「新型うつ病ディスチミア型親和型」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- 20代、30代に増えている新型うつ病とは何かが分かる!
- 従来のうつ病と新型うつ病の違いが分かる!
- 自分が新型うつ病に当てはまるならどうすれば良いかが分かる!
この記事では、今20代30代の人に増えている新型うつ病(ディスチミア親和型うつ病)について解説しています。動画と合わせてご覧いただくことで、「うつ病っぽいんだけどなんだか一般に言われるうつ病の状態とはどこか違うかもしれない」という方にとって、
その原因がわかると同時にそれにどのように対処していけば良いのかが分かります!
新型うつ病について詳しく解説!
みなさんこんにちは!
突然ですがあなたは、次のような経験はありませんか?
- 会社に行く前と仕事中は体調が悪いのに終わると回復する
- 仕事で何かイヤなことが起こると上司や部下など周りの人のせいにしてしまう
- しばらく休職したところ体調がよくなったので復帰しようとしたらまた症状がでてきた
これらの中から1つでも当てはまった方は、20代~30代前半によくみられる、新型うつ病に当てはまっている可能性が高いといえます。
新型うつ病は、真面目・責任感が強い・他人に気を使いすぎるといった、うつ病になりやすい性格と従来考えられていた要因が原因になるのとは違い、
イヤなことから逃げ出す回避性と、自分のせいではなく他人のせいにしてしまう他責性の2つが特徴です。
- 「従来のうつ病と新型うつ病はどんな違いがあるの?」
- 「周りにも影響を与えてしまう新型うつ病の克服方法は?」
という疑問にお答えするために、
今日の記事では、新型うつ病とは一体どのようなうつ病なのか、これまでのうつ病とはどんな違いがあり、どのように対処していけばいいのかについてご紹介していきます。
もしもあなたが、新型うつ病の特徴に当てはまるのであれば、新型うつ病独自の症状を自覚し「治したい!」「変わりたい!」と強い意思をもつことがとても大切です。
是非最後までお付き合いください。
従来のうつ病メランコリー親和型と新型うつ病ディスチミア親和型の違い
従来のうつ病: メランコリー親和型性格
あなたが思ううつ病とは、どんな性格の人がなりやすいイメージがありますか?
- 責任感が強すぎるあまり自責の念に駆られやすい
- 人当たりが良く他人ばかりに尽くそうとする
- 真面目でルールや規範を守ろうとする
これらは秩序を大切にするという点で共通し、
一般的なうつ病のイメージである、几帳面で責任感が強く他人に気を使う人をそのまま言い表したような性格です。
このような性格は「メランコリー親和型性格」と呼ばれ、従来のうつ病のイメージに当てはまる性格のことを表します。
新型うつ病: ディスチミア親和型性格
しかし、最近では、真面目で責任感が強く、人に気を使うメランコリー親和型性格によるうつ病の発症ではなく、
新たに「ディスチミア親和型うつ病」という概念が提唱されるようになりました。
これは、従来のうつ病になりやすい性格であるメランコリー親和型とは対照的です。
なぜなら、メランコリー親和型は性格だけでなく自分を取り巻く環境の変化や、誰かを亡くした喪失経験など、あらゆる原因が考えられますが、
一方でディスチミア親和型は、職場におけるうつ病と限定されているからです。
例えば、35歳のうつ病を抱えている男性2人を考えてみましょう。
従来のうつ病であるメランコリー親和型であるAさんは、職場だけでなく家でも気分が落ち込み気力もなくしてしまいます。
しかし、新型うつ病であるディスチミア親和型では、職場にいるときは体調も気分も優れず仕事が手につかない状況なのにも関わらず、
仕事が終わるとそれまでの不調が嘘であるかのように元通りになり、合コンへ行ったり飲みに出かけたりするのです。
また、休職中に海外旅行に行ったり、友人と会ったりもできるので、職場にいるときの姿とは対照的なことから、周囲の人からの理解を得られないという特徴があります。
このような症状が表れるディスチミア親和型うつ病は、主に20代~30代前半の若い世代に見られるのです。
従来のうつ病と新型うつ病の違い
ここでさらに、従来のうつ病と新型うつ病の違いについて掘り下げてみましょう。
従来のうつ病であるメランコリー親和型は、組織や他人へ愛着を感じているので、なにか悪いことが起こると、自分がいけないんだと自分を責める思考をしてしまいます。
責任感が強いので、次から次へと仕事を引き受けて負担を増やしてしまい、休職もなかなか踏み切れません。
一方、新型うつ病であるディスチミア親和型では、真逆のことが起こります。
組織や他人よりも自分への愛着が大きいので、何かダメなことが起こると、上司や部下、親など、周りの人のせいにします。
そして自分の仕事や会社に対して不満をもっているので、休職することに抵抗はありません。
今ご紹介した内容を聞くと、同じうつ病でもここまで正反対なことに驚いたのではないでしょうか?
それでは次に、従来のうつ病と比べて正反対の行動や症状がでてしまう理由を探ってみましょう。
なぜ新型うつ病は引き起こされるのか
仕事上のストレスからの回避
1つの考えとして、新型うつ病は嫌な仕事からの逃避により発症してしまうという考えがあります。
まず、新型うつ病の特徴が表れる一連の流れをみてみましょう。
朝起きると、
- 吐き気がするほど気分が悪い
- 熱が出て頭痛やめまいもする
- 腰が痛み歩くとふらふらする
といった身体的症状が表れながらも、会社を休むのはよくないと思い出勤します。
しかし、仕事中も体調不良が続き、ようやく退勤できた後には不調がスッキリと収まっているので、合コンや飲みに出かけるという行動をします。
傍から見ると「体調が悪いフリをしているのでは?」と思われがちですが、新型うつ病の人は発熱や頭痛といった症状に苦しめられていることは事実です。
これら一連の流れは、不登校になってしまう学生の心理と似ています。
不登校になる原因として、いじめや成績不良など学校にいることが嫌だから不登校になるといったことが挙げられます。
これと似ていて、新型うつ病では、
- 上司から叱られる
- 同僚との社内競争に負ける
- 仕事がうまくいかない
- 先輩から嫌味を言われる
など、会社にいたくない・嫌な仕事から離れたいというネガティブな思いが蓄積されていき、それが無意識下に抑えきれなくなって、発熱や頭痛といった形で表面化しているのです。
そして、さらに不調が続くようになると、会社も休みがちになり、次第に休む日が増えていきます。
しかし、休みの日が増えると、休んでいる間もずっと上司や嫌な先輩の顔が浮かんで、ますますプレッシャーに感じ、どんどん会社に行きづらくなってしまいます。
「逃避」と「甘え」の二重構造
新型うつ病が引き起こす体の不調は、無意識から引き起こされるものなので本人が原因を自覚しづらく、そのことで対処が遅れ、なおさら会社に行けなくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
一方で、医師からうつ病だと診断され休職した後は、もう会社に行かなくて済むので、不調は途端に表れなくなります。
しかし、しばらくの休職期間を経て、不調も軽くなり、ようやく復帰できるようになった頃、また症状がぶり返してしまいます。
休職に入ったとたんに不調が軽くなり、会社に行くとなった途端に症状が戻ってしまう、これが新型うつ病の特徴でもあり、恐ろしさなのです。
これら一連の新型うつ病の流れを見ると、嫌な仕事から逃げたいという「逃避」と、仕事をしなくても生活できる家庭があるという「甘え」から生まれているとも言えます。
言わば、ストレス耐性がなく、嫌なことから逃げ出したいという無意識が作り出す逃避と、その逃避を許してしまう家庭の「甘え」による二重構造が新型うつ病の仕組みなのです。
もはや、新型うつ病は本人だけの問題ではありません。家族をも巻き込み、新型うつ病になってしまう原因を助長してしまっています。
新型うつ病にどう向き合い対処すればいいのか
それでは、新型うつ病とどのように向き合い、対処すればいいのでしょうか?
カウンセリング
新型うつ病を克服する一つの方法としては、医師によるカウンセリングがあります。
カウンセリングを行う上で大切なことは、その人の人生のなかで足りていないことを満たしてあげることです。
従来のうつ病であるメランコリー親和型を例にあげると、メランコリー親和型には愛情が欠けていました。
その愛情を満たすことで自然と好転していきましたが、「甘え」の環境で育った新型うつ病の人にとっては効果が表れません。
そして、新型うつ病の人に足りていないものとは、「厳しさ」です。
厳しさにより、その人のアイデンティティ、いわゆる自分らしさを確立し、家庭に甘えない、ひとりの人間として自立できるようになります。
先ほど、新型うつ病の一連の流れをご紹介した時、
嫌なことから逃げ出したいという逃避と、その逃避を許してしまう家庭の「甘え」の二重構造が、新型うつ病を発症させる原因になっているとお話しました。
そうした二重構造にはまった状態から抜け出すために、まずは、体調不良などの症状が、無意識から引き起こされていることを本人が自覚することが大切です。
ほとんどの人は「この体調不良の原因は何かしらの病気にあるのでは」と、体の不調が無意識から引き起こされている可能性を否定します。
しかし、そのままではいつまでも、会社に行きたくないから不調になるという悪循環から抜け出せません。
体調不良は会社に行きたくないという無意識から引き起こされる症状だと自覚することにより、体調不良による言い訳が効かなくなるので、自然と自分の内面と向き合えることになり症状が軽くなることが実際のカウンセリングから証明されています。
「治したい」という意思
そして、なによりも本人による「治したい」という意思が強く関係しています。
もし、自分が「新型うつ病」かもしれないと思われた方は、まず今の状態を「治したい」とはっきり決意することが大切です。
その上で、自分を苦しめている今の状況から逃げるのではなく、しっかり立ち向かうことが重要です。それもまず内面的に自分自身と立ち向かうことが重要です。
職場や仕事に原因があるのなら、その原因を改善できないかと試みてみましょう。
人間関係や仕事内容なども、心の持ち方や工夫次第で改善できるはずです。
また、状況に立ち向かうというのは、なにも嫌な職場に我慢して向かうというだけではありません。思い切って転職したり独立するといったことも、状況に立ち向かうための手段です。
自分の内面と向き合い、新型うつ病を乗り越えることをチャレンジとみなし果敢に立ち向かっていきましょう。
まとめ
以上いかがでしたか?
今日の記事では、近年注目されている新型うつ病であるディスチミア親和型うつ病について、
- 従来のうつ病であるメランコリー親和型とはどのような違いがあるのか
- どのようにして新型うつ病が引き起こされてしまうのか
- 新型うつ病に対してどのように向き合い、対処すればいいのか
についてご紹介しました。
新型うつ病を改善するうえで大切なことは、本人による治したい・変わりたいという強い意思であり、これが改善への原動力になります。
ちなみに、以下の記事はそんな困難に立ち向かう状況において勇気をもらえるような内容になっておりますので、是非合わせてご覧ください。
また、新型うつ病ではなく、従来のうつ病や気分の落ち込みについては、以下の記事でも詳しく解説しておりますので、是非合わせてご覧ください。
この記事の内容が、何か一つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
- 従来のうつ病(メランコリー親和型性格)とは
- 鬱症状が仕事中だけではなく家に帰ってからも続く
- 責任感が強すぎるあまり自責の念に駆られやすい
- 人当たりが良く他人ばかりに尽くそうとする
- 真面目でルールや規範を守ろうとする
- 新型うつ病(ディスチミア親和型性格)とは
- 20代30代に発症されやすい
- 職場での鬱に限定されている
- 嫌な仕事からの回避とそれを許す家庭環境への甘えがある
- 新型うつ病の原因
- 仕事から逃げたいという気持ちが体調不良として表面化している
- 困難からの回避性と他責性が主な原因
- 新型うつ病への対処方法
- 体調不良は「会社に行きたくない」という無意識から引き起こされる症状だと自覚し、自分の内面と向き合う
- 「治したい」と強く決意することが大切
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
緒方俊雄(2014)すぐ会社を休む部下に困っている人が読む本 それが新型うつ病です 幻冬舎