不安, 不安感, 不安な時, 不安な気持ち

不安感にうまく対処する方法

この記事の内容はアニメーション動画でも解説がされていますので是非合わせて御視聴ください。

  • 不安との向き合い方がわかる!
  • 不安に対処するための2つのポイントを解説!
  • 心を強く持つための5つの思考術もご紹介!
今回は、不安に負けないよう自分の気持ちを整理し、
前向きな行動を今すぐ起こしていけるようになることを念頭に記事をお届けします。今は時代的な背景もあり、将来に対して特に不安を感じてしまいやすい時期であるかと思います。

もしもあなたも今まさに不安に苛まれているとしたら、
「何に対して自分は不安を感じているのか」と自分の内面を見つめることで、
誰にも一生に一度は訪れるであろう不安な時期を
なんとか一緒に有意義に乗り切っていきましょう。

 

不安の発生メカニズムと対処法について解説!

みなさんこんにちは!

今日のテーマは不安に振り回されることなく、心を強く持つための方法について。

生きている以上、人生には不安はつきものですので、大切なのはそんな不安と賢く付き合っていくことです。
不安になること、それ自体は悪くありません。悪いのは不安に振り回され、そのことしか考えられなくなってしまうようになることです。

しかし、とはいっても、漠然と感じる不安に、いつもどこか心を翻弄され落ち着かない日々を過ごしているという方も多いのはないでしょうか。

  • 不安に惑わされて遠回りをしている気がする
  • 不安に苦しめられて動けなくなった
  • 漠然とした不安にどこか落ち着かない

そのような方にとって、今日の記事はそんな不安の正体を明らかにしていき、
それとどのように向き合えば良いか、その方法が分かることでしょう。

是非最後までご覧ください。

不安に苦しめられるメカニズム

そもそも「不安」とは一体なになのでしょうか。

そのことについて端的に述べるなら、不安とは、これから起こるかもしれない不幸や不運に怯えることで生まれてくるものと言えるでしょう。

そのように、不安の発生源はまだ見ぬ未来にあるわけですから、不安というものがどこか捉えようのないものに思えるのは無理もありません。

ただ、そんな捉えようのないものである不安に、振り回されてしまうとどうなるのかというと、

あたかも今目の前に危機が迫っているかのように錯覚し、その不安から一刻も早く逃れようとし、
そのこと以外考えられないという事態に陥ってしまうのです。

また、悲観的な未来を想像して不安になることを「予期不安」と呼びますが、この予期不安には、想像すれば想像するほど大きく膨らむという性質があります。

そのため、不安に対する適切な対処が分からず、不安を見つめ続け焦り慌ててしまうと、
不安が不安を呼びどんどん不安に苦しめられるという負の循環に陥ってしまうのです。

不安とどのように向き合えばよいのか

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それでは一体どのように不安と向き合うのが良いのでしょうか。

それは不安を正しく見積もる、ということ。そして不安に苦しめられて止まるのではなく、一歩でもいいから前進を継続してみるということです。

不安というのは、人間である以上だれでも感じてしまうものです。そのため、無視しようとしたり、無になって感じないようにしようとしても、なかなかうまくいきません。

不安を感じることそれ事態は悪いことではありません。それに振り回されて、周りが見えなくなって混乱してしまうのが良くないのです。

そのため、大切な姿勢はまず自分が感じている不安を客観的に見つめ、正しく見積もるという姿勢です。

感じている不安と距離を保ち、その度合いを客観的に見積もるためには次の3つのポイントについて考えるのが効果的です。

①本当にそれ以外の結果は予測できないのか?

特定のネガティブな未来が100%待ち構えているのでしょうか?他にどのような展開の未来が予想できますか?不安な時というのは、視野が狭くなってしまっているので他の未来の可能性についても幅広く考えてみてください。

②起こりうる悪い結果を最小限に抑える方法はないのか?

不安なことは、今日や明日に我が身に降りかかることなのでしょうか。多くはいつ起こるかもはっきりしないほど先のことのはずです。不安な時というのは、最悪のケースばかりに注目してしまいます。しかし、自分の行動1つでその最悪なケースを避けることは出来るはずですし、悪い可能性をどんどん小さくしていくこともできるはずです。

③不安を見つめるよりもっと大事なことはないのか?

不安な時というのは、そればかりに注目がいってしまいその他のことに気が回らなくなってしまいます。自分の人生全体で見た時、その不安なこと以外にも大切なことは多くあるのではないでしょうか。
不安なこと以外の大切なことについて思い出すことで、不安に悩んでしまう気持ちを和らげることができます。

———-

以上の3つのポイントについて情報を整理してみることで不安に押し負けず、気持ちを落ち着かせることができます。

不安に心を惑わされている時というのは、言うなれば「不安の見積もり」にエラーが生じている状態です。悪い想像が現実になる確率を不当に高く見積もり、不安を前にしてなす術が無いように感じ、そして不安なことばかり考えてしまっています。

そこでまず大切になってくることは、不安と距離をとり、気持ちを落ち着けるということ。
そのために先ほどの3つのポイントについて情報を整理することが非常に効果的です。

ただ、いくら不安と距離をとったところで、そのままじっとしていると、また不安が近づいてきます。
なぜならば、不安を含めたネガティブな感情というのは注目すれば注目すれば大きくなるという性質があるからです。

そこで重要になってくるのが、とにかく動き出してみて、脳に別の情報を与えるということです。

しかし、実際不安にかられている時というのは、気持ちも縮こまってしまいなかなか行動を起こす気持ちになれないものですよね。それに、一体どの方向に向かって動き出せばよいのかも分からないかもしれません。

そこでこれから、不安を軽くして、行動を起こす気持ちになれる5つの思考術を紹介していきます。

不安を軽くし行動意欲を起こさせる5つの思考術

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①不安は生きる力になる

人間は不安だからこそ、それを振り払おうと努力することができます。

例えば、仕事で目標達成したい時。もし絶対に目標達成できることが分かっていれば努力する必要などないですよね。もしかしたら目標達成ができないかもしれないと不安を感じるからこそ、危機感を感じて努力し、目標達成へと近づけます。

不安を感じる時は、なぜ不安なのかを考え、不安な気持ちの背後になる自分の願望に注目してみましょう。

不安というのは、自分が一体何を望んでいるのかをはっきりさせてくれる羅針盤のようなものだと思えば、不安を解消しようと努力する先に自分が望む未来が待っていることが分かります。

そのように、不安というのは、生きる力になりうるのです。

②「すぐ動く」をとりあえず目標に

不安を感じている時というのは、立ち止まってしまいやすいので尚更不安を強く感じてしまいます。

そこで、少しでもいいので行動してしまうようにしてみましょう。行動してみると、脳に入ってくる情報が新しくなりますので自然と不安に駆られる気持ちも薄れます。

頭で考えてからじゃないと行動できない人は、「ちょっと行動してみてから考えてみよう」といつもの行動パターンを変えてみてください。

とりあえず、少しだけまず行動してみる、このことを心がけることで不安に振り回されて足を止めてしまう悪い習慣をなくしていけるようになります。

③幸せになる道はいくらでもある

ネガティブな未来しか想像できない、という時は、自分の視野が狭くなってしまっている証拠です。

特に、不安に駆られている時というのは不安ばかりが見えてしまうので、尚更視野が狭くなっています。

まずは一旦、落ち着いて、その絶望状態から抜けだす必要があります。

そんな時はまず、「そもそも自分にとって幸せとは何か」という根源的な質問を自分に投げかけてみましょう。

そうすると、その不安の種というのが必ずしも自分の幸せを根こそぎ破壊するようなものでは無いことに気づくはずです。

それに、「幸せ」とは何かについてじっくり考えてみると、実はざっくりと抽象的な状態であることに気づくはずです。

そこに至る道は、決して1つではないことにも同時に気づくはずです。

④起きていない不幸はまだ存在しない

不安に感じることを、あたかも目の前に迫っている現実のように感じてしまうと心の余裕をなくしてしまいます。

起きていない不幸は、想像に過ぎず、決して存在はしていません。存在もしないことに対して必要以上に不安を感じる必要はないのです。

マインドフルネスの実践を思い出し、心を今に定めることで、存在もしない未来の不安に自分自身を支配させてしまうのを防ぐことができます。

不安を感じることに対し、今目の前の事実はどの程度のものか、一回落ち着いて眺めてみましょう。

きっと、想像しているより大したことでは無いほうが多いはずです。

⑤今はそういう時だと割り切る

もし不安に苛まれて、心が常にザワザワしている状態が続いているのでしたら、

今自分は人生でそういう時期なのだなと、割り切ってしまうのも一つの手です。

人生には、不安な時も安心な時もごっちゃまぜです。
もちろん、不幸な時も幸福な時もごっちゃまぜのはずです。

常に、不安を感じず心穏やかに過ごすことだけが人生ではないはずです。

今は、人生の中で不安を感じてしまう時期なのだなあと割り切ってしまいましょう。

そのようなネガティブな時期が、ずっとこの先も続くということはありえません。

少なくとも、そのように割り切った上で、今できることを行動に移していくようにすることで、
不安を感じる辛い時期はなるべく短く済むはずです。

まとめ

以上いかがでしたか?

今回の記事は、不安に負けないよう自分の気持ちを整理し、前向きな行動を今すぐ起こしていけるようになることを念頭にお届けしました。

今は時代的な背景もあり、将来に対して不安を感じてしまいやすい時期であるかと思います。

しかし、記事内で触れたようにネガティブな時期がずっと続くということはありえません。

むしろ、何に対して自分は不安を感じているのかと自分の内面を見つめることで、自分が一体何を望んでいるのかを知ることができます。

不安を前に出来ることは、まず不安に支配されないように不安と距離をとり落ち着くこと
そして不安な気持ちのまま足を止めるのではなく、とにかく行動してみるということ

その行動というのは、不安な気持ちの深堀りをする中で見えてきた、自分の望む未来を実現していく方向に行動を起こしていくと良いでしょう。

ちなみに、もし不安な気持ちを感じて苦しんでしまうこと、それ自体に対して不安や恐怖を感じるという悪循環に陥ってしまっているのでしたら、

こちらの記事でその悪循環から抜けだす方法について紹介しています。是非合わせてご覧ください。

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不安障害の原因と克服と治し方

この記事の内容が何か1つでもあなたのお役に立てておりましたら幸いです。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

この記事の内容はアニメーション動画でも解説がされていますので是非合わせて御視聴ください。

 

・不安に苦しめられるメカニズム
・不安は、これから起こるかもしれない不幸や不運に怯えることで生まれる
・「予期不安」:悲観的な未来を想像して不安になること
・予期不安は想像すれば想像するほど大きく膨らむという性質がある・不安とどのように向き合えばよいのか
・自分が感じている不安を客観的に見つめ、正しく見積もる
・不安に苦しむ時というのは「不安の見積もり」にエラーが生じている状態
・不安と距離をとり、気持ちを落ち着けるために以下の情報を整理する
①本当にそれ以外の結果は予測できないのか?
②起こりうる悪い結果を最小限に抑える方法はないのか?
③不安を見つめるよりもっと大事なことはないのか?
・不安に苦しめられて止まるのではなく、一歩でもいいから前進を継続してみる
・不安を含めたネガティブな感情というのは注目すれば注目すれば大きくなる
・とにかく動き出してみて、脳に別の情報を与えることが重要

・不安を軽くし行動意欲を起こさせる5つの思考術
①不安は生きる力になる
・人間は不安だからこそ、それを解消しようと努力することができる
・不安な気持ちの背後にある自分の願望に注目
②「すぐ動く」をとりあえず目標に
・行動してみると脳に入ってくる情報が新しくなり、不安が薄れやすい
③幸せになる道はいくらでもある
・不安に駆られている時というのは不安ばかりが見えてしまうので、
どうしても視野が狭くなる
・「そもそも自分にとって幸せとは何か?」を自問自答
・「幸せ」とは実はざっくりと抽象的な状態であることに気づくはず
・幸せに至る道は、決して1つではないことにも同時に気づくはず
④起きていない不幸はまだ存在しない
・起きていない不幸は想像に過ぎず、決して存在はしていない
・存在もしないことに対して必要以上に不安を感じる必要はない
・今目の前の事実はどの程度のものか、一回落ち着いて眺めてみる
・マインドフルネスの実践
⑤今はそういう時だと割り切る
・常に不安を感じず心穏やかに過ごすことだけが人生ではない
・今は人生の中で不安が多い時期なのだなあと割り切ってしまう

 

 

参考書籍:
和⽥秀樹(2020)不安に負けない気持ちの整理術 ディスカヴァー・トゥエンティワン
和⽥秀樹(2020)不安が軽くなる本 新講社

 

 

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