- 怒ることがなぜ健康に悪いのかその理由が分かる!
- どうすれば怒りを抑えることができるのかが分かる!
- 交感神経と副交感神経の働きについて学べる!
この記事では、怒ることがなぜ健康に悪いのか、そしてどうして怒りという感情に対して意識的に対処をしていくべきなのかという事について解説していきます。
また自分の怒りの感情をいかに抑えるかというその方法についても、2つのアプローチから解説していきます。
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです。
突然ですが忠告です。
「怒り」は体に良くありません。
日頃から怒ってばかりだと、
疲れやすく、体調も崩しやすく、歳の割には老けてるねと言われてしまいます。
今日の記事を読む事で、なぜ怒るのは体によくないのか、
そしてどうすればそうした「怒り」による悪影響から自分を守ることができるのかというお話をしていきます。
是非最後までお楽しみください。
怒りとは
怒りと聞くと、理不尽なことを言われたり、身勝手な要求を突きつけられたりした時に、
カッと熱くなってしまう感情のことだと思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、
人間が怒っている時、脳内で起きていることを見てみると、
後悔する時、嫉妬する時、焦ってイライラする時なども、同様に怒っているという事が分かります。
実は人間の脳内が怒っている状態になることは非常に多く、
主に以下の5つの条件のいずれかが当てはまる時に怒るとされています。
- 条件① 自信がない時
- 条件② 体調が悪い時
- 条件③ 環境が悪い時
- 条件④ 余裕がない時
- 条件⑤ 予想外の事が起きた時
そして何が問題かというと、
これらの条件はなにも特別なものではなく、
ごく日常的にありうる事ばかりという事です。
つまり、
下手したら日中ずっと怒っているというケースもあり得るという事です。
今日の動画のテーマは「怒り」は体に良くないという事ですが、
この体に良くない「怒り」を私たち現代人は無意識レベルで常に感じてしまっているかもしれないのです。
怒りによる悪影響とは
怒ることがもたらす自分への悪影響を知るためには、
私たちがこの肉体の機能を正常に働かしていくためには欠かせない
「自律神経」
の働きを知る必要があります。
自律神経について簡単に説明するならば、それは体の様々な機能を調整してくれる神経のことであり、
交感神経と副交感神経との2つがあります。
この2つの神経をざっくりイメージで捉えるならば、
交感神経はアクティブモードの神経、副交感神経はメンテナンスモードの神経であると言えます。
この2つの神経はどちらかが高い方がいいというようなものではなく、
2つのバランスが重要です。
しかし、
人間が怒る時というのは、交感神経が活発になります。
通常であれば、そのように一時的に活発になった交感神経というのは、
時間が経つにつれて収まり、元のバランスのとれた状態へと戻っていきます。
しかし、
先ほども述べた通り、
私たちは気づかないところで小さな怒りをずっと繰り返していることが多く、
交感神経が活発な状態が非常に長い時間維持されることが多くなっています。
そのような状態が長時間維持されていると、
メンテナンスモードの副交感神経が正常に働かず、
肉体は休憩するタイミングを失いどんどん消耗し続けてしまいます。
交感神経優位が続くことの健康被害
怒ることが原因で交感神経が活発な状態が続いてしまっていると、
例えば次のような悪影響が体に及びます。
- 血液がドロドロになり血行が悪くなります
- 消化管の動きが悪くなり腸内環境が乱れます
- 免疫システムが乱れて風邪をひきやすくなります
- 肉体が酸化して老化が進みます
- 寝ても疲れが取れず慢性疲労になります
他にも、
自律神経のバランスが崩れることによって生じる悪影響は多くあります。
しかし、
ここで何が問題かというと、繰り返すようですが、
そうした自律神経のバランスを崩す原因となる「怒る」という状態を、
私たちは気づかないレベルでずっと続けてしまっていることが多いということです。
つまり、
そのことに対する意識的な改善を試みない限り、
私たちは自分で自分のことをジワジワと痛め続けているのかもしれないのです。
怒りへの対処法
先に述べておきますと、私たちは人間である以上、
どうしても怒るという状態を全く無しにすることはできません。
代わりにできることは何かと言うと、
それは、
怒りづらくすること
そして
怒りを早く鎮めるようにすること
という2つです。
それぞれについてオススメの方法を紹介していきます。
怒りづらくなる方法
怒りづらくなるためにまず出来ることは、体の使い方を変えることです。
体と心は密に連動し合っており、体の動きを変えることでメンタル面に対して直接的な影響を与えることができます。
そのためには、
- 笑顔を作ること
- 姿勢を良くすること
- 呼吸をゆっくり行うこと
この3つが肝心です。
笑顔を作ることで、自然と気持ちにゆとりができ、怒りづらくなります。
日頃から不自然にならない程度に口角を少し上げ笑顔を維持するようにしてみましょう。
姿勢を良くする事で、自分の気持ちを強く持つことができ、ちょっとやそっとでは怒らなくなります。
胸を張って堂々としたポーズを維持する事を心がけてみましょう。
そして、呼吸をゆっくり行うことで、自然とリラックスができ怒りづらくなります。
息を吸う時間と吐く時間とを1:2の比率で行うのがオススメです。
5秒で吸って、10秒で吐くといったリズムを特に意識しなくてもできるようになりましょう。
これら3つの方法以外には、
十分な睡眠時間の確保も大切です。
寝不足だとそれだけでイライラしてすぐに怒ってしまいやすくなります。
また、
日頃から日単位、週単位、月単位といったように計画を立てて随時修正を加えていくという事も大切です。
計画を立てることで自分の生活を客観的に眺めることができるようになり、
怒りの原因に対して冷静な対処ができるようになります。
怒りを早く鎮める方法
怒るという状態を全く0にすることが出来ない以上、私たちにできるもう1つの対策は、
怒ってしまった時にすぐに立ち直ることができるようにするという事です。
そのために効果的でオススメの方法は次の3つです。
- 1日に1つだけ怒ると決める
- 怒った事を意識する
- 怒る事のメリット・デメリットを考える
1日に1つだけ怒ると決める
まず、自分が怒りっぽいと思っている方は、
今日から毎日、怒るのは1日に1回までと自分の中でルールを決めましょう。
冒頭でも述べた通り、怒りとは、
一般的にイメージされる「怒っている」という状態以外にも、
後悔する時、嫉妬する時、焦ってイライラする時といった場合にも当てはまります。
その時、体の自立神経は乱れメンテナンスモードの副交感神経の出番が減り、
肉体はどんどん消耗してしまいます。
怒るのは1日に一回までと決めることで、
一日中怒っているという最悪の状態に陥らないですむようになります。
怒った事を意識する
次に、怒ってしまった時、怒りの感情に任せてイライラし続けるのではなく、
自分が怒っているということを意識します。
「あ、自分は今怒っているぞ」
というように、ボソッと独り言を言うのがおすすめです。
怒りというのは、自覚をするだけで50%抑えられると言われています。
怒っている事を自覚した後に、
「怒り続ける必要はある?」というように自問し、
もし怒り続ける必要がないのであれば、スパッと気持ちを切り替えてそれ以上怒らないようにします。
怒る事のメリット・デメリットを考える
そして最後に、
怒る事でのメリット・デメリットを考えます。
メリットは状況次第ですが、デメリットは明らかです。
この記事で散々解説してきたように、
怒る事で、自立神経は乱れ、
慢性疲労・免疫低下・老化といった、
諸々の悪影響が体に及び始めます。
果たして、このデメリットを超えるメリットはそこにありそうでしょうか。
もし、デメリットの方が大きいようでしたら、
怒っても仕方がないことを認め、
笑顔・良い姿勢・ゆっくりな呼吸でもって怒りの感情を静めましょう。
まとめ
以上いかがでしたか?
この記事では、「怒り」という感情に焦点を当て、
怒ることがいかに体にとって害であるのかという事を解説し、
怒りという感情から自分を守るための方法を紹介してきました。
最後に記事の内容を簡単にまとめてお終いにします。
人は怒った時、自立神経が乱れます。
自立神経には、アクティブモードの交感神経とメンテナンスモードの副交感神経とがありますが、
怒った時にはアクティブモードの交感神経が活発になります。
普通でしたら、時間が経つにつれ元のバランスのとれた状態に戻りますが、
この現代社会は私たちを怒らせることで満ち溢れています。
「怒る」と聞いて一般的に思い浮かべるような事以外にも、
後悔・嫉妬・焦り、といった場合にも脳内と体で怒っていることは同じです。
また、
- 自信がない時
- 体調が悪い時
- 環境が悪い時
- 余裕がない時
- 予想外の事が起きた時
人は怒りの状態になると言われており、
その時交換神経が活発化します。
そして、何が問題なのかというと、
私たちは、気づかないレベルでの小さな怒りを一日中感じ続けている事が非常に多く、
適切な対処をしていかないと、怒りで体も心も日に日にボロボロになってしまいます。
そこで、この記事では、
一体どのように対処すれば良いのかというお話をしました。
それは、
怒りづらくすること
そして
怒りを早く鎮めるようにする事
の2つです。
怒りづらくなるためには、
笑顔・良い姿勢・ゆっくりの呼吸、そして十分な睡眠に、日々の計画作りによる自己管理が重要です。
そして、怒りを早く鎮めるようにするために、3つの方法を紹介しました。
それは、
- 1日に1つだけ怒ると決める
- 怒った事を意識する
- 怒る事のメリットデメリットを考える
ということです。
私たちは怒るために生きているのではありません。
怒ってばかりでは周りの人も辛い思いをしてしまいますし、なにより自分で自分を傷つけてしまいます。
ちなみに、
「怒り」の感情をはじめとした負の感情から自分を守るための方法論としては、
こちらの動画でも、別の切り口から解説をしておりますので、
自己コントロール能力を高めたいという方は是非合わせてご視聴ください。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
P.S.
当記事の内容は動画でも解説をしておりますので、合わせてご視聴頂けますとより効果的に理解を深める事ができます。
- 人が怒る時
- 後悔、嫉妬、焦りなども怒りに含まれる
- 怒りの5条件
- 自信がない時
- 体調が悪い時
- 環境が悪い時
- 余裕がない時
- 予想外の事が起きた時
- 怒りと自律神経
- 人は怒ると交感神経が優位になる
- 気づかないレベルでの小さな怒りをずっと感じてしまいがち
- 副交感神経の出番が少なくなり体は消耗
- 血液がドロドロになり血行が悪くなる
- 消化管の動きが悪くなり腸内環境が乱れる
- 免疫システムが乱れて風邪をひきやすくなる
- 肉体が酸化して老化が進む
- 寝ても疲れが取れず慢性疲労になる
- 怒りへの対処法
- 怒りづらくする
- 体の使い方を変える
- 笑顔をキープ
- 良い姿勢をキープ
- 呼吸をゆっくり
- 十分な睡眠
- 日々の生活に計画性を持たせる
- 体の使い方を変える
- 怒りを早く鎮める方法
- 1日に1つだけ怒ると決める
- 怒った事を意識する
- 怒る事のメリット・デメリットを考える
- 怒りづらくする
参考書籍:
小林弘幸(2017)怒らなければすべて健康 自律神経の乱れが人生をおかしくする 祥伝社