うつ病・慢性疲労・老化

【現代病の原因】炎症とうつ病・老化・慢性疲労の関係性とは

  1. 炎症とは何かがわかる!
  2. うつ病・老化・慢性疲労と炎症との関係性が分かる!
  3. 現代病に繋がるような炎症を抑える方法が分かる!

この記事では、うつ病・慢性疲労・老化といった、症状と人体の炎症との関係性について解説をし、どうすれば炎症を抑えることができるようになるのかという話をしています。

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです。

突然ですが、みなさんは次のような悩みを抱えてはいないでしょうか。

  • なんか調子が悪いという漠然とした感覚がずっとある
  • 気分が落ち込み気味で不安定
  • 寝ても取れない疲れがある

もし、そのような悩みをお抱えのようでしたら、

今日の記事でご紹介をする、肉体の「炎症」について詳しくなり、
その原因を日常生活から減らすようにすれば、

そうした悩みからも解放されるかもしれません。

是非最後までお楽しみください。

現代人特有の炎症

炎症とは

実は今日の記事で解説をするこの「炎症」。

どのような人にとっても非常に身近な存在です。

一番わかりやすいのは、

転んで膝を擦りむいた時、
液体が染み出し、
じくじくと痛み、
そして皮膚が赤く膨れ上がりますよね。

これが炎症です。

また、他にも風邪で熱を出してしまうのも炎症の一種です。

つまり、炎症というのは、端的に説明すると、

体が何らかのダメージを受けた時、体にとって有害な刺激を取り除こうと動き出す免疫システムであると言えます。

しかし、

この炎症というのは、

怪我や風邪というように、その正体をはっきりと感じられるものだけではなく、
体の中で、延々と続き、自分では炎症を起こしていると気付きにくいものもあります。

そして、この記事で取り上げたいのには、まさにこの、

体の中で延々と続き、自分では気付きにくい炎症の方です。

炎症と、老化、慢性疲労、鬱の関係

炎症と老化・慢性疲労・うつ病の関係

最近の研究では、

そうした炎症によって、これまでとは違う角度から説明が可能な症状があります。

その代表例が、

老化と慢性疲労と鬱

です。

老化と炎症

要点だけを述べますと、

100歳近くまで生きているのに健康な高齢者と、一般的な高齢者の、体内での炎症レベルを比較すると、
明らかな差として健康な高齢者の炎症レベルは低かったという実験結果が出ています。

慢性疲労と炎症

また、

被験者を集め自分の体調に関して、主観的な判断として5段階で評価をさせたところ、
その主観的な評価と、体内の炎症レベルとの間には強い関係性が見られました。

うつ病と炎症

そして、

うつ病に関しても、その原因として「うつ病の炎症モデル」が注目されています。

従来は、脳の神経伝達物質のバランスの崩れによってうつ病の症状を説明しようとしていましたが、
それだとどうしても辻褄の合わない事例もありました。

しかし、人体が何らかのダメージを受け、「サイトカイン」という炎症性の物質が分泌されることで、
脳の機能に影響を与えてしまっているのではないかといううつ病の炎症モデルでの仮説が立てられています。

それでは、

こうした現代人特有の、といっても過言ではない症状の原因となっている炎症の原因とは一体なになのでしょうか。

現代病に繋がる炎症が起きる原因とは

現代病の原因

炎症というのは、最初に述べたように、
体内の有害な刺激を取り除こうとする免疫システムであり、その免疫システムが働いた結果として、
怪我の時に皮膚が膨れ上がったり、風邪で熱が出たり、

また先ほどの老化・慢性疲労・鬱症状といった症状が表面化してきます。

怪我や風邪といった場合ですと、免疫システムが働いた結果として速やかに有害な刺激が取り除かれるわけですが、

老化・慢性疲労・鬱症状といった場合ですと、免疫システムが働いたとしても、
自分では自覚ができないレベルでの有害な刺激が次から次へともたらされてくるため、

なかなか治らず免疫システムが働きっぱなしという状態になってしまうのです。

それでは、そうした自分では自覚が出来ないレベルで次から次へともたらされる有害な刺激というのは一体なんなのでしょうか。

現代病の理由

炎症の原因とは

そうした有害な刺激の正体を見破るためには、

ハーバード大学古代人類学者ダニエル・リーバーマン氏が提唱した、

昔と比べて「多すぎること」「少なすぎること」「新しすぎること」の3つの枠組みに照らし合わせて、
古代と現代のミスマッチが起こっている事柄を見つけるという方法が効果的です。

この方法の理屈としては、

現代人の人体は、脳も含め肉体レベルでいうならば、古代の人類と同じであるにも関わらず、
それまで長い間慣れ親しんできた刺激とは異なる刺激がもたらされるため、
その異なる刺激を有害なものとして取り除こうと、免疫システムが起動し、炎症が起こってしまっているというものです。

現代において多すぎる事

この3つの枠組みに照らしてみると、

多すぎる事の例としては、

  • 摂取カロリー
  • アルコール
  • オメガ6脂肪酸
  • 飽和脂肪酸
  • 塩分
  • 乳製品
  • 満腹感
  • 人口密度
  • 衛生環境
  • 課題のバリエーション
  • 人生の価値観

現代において少なすぎる事

また、少なすぎる例としては、

  • 有酸素運動
  • 筋肉を使う運動
  • 睡眠時間
  • 空腹感
  • ビタミン、ミネラル
  • 食物繊維
  • オメガ3脂肪酸
  • 自然環境
  • 太陽光
  • 深い対人コミュニケーション
  • コミュニティへの所属意識

現代において新しすぎる事

そして新しすぎる例としては、

  • 加工食品
  • トランス脂肪酸
  • 果糖ブドウ糖液糖
  • 公害
  • 人工照明
  • デジタルデバイス
  • インターネット
  • 化学物質
  • 抗生物質
  • 孤独
  • デスクワーク

いかがでしょうか。どれもこれも、まさに身近で普通すぎて、それが炎症の原因となっているとは気づけない要因ばかりではないでしょうか。

私たち現代人の知識であったり、生活習慣という観点からは決して目新しいものではないのですが、

私たちのこの人体レベルでは、まだ適応しきれておらずむしろ有害な刺激として炎症反応を起こしてしまっているというわけです。

現代において多すぎる・少なすぎる・新しすぎる事

現代病への対策方法とは

そうした有害な要因への個別具体的な対処方法については、この記事の中だけでは扱いきれないので、また今後の記事の内容に回していきますが、

対策にあたっての大まかな考え方としては、

先ほど列挙した要因に対して、

  1. 多すぎるものは減らす
  2. 少なすぎるものは増やす
  3. 新しすぎるものは無くすか刺激を和らげる

という対策が何か出来ないか考えてみましょう。

全てを完璧にすることは現実問題として無理ですが、

慢性疲労、鬱症状といったように、
明らかな悪影響として表面化してくる前に、その炎症を抑えることは可能です。

ちなみに、そうした考え方を実生活レベルにまで体系化したものとして、

「旧石器時代」を意味する「パレオリシック」からとった
パレオ式の生活というものがあります。

パレオ式の生活については、このチャンネルでは、こちらの記事にて解説をしておりますので、
合わせてご覧頂けますと具体的な対策方法が分かってくるかと思います。

現代病(うつ・慢性疲労・老化)と炎症との関係性

現代病と炎症の関係性

以上いかがでしたか?

この記事では、

慢性疲労・うつ、老化といった、

現代に特有な、といっても過言ではない症状の原因として、

知らず識らずのうちに人体を蝕んでいく「炎症」についてご紹介をしてきました。

頭では対応ができていても、体が対応できていないため、
炎症という形で体悲鳴を上げており、

その事が身体面・メンタル面に対して無視できないほどに大きな影響をじわじわと与えてしまっているわけです。

そうした炎症に対する理解を深め、

今日の動画で紹介をしたような人間の人体レベルにおいて、

  • 多すぎる事を減らす
  • 少なすぎる事を増やす
  • 新しすぎるものは無くすか刺激を和らげる

といった対策を是非今日から取り入れてみてください。

そうした生活を習慣化する事で、

体の内側から健康になっていき、結果として冒頭に述べたような

 

  • なんか調子が悪いという漠然とした感覚がずっとある
  • 気分が落ち込み気味で不安定
  • 寝ても取れない疲れがある

という問題も解決されていくことでしょう。

なにか一つでもご参考になる点がございましたら幸いです。

また、現代病と炎症の関係性について、もっと詳しく学びたいという方には、
こちらの書籍がおすすめです。

 

また当記事の内容は、動画にても解説をしておりますので、復習も兼ねて是非こちらもご覧下さい。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献:
池谷 敏郎(2017) 体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! : クスリに頼らず全身の臓器を元気にするコツ 三笠書房
鈴木祐(2018)最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ クロスメディア・パブリッシング
エドワード ブルモア(2019) 「うつ」は炎症で起きる , 藤井 良江訳 草思社
最上 悠(2011) 「脳の炎症」を防げば、うつは治せる 永岡書店

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