。
・自分のメンタル状態に合った自己啓発がある(万人に通じる自己啓発は無い)
・体を動かすと確かにメンタル面に良い影響を与える。逆に体を動かさない時期が続くとメンタル面に悪い影響を与える。
・食事内容はメンタルの状態に確かに影響を与えている
・睡眠の質はメンタルの状態に確かに影響を与えている
そうしたことを考える中で、
それらの気付きを統合的に示すイメージとして「メンタルの塔」なるものが出来上がりました。
以上をまとめると、「メンタルの塔」という概念が成立した流れとしては、次のようになります。
- 以前から心身の健康に人一倍の興味関心があった
- キャリアの中で大きな挫折を経験し心身ともに病んだが、そこから回復をした
- その回復の過程で得た知識や気づきなどをYoutubeチャンネルで発信しある程度の規模に成長した
- 「心と体」の健康について体系的な学習を一度経る必要を感じ「心の健康」「体の健康」を学ぶという観点から資格を取得した
- そうした取り組みの中で、これまでの知識群が「心と体の相互作用によって上昇する螺旋階段状の建物」のイメージに結びつき「メンタルの塔」という概念が生まれた
ということになります。
「メンタルの塔」に紐づけられていく知識について
それでは次に、今後この「メンタルの塔」のイメージに紐づけていく形で、
どのような知識を扱っていくのかについて、簡単に紹介していきます。
これまでYoutubeチャンネルにて様々な知識やハウツーを紹介してきておりますが、今後以下の知識をメインに取り扱っていきたいと考えています。
・認知行動療法の理論的枠組み及びそこで用いられる手法
・うつ病研究において脳科学的に分かっていること
・精神に状態に関わる脳科学的知識
・ACTの手法(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)
・マインドフルネスの実践研究知識
・学習性無力感の存在について
・行動科学を用いた心と体のコントロール
・対人関係の心理学(主にアドラー心理学を用いる)
・健康知識
・運動習慣について(主に運動習慣によって得られるメリットに焦点をあて運動習慣を作る、維持するモチベーションにする)
・自律神経への理解と整える方法
・腸内環境の改善
・睡眠習慣の改善
・栄養学に対する必要最低限の知識
これらは、今まで様々な情報に対して知識面・実践面の両面から触れていく中で特に有効だなと思っているものです。
これらの知識群について(今この記事の中で説明することはしませんが)、
これから改めて「メンタルの塔」と関連づけながら解説記事および解説動画を更新していく予定です。
主に、次の観点から知識の再構築を行なっていきます。
- メンタルの塔の中で地下に閉じ込められた状態から抜け出すため
- メンタルの塔を上に上がろうとする時の足枷を取り外すために
- 自分にとって居心地の良い階数の範囲を知りそこにとどまるために
- メンタルの塔の地下に潜り過ぎないために
- メンタルの塔の高いところに上り過ぎないために
簡単にまとめるなら、ネガティブの連鎖から抜け出し、自分なりに健全と呼べる精神状態をキープするということを目的に、
「メンタルの塔」のイメージを用いながら知識の再構築を行なっていきます。
実際難しく、難解な用語もある知識だとしても、「メンタルの塔」という一つのシンプルなイメージに比喩的に紐づけていくことで感覚的に理解し、そして実生活の中で実践できるようにしていきたいと思っています。
どのような人に届けたいか
この「メンタルの塔」のイメージは、シンプルであるがゆえに応用性が高く様々な方法論を紐付けていくことができます。
主に次のような人にこのイメージを届け心身の健康の維持の役に立てて欲しいと考えています。
ネガティブの連鎖から抜け出せずいる
メンタルの塔のイメージに置き換えるのなら、それは地下の深いところで牢屋に閉じこもっているようなもの。
まずは牢屋の扉をあけ、地上へと上がっていく必要があります。
そのような人には、まず「牢屋の扉の開け方」として例えば、認知行動療法の手法を用いて否定的な考え方の癖に気付くことを行います。
その上で、ACTの手法およびマインドフルネスの手法を活用し、上へと登っていくきっかけをつくり、
そこに肉体面への健康アプローチを加えて徐々に地上へと近づいていってもらうイメージをもってもらいます。
一気に地上に出る必要はないこと。そして一歩一歩の改善を積み重ねたいこと。
さらには地下深くに戻っていかないように気持ちの整理の方法などを身につけて欲しいと思っています。
精神の上げ下げが激しく安定させたい
気持ちの上げ下げが激しい時というのは、自分の内面状態に対してポジティブかネガティブかのように白黒をつけて判断しがちです。
もちろん、気持ちの上げ下げには様々な原因が考えられます。
それは、人間関係に由来するストレスかもしれませんし、計画通りに自分を律することができなかったことへの自己嫌悪かもしれません。
それがどのような原因に基づくものであったとしても、
メンタルの塔に当てはめて考えるのならば、落ち着く事なく階段を上り下りしている状態です。
そのような状態ではジッと腰を据えて物事に取り組むこともできませんし、何よりも簡単に疲れてしまいます。
それは、精神状態には同じポジティブ・ネガティブでも幅があるという視点が抜けているため、両極端の間を行ったり来たりしてしまっているのかもしれません。
さらには、自分にとって心地の良い状態の範囲(メンタルの塔の階数の幅)が狭いため、ベストなコンディションを見つけられず落ち着かないのかもしれません。
そのような状態の人こそ、「メンタルの塔」のイメージを持ち、
その概念を自分ごとに当てはめ、客観的に精神を見つめることで安定した状態を保つことができるようになります。
心身の健康を維持し続けたい
比較的メンタルは健全だと自覚のある人であっても悩みが無いという人はいないものです。
現代社会は情報に溢れ、また身の回りの環境も逐一変化していく世の中です。
家の中も家の外も、ストレス要因があるといっても過言ではなく、誰で合っても精神的に落ち込んでしまう可能性があります。
そのことを「メンタルの塔」のイメージに当てはめるのならば、
知らず知らずのうちに地下の深いところへと降りて行ってしまっており、
そのことに気づかず居座り続けてしまった結果、心身ともに弱り一体どうすればよいのかが分からなくなってしまう状態です。
それとは逆の流れで、メンタルの塔の頂上から地下に向かって落ちてしまう場合もあります。
例えば、気持ちを休める暇もなく仕事にのめり込み、人間関係のストレスや仕事のプレッシャーに負けないために、いわば「ハイの状態」になって頑張っていた結果、燃え尽きてしまって働く気力が失せるといった場合がそれに当てはまります。
以上のように、この現代社会では心身ともに病んでしまう(落ち込んでしまう)というのは誰にでも起こりうることなのです。
そのため、どのような時でも「メンタルの塔」のイメージをもち、
両極端な白黒思考に陥ることなく自分にとって居心地のよい精神状態の幅を見つけそこに回帰していく意識を持つことで、
継続的に健康的なメンタル状態を維持することができるようになるはずです。
まとめ
以上、「メンタルの塔」についてご紹介してきました。
しばらく更新が止まってしまっており申し訳ございません。
一度、思考を整理して出直すために準備しておりました。
これから「メンタルの塔」のイメージをベースに、「心と体の健康」をテーマに、
心身の健康に役立つ情報をお届けしていきたいと思っております。
それではこれからも、ライフハックアニメーションを宜しくお願い致します。