幸福優位の法則

幸福優位の法則とは?ハーバード大学が明らかにしたポジティブ心理学の威力!

「幸福優位の法則」については↑の動画でも詳しく解説をしております!

  • 「人は幸せな気分の時に成功する」のはなぜなのかが分かる!
  • 「幸福優位の法則」の実践方法が分かる!
  • 悪い習慣を乗り越え、より効率的、生産的に目標に向かって立ち向かい、自分の潜在的な可能性を存分に発揮できるようになる!

この記事では、ハーバート大学の研究成果から得られた「幸福優位の法則」というものをご紹介しています。動画と合わせてご覧いただくことで、悪い習慣を乗り越え、より効率的、生産的に目標に向かって立ち向かい、自らの潜在的な可能性を存分に発揮する方法を学べます!

「幸福優位の法則」を解説!

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです。

今日の記事では、いったいどうすれば成功できるのか、いったいどうすれば幸せになれるのか、というお話を心理学、脳科学的な知見から解説していきます。

さて、かのハーバード大学では、成績、生産性、ユーモア、活力、立ち直る力などの点において平均を上回る要因はいったいどこから来るのか、という素朴な疑問から、

人間の幸福と成功に関して世界最大規模の研究が行われました。

その結果分かった事を端的に言うならばそれは、

人は幸せな気分の時に成功するというシンプルな事実です。

この事実は私たちの直感に反します。
というのも、私たちの多くは成功の結果として幸せを手にすると思い込まされてこれまで育ってきているからです。

しかし本当のところは、幸福の結果として成功が訪れるというようにその順番が逆だったのです。

ただ、そんなことを言われたって今すぐ幸せになるなんて現実感のない話だし、そんな研究は社会の実情を知らない頭でっかちな科学者たちの戯言に過ぎないんじゃないの!?と思ってしまいますよね。

そこで今日の記事では、

それが単なる机上の空論ではない事、そしてその恩恵に預かるための具体的で行動に移すことができ、効果も実証済みの方法を解説していきます。

この動画を見る事で、悪い習慣を乗り越え、より効率的、生産的に目標に向かって立ち向かい、自らの潜在的な可能性を存分に発揮することができるようになるでしょう。

是非最後までお楽しみください。

幸福優位性(ハピネス・アドバンテージ)とは

幸福な気分である時に得られる効果

幸福優位_幸福有意の法則
人は幸福感を覚えている時、つまり心のあり方や気分がポジティブで前向きである時に、頭はもっともよく働きモチベーションも高まり、結果的に物事もうまくいきます。

それだけではなく、創造性も高まりより良いアイデアを思いつくようになり、たとえ失敗したとしてもそこから迅速に立ち直ることができます。

このように、幸福である時に様々なメリットを得られる事を「幸福優位性」別名、ハピネス・アドバンテージと言います。

例えば、

  • 楽観的な営業マンは悲観的な営業マンに比べて56%も営業成績が良く、
  • 試験の前に幸せな気分になった学生は普通の気分の学生に比べてはるかに良い成績をとり、
  • さらには人為的に風邪ウイルスを注射されたとしても幸福度の高い人はそうでない人と比べてウイルスに打ち勝つ確率がはるかに高かった

ということも分かっています。

つまり、幸福であるということが仕事面、健康面、勉強面においてポジティブな効果をもたらすということです。

幸福な気分の時に脳の中で何が起こっているか

幸福優位_脳の拡張形成効果
それでは一体、幸福な気分の時私たちの脳の中では一体何が起きているのでしょうか。

このことは脳の拡張形成効果と言う名前で知られています。

私たちはポジティブな感情抱いている時、目の前にある選択肢が多いように感じ、思慮深く、創造的になり、新しい考えに対してオープンになります。(拡張効果)

そしてその結果として、将来にわたって有効な知識や社会関係また肉体的な強靭さを形成していくことができるのです。(形成効果)

このことは脳内の化学変化によっても説明が可能です。

私たちがポジティブで気分が良くなっているときの脳内では、ドーパミンやセロトニンといった化学物質が分泌され、単に気を良くするだけではなく脳の学習機能を司る部分の活性を高めます。

新しい情報が整理されやすくなり、記憶が長く保たれ、後でそれを素早く取り出せるようになります。神経細胞の連絡が密になりそのために素早くクリエイティブに考えられるようになります。

その結果、複雑な分析や問題解決がうまくでき新たな方法を見出したり発明したりすることもできるようになるのです。

さらにそれだけではなくポジティブ感情は、ストレスや不安を速やかにする働きがあることも知られています。(打ち消効果)

ネガティブな感情の場合はどうなるか

幸福優位_ネガティブな場合
一方でネガティブな感情の時どうなってしまうのかと言うと、思考の幅は狭められたものになり、行動も限られたものになります。

その結果として将来にわたって本来得られたはずの有効の知識が得られなかったり、社会関係が築けない、不健康な生活になりがちといった状態になってしまいます。

つまり、ポジティブな感情のときの拡張形成効果と全く逆で、縮小破壊効果とも呼べる状態になってしまうのです。

現代社会に生きる私たちは、成功のために幸せを犠牲にしているつもりで、皮肉なことに成功率を下げてしまっているとも言えるわけです。

しかし、幸せになれれば成功できると言う理屈はわかったけれども、いざ幸せな気持ちになれと言われてもなかなか難しいですよね。

理屈でわかってもそんなの無理、綺麗事に過ぎない、現実感がない、実社会の実情知らない頭でっかちな科学者の戯言に過ぎないと思われてしまうでしょう。

確かにそのように思われてしまうのは無理もありませんが、努力によって自分の幸福の基準を持続的に向上させ、少なくとも全体をより高いレベルにもっていくことができるのです。

そしてそのための具体的で行動に移すことができ効果も実証済みの方法がありますのでそれらを今から紹介していきます。

幸福優位性を発揮する方法

幸福優位性を発揮するとは、自分の気分をポジティブで前向きなものにし、結果としてこの動画でこれまで述べてきたようなメリットを享受すると言うことです。

その方法として、科学的にも効果が実証されて
いる、お勧めの方法を3つこれからご紹介していきます。

それは、

  1. 脳をポジティブな状態に訓練すること
  2. 立ち直る力を高めること
  3. コントロール感覚を養うこと

それでは1つずつ解説していきます。

①脳をポジティブな状態に訓練すること

幸福優位_ポジティブ訓練
まず1つ目は、脳を再訓練して日々の生活の中にポジティブな面を自然と見つけられるようにすると言うことです。

たとえどんなに今ネガティブ思考な人であったとしても、訓練することによってポジティブな面を見つけやすいへ脳と変化させることができるということが知られています。

その訓練方法っていうのはポジティブなことに注目するように反復練習すると言うことです。

そのためにオススメな方法は、毎日仕事や生活の中に起きたことをメモ帳などにリストアップしていくという方法です。

例えば、今日起こった3つの良いことを書き出そうとすると脳は1日の出来事を振り返りポジティブだと思えることを探し始めます。

ある研究によると、1日にたったの5分間これを毎日するだけで脳の配線が大きく切り替わると言うことが知られており、さらには1週間続けるだけで、1ヵ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の追跡調査でもそれをしなかった人たちよりも幸福度が継続的に高かったと言うことが知られています。

つまり、身の回りの良いことをスキャンするのが上手になるにつれて特に努力しなくてもどこを見ても良いことが見出せるようになるのです。

②立ち直る力を高めること

幸福優位_立ち直る力_レジリエンス
幸福優位性を発揮するための2つ目の方法は、立ち直る力を高めると言うことです。

この立ち直る力と言うのは最近ではレジリエンスと言う言葉で説明されることも多くなっています。

挫折やストレスや混乱の最中でも人の脳はそれに対処するための道を考え出す能力を持っていますが、失敗や苦難から立ち直るだけではなくその経験があったからこそと思えるようになる事は、幸福優位性を発揮するのに役立ちます。

実際に、挫折を成長の機会ととらえられる人が、実際にその成長を実現できると言うことを多くの研究結果が示しています。

そのためには、現状維持でも、挫折でもない第3の道、すなわち失敗や挫折から始まって人より強く私より成長する道と言うものが常にあると言うことを心に念じておくと良いのです。

自分に何が起こったかによって自分を定義するのではなく、そこから何が出たかによって自分を定義すると言うことを習慣付けるようにしましょう。

このように、立ち直る力というのが自分にあると思うように常日頃からしておくことで、どんなことにもポジティブで前向きな側面を見いだすことができそのことが幸福優位性を発揮することにつながるのです。

ちなみに「レジリエンス」については、こちらの記事でも詳しく解説しておりますので是非合わせてご覧ください。

③コントロール感覚を養うこと

幸福優位_コントロール感覚
そして、幸福優位性を発揮する3つ目の方法はコントロール感覚を養うと言うことです。

自分が自分の運命の主人であると言う感覚は内的統制感と言われますが、この感覚がある事は幸せと成功もたらす最も大きな推進力となります。

しかし、人は大きなストレスに圧倒されたり、何もかも一緒にやろうとするとコントロール感覚を失い、感情によって理性が乗っ取られてしまうということが起きます。

そのためまず小さな達成しやすい目標に努力を集中させ、仕事を達成するための不可欠なコントロール感覚を取り戻すことが先決です。

コントロール感覚を養うことにおいてまず取り組むべき事は、すぐに達成できそうだと思える小さな事を1つ特定しそこにまず自分の力を集中させることです。

そして、その努力が意図した通りの効果を上げているということを確認します。

そこから徐々に徐々に、コントロール可能な範囲というものを増やしていくようにすると良いのです。

そのためにも、まずは自分がコントロール可能な最小限の範囲というものを見定め、徐々にでよいので自分のコントロールの範囲を広げていくということを考えてみましょう。

まとめ

幸福優位_まとめ
以上いかがでしたか。

今日の記事では、幸せであることが成功することよりも先行するということについて解説していました。

ざっくり言ってしまえばポジティブで前向きに行こう!ということになってしまいますが、

そうなると今度は逆に「ポジティブにならないといけない!ポジティブにならないと幸せになれない!」というように、自分で自分を焦らすような事態にもなりかねません。

そうなるともはや本末転倒です。

もしあなたが、ポジティブであることに抵抗を感じるのでしたら、別に無理にポジティブであったり幸せを感じようなどとは思わなくても構いません。

今日の記事で解説した内容を頭の片隅にでも置いておき、

「気楽が一番らしいしあまり深刻にならないようにしよう。」

といったような心持ちで日々を過ごすようにしてみましょう。

この記事の内容が何か一つでもあなたのお役に立てておりましたら幸いです。

最後まで、ご愛読ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。

  • 幸福優位の法則(ハピネス・アドバンテージ)とは
    • 心のあり方や気分がポジティブで前向きであるということが仕事面、健康面、勉強面においてポジティブな効果をもたらすという法則
  • 幸福な気分の時の脳の状態
    • 目の前にある選択肢が多いように感じ、思慮深く、創造的になり、新しい考えに対してオープンになる (拡張効果)
    • そしてその結果として、将来にわたって有効な知識や社会関係また肉体的な強靭さを形成していくことができる (形成効果)
    • ストレスや不安を速やかに消す (打ち消効果)
  • 幸福優位性を発揮する方法
    • 脳をポジティブな状態に訓練する
    • 立ち直る力を高める
    • コントロール感覚を養う

P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。

参考書籍:
ショーン・エイカー (著), 高橋由紀子 (翻訳)(2011)幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論 徳間書店
マーティン・セリグマン (著), 宇野カオリ (監修, 翻訳)(2014)ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ ディスカヴァー・トゥエンティワン

幸福優位の法則
最新情報をチェックしよう!