幸せになる勇気まとめ

【幸せになる勇気まとめ】アドラー心理学に学ぶ幸福になる方法とは

  1. 「幸せになる勇気」の要点が分かる!
  2. アドラー心理学では何を目指すべきといっているのかが分かる!
  3. 幸せになる勇気という言葉の意味するところが分かる!

みなさんこんにちは!

今日の記事では、

アドラー心理学をストーリ形式で分かりやすく解説し
大ベストセラーとなった「嫌われる勇気」の続編である、

「幸せになる勇気」

について、

その言葉が一体何を意味しているのかと言うことを解説していきます。

この記事を見ることで、

「幸せになる勇気」という言葉の意味

そして

何を指針に自分の人生を生きていけば良いのか

という事について

アドラーの教えを学ぶ事ができます。

もし、

まだ「嫌われる勇気」もしくはアドラー心理学とは何かを知らないという方は、

このサイトの別の記事で詳しく解説をしておりますので、
先にそちらをご覧になられてからこちらの記事を見るとより内容を理解できるかと思います♪

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嫌われる勇気まとめ

それでは始めていきます。

是非最後までお楽しみください。

幸せになる勇気まとめ

悩みの原因は人間関係

「嫌われる勇気」でも繰り返し語られてきた事ですが、

アドラー心理学では、あらゆる悩みは全て対人関係が原因であるとされています。

このことは一見、極端な考えであると思われてしまうかもしれませんが、

思考実験として、

もしもこの宇宙に、人間が自分一人しかいなかったとしたら、

という事をちょっとの間考えてみてください。

もし本当に、

この宇宙に自分以外の人間がいないとなると、
自分の考えを伝える相手がそもそもいませんので、
言葉も論理も存在しない世界になります。

そのような世界は、

競争もなければ、嫉妬もなく、また孤独すらもありません。

孤独というのは、自分を疎外する他者の存在があってはじめてその状態を実感できるため、
やはり、自分以外の人間がいない世界では、孤独すら感じられないのです。

あらゆる悩みは対人関係が原因

対人関係が悩みの原因

その結果、当然、「悩み」という感情すら生まれる余地がありません。

しかし、現実問題として、

この宇宙に自分以外の人間がいないというのは、成立し得ません。

何故ならば、
全ての人間は母親のお腹から生まれてくるからです。

自分一人では食事も寝返りもできないような状態で生まれる赤ん坊は、

母親の存在を認識した瞬間に、
1人ではなくなり、そこに「社会」というものが生まれます。

そこから発展して、

父親、兄弟、家族以外の他者がどんどん現れてきて、
赤ん坊にとっての社会は日が経てば経つほど複雑になっていきます。

自分にとっての社会が複雑になればなるほど、
当然そこには多くの他者と、また多くの関係性が生じてくるので、

必然的に、

衝突・競争・嫉妬・劣等感、そして孤独

という苦しみに悩まされることになります。

つまり、

生まれて母親の顔を見た瞬間に、
その人の人生における社会は誕生し、結果として苦悩が始まるとも言えます。

このように、

他者が存在しなければ「悩み」も当然ないのですが、

現実問題として、
他者がいない世の中というのは存在しないので、

やはり人は悩んでしまうのです。

アドラー心理学での幸せとは

喜びは人間関係から生まれる

しかし、アドラー心理学では、
ここで話は終わりません。

「あらゆる悩みは対人関係が原因である。」

という事実を踏まえた上で、

そこから今度は、

「あらゆる「喜び」もまた対人関係から生まれる。」

と話を展開させていきます。

何故そのように言えるのかというと、

アドラー心理学では、

人間の抱える最も根源的な欲求を社会への「所属感」であるとしており、
その欲求が満たされた状態が「喜び」であるからです。

この根源的な欲求の正体は、
人類の歴史を遡ると見えてきます。

社会を構築することで生き延びた人間

アドラー心理学と人類の歴史

遥か昔、

自然界における人間は、

鋭い牙も、大空を飛ぶ翼も、頑丈な甲羅もなく、
まさに食物連鎖のピラミッドの中で弱者そのものでした。

しかし、

人類は同じ種族との間で「社会」というものを構築することによって、
食物連鎖の頂点に君臨するまでになりました。

「社会」に属するというのは、

「他の生き物に食べられないで済む」という意味で、「生きる」ということに直結しており、

なによりも社会に帰属することこそが生きる上での最優先課題であったわけです。

そんな時代が、人類の歴史の大部分を占めているわけですから、

現代を生きる私たちも、当然そのころからの名残として、
根源的な部分で社会との関わりを死活問題として求めてしまうわけです。

人間とは「社会的な生き物」である、
とはよく言われますが、

まさにその通りであり、

全ての悩みは社会との関わりの中で生まれるものですが、

それを裏返す形で、

やはり全ての喜びも社会との関わりの中から生まれてくるものなのです。

幸せになる勇気の意味とは

幸せになる勇気の意味とは

それでは、次に、

ここまでの話の流れを、

「幸せになる勇気」という言葉に隠された本当の意味とは何なのかという話につなげていきます。

アドラー心理学では、

人間が最終的に目指すべき場所を

「共同体感覚」

という言葉で言い表しており、
この「共同体感覚」を土台とした人間関係から生まれるものこそが「喜び」である。

としています。

つまり、

喜びをもたらす対人関係とは、
「共同体感覚」に基づいた対人関係であるという事がわかります。

共同体感覚とは

幸せと共同体感覚

この共同体感覚とは、

簡単にまとめて説明すると、

社会に属する一人一人が自己中心的な自分からの自立を果たし、

他者と調和し、また信頼し合い、

お互いをありのままに認め合う対等な関係を築けている状態のことです

そして、

この「共同体感覚」は、身につけるものではなく、
自分の中から掘り起こすものであるとしています。

なぜならば、

人類はその長い歴史の中で、
根本の部分において共同体感覚を育て続けてきているからです。

それでは一体どうすれば、この「共同体感覚」を自分の中から掘り起こせるのでしょうか。

共同体感覚を取り戻す方法

幸せになるには他者を愛する

アドラーはその疑問に対して、シンプルにこう答えます。

「他者を愛することから始めよ」

と。

他者を愛するとは、すなわち、

目の前のその人を、なんの損得勘定も、なんの優劣の目も持たずに、ありのままに見つめ、

その人が関心をもっていることに、こちらも関心を寄せてあげ、

無条件にその人の存在をまるごとに受け入れてあげる、

ということです。

この、

他者を愛する

という事が出来れば、
アドラーに言わせてみれば、共同体感覚も自分の中から呼び戻せるわけであり、

結果として、

「悩み」ではなく、「喜び」に満ちた状態に至れるというわけです。

「人を愛する勇気」=「幸せになる勇気」

愛する勇気

しかし、

「他者を愛する」というのは、言うのは簡単でも、
実際に目の前の相手を無条件に愛するというのは、難しいものです。

仮に一時的に愛せたとしても、やはり愛し続けることは誰であっても難しいものです。

それでは、どうすれば良いのかと言うと、これまたアドラーは端的に、

「他者を愛する勇気を持て」

と言います。

他者を愛する勇気さえ持てれば、

他者を愛し続ける事ができます。

つまり、

幸せになるには、他者を愛せば良い、

しかし、他者を愛するためには、「勇気」がいる。

だから、幸せになるには、勇気がいる。

ということになるのです。

幸せになる勇気とは

以上いかがでしたか?

この記事では、

アドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」の続編でもある、
「幸せになる勇気」について、

その「幸せになる勇気」という言葉に秘められた、
アドラーの真意の部分に焦点を絞り、

解説をしてきました。

再度記事の内容を簡単にまとめておきます。

「幸せになる勇気」の理屈まとめ

幸せになる勇気のまとめ

あらゆる「悩み」は対人関係から生まれてきますが、
それと同時に、

あらゆる「喜び」もまた対人関係から生まれてきます。

自然界の中で弱者であった人間は、

その歴史の中で「社会」というものを構築し食物連鎖の頂点に君臨しました。

人間一人ひとりにとっては、
その「社会」に属することこそが「自然環境の中で生き延びる」ための唯一の道であり、

社会に属すると言うのはまさに「幸せ」な事でした。

そんなわけで、
私たち人間は、本質的な部分でやはり社会的な生き物であると言わざるを得ず、
根源的な部分で社会の中に「幸せ」を見出すようになっているのです。

しかし、

社会は日々その複雑さを増していき、
「幸せ」ではなく、むしろ「悩み」の方を多く生み出すようになってしまいました。

「幸せ」を生み出すためには、共同体感覚に基づいた
「自分にとっての社会」の構築が不可欠です。

そのためには、「目の前の相手を無条件に愛する」必要があります。

人を愛することさえ出来れば必然的に共同体感覚の中で幸せを感じ取れることができるわけですが、

人を無条件に愛するというのはやはり言うのは簡単でも実践するのは難しいものです。

そのため、アドラーは、

人を愛するためには、人を愛する「勇気」が必要であると言いました。

人を愛する「勇気」さえ持てれば、幸せになれるのです。

つまり、幸せになるには、勇気が必要なのです。

これが、「幸せになる勇気」という言葉の真意です。

勇気を持つ方法とは

さて、

この記事の内容は以上になりますが、

「じゃあどうやって勇気を持てばいいの?」

という話はできておりません。

アドラー心理学は「勇気の心理学」と呼ばれることもあるように、
実はそのまさに「どうやって勇気を持てば良いのか」という部分についてこそ詳しく解説をしてくれています。

アドラー心理学のもっと詳しい解説は、

このチャンネルで用意している「アドラー心理学入門講座シリーズ」を見ていくことで、
その全貌を少しずつ学んでいくことができるようになっています。

もし、ご興味のある方は是非そちらもご覧していってくださいね。

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アドラー心理学入門①

また、アドラー心理学および「幸せになる勇気」について、
もっと深く学びたいと言う方にはこちらの本がおすすめです。

 

また当記事の内容は、動画でも解説をしておりますので、
復習も兼ねて是非そちらもご覧していってくださいね♪

なにか一つでもご参考になる点がございましたら幸いです。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう♪

参考文献:
岸見 一郎,古賀 史健(2016) 幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII ダイヤモンド社
アルフレッド アドラー(2012)個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション), 岸見 一郎訳 アルテ
アルフレッド アドラー(2016) 生きるために大切なこと 桜田 直美訳 方丈社
岸見 一郎(1999) アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために ベストセラーズ
八巻秀(2015) アドラー心理学 人生を変える思考スイッチの切り替え方 ナツメ社

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