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マインドフルネスが難しい?アドラー心理学に学ぶ「今ここ」を生きる3つの考え方

「アドラー心理学 マインドフルネス」については↑の動画でも詳しく解説をしております!

  • 巷で聞く「マインドフルネス」とは一体何なのか概略が分かる!
  • マインドフルネスとアドラー心理学の関係が分かる!
  • どうすれば「今ここ」に集中する気になれるのかが分かる!

この記事では、アドラー心理学の教えをもとに、マインドフルネスの効果的な実践方法を解説しています。動画と合わせてご覧いただくことで、
どうすれば「今ここ」に集中できるようになるかを学ぶことができます!

アドラー心理学の教えをもとに、「今ここ」に集中する方法を解説!

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!

突然ですが、みなさんも一度や二度は「マインドフルネス」、この言葉について聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

その言葉の意味を端的に言い表すならば、それは「今ここ」に集中する人生哲学であるとも言えます。

その効果については、様々な場所で語られ、みなさんもその効果について、「確かにな」と実感できる部分も多いのではないでしょうか。

しかし、それと同時に次のように思われている方も多いかと思います。

それは、

「今ここ」に集中すると言われても、実際問題、過去のことや未来のことについて、また日々の様々な悩みに思いを巡らしてしまうし、なかなか難しい

と。

そこで今日の記事では、

「今ここ」に集中しろと言われてもなかなか難しい、

という方を対象に、

アドラー心理学の教えをもとに、

どうすれば「今ここ」に集中する気になれるのか、そのための効果的な考え方をご紹介していきます。

是⾮最後までお楽しみください。

そもそもなぜマインドフルネスなのか

マインドルフルネスとは

まずおさらいも兼ね、マインドフルネスとは何かについて知っておきましょう。

マインドフルネスとは、意識を「今この瞬間」に定め、目の前にあることに集中する心の持ち方です。

実際的な話として、マインドフルネスの効果には科学的根拠があり、確かな効果が認められています。

例えば、今に意識を集中させることで過去や未来にとらわれなくなります。

ネガティブな感情が生まれるのは、心が過去や未来のことについてあれこれと考えてしまうことがキッカケとなるので、今に集中することでネガティブな感情に囚われることもなくなります。

それだけではなく、過去の出来事や未来の想像にあれこれと思考を巡らせている時、脳は大量にエネルギーを消耗しています。

この状態では脳疲労が溜まる一方であり、脳機能も低下してしまいます。

「今ここ」に集中することにより、回復力が高まり、ストレスが低減、感情をコントロールできるようになるなど、うれしい効果を日常生活において実感できるようになるのです。

マインドフルネスの効果

そして、数々の研究によって、マインドフルネスを継続することで次のような効果も証明されています。

  • 前向きな見通しを立てる力が高まる
  • バランスの取れた判断力が身につく
  • クリエイティブな発想ができる
  • 問題解決能力が高まる

これらのメリットは、仕事のパフォーマンスを上げてくれるうれしい効果ばかり。
世界中のトップ企業で、マインドフルネスの実践が取り入れられているのも納得が行きます。

しかし、この記事の最初から述べている通り、
「今この瞬間に集中しなきゃ!」と思っても、なかなかうまくいきませんよね。

マインドフルネスの効果については十分に納得したとしても、
肝心の実践ができなければその恩恵を受けることも当然できません。

それではいったい、私たちの中のどのような心理が、私たちをマインドフルネスの状態から遠ざけてしまっているのでしょうか。

なぜ人は「今ここ」に集中できないのか

それではなぜ、人は今に集中できないのでしょうか。

今この瞬間に集中できない原因は主に3つあります。

  • 過去の後悔や未来への不安
  • 人間関係による意識の複雑化
  • 不完全であり続けることへの恐れ

過去の後悔や未来への不安

まず1つ目にあげた、過去の後悔や未来への不安が原因になるケースについて。

これは過去が今を決めて、そして未来も決めていると思い込んでいることが理由です。

そのように思い込んでいると、過去の後悔や未来の不安といったネガティブな感情に、脳がハイジャックされてしまうのです。

そんな状態では今に集中することなど不可能といっても過言ではありませんので、考え方を改める必要があります。

人間関係による意識の複雑化

次に2つ目にあげた、人間関係による意識の複雑化について。

これは、そもそも他人は自分都合ではコントロールできない存在ということを認識していないことが根底にあります。

コントロールできる自分と、コントロールできない他人とをごちゃまぜにしていることにより、人間関係の意識が複雑化してしまっているのです。

また、人間関係に関して言えば承認欲求に支配されてしまうことも今ここに集中できない理由の一つとして考えられます。

それは「他人に認められたい」という思いが強すぎるあまり、私が私であることよりも他人からの承認によってなんとか生きながらえているような状態です。

自分が自分自身であることを、知らず知らずのうちに抑えこんでしまっており、今ここに集中するもなにも、どこか常に意識があちこちを飛び回っています。

不完全であり続けることへの恐れ

最後に3つ目にあげた、不完全であり続けることへの恐れについて。

これが一体どのような状態なのかというと、

「もしかしたら未来も不完全なままかもしれない」と身構え続けていることや、「今不完全なのは過去に努力をしなかったからだ!」と過去に対して怒りや後悔を感じざるおえない状態をさします。

そのどちらも、今より過去や未来に意識を集中させているので、マインドフルネスにはほど遠い状況を自ら作り出しているのです。

それでは一体どうすれば、そのようなハードルを乗り越え、今この瞬間に集中できるようになるのでしょうか。言い方を変えるならば、一体どうすれば、今この瞬間に集中する気になれるのでしょうか。

実はここでアドラー心理学での教えが活きてきます。

アドラー心理学に学ぶ「今ここ」への集中方法

実は、マインドフルネスを実践するにあたって、アドラー心理学の重要なコンセプトである、目的論、課題の分離、不完全である勇気がとても役立ちます。

それぞれについて、マインドフルネスの実践という切り口から、一つずつ解説していきます。

目的論

まずは目的論について。

目的論とは原因論と対になる考え方であり、人間の行動は過去の原因によって決められるのではなく、未来の目的によって決められるとする考え方のことです。

一方で原因論を採用してしまうと、私たちの現在と未来は、すべてが過去の出来事によって決定済みであり、動かしようがないということになります。

そして、ほとんどの人はこの原因論に偏りすぎているので、自らを生きづらく縛り付けてしまっています。

先ほど今この瞬間に集中できない原因として、過去の後悔や未来への不安にとらわれてしまうことをご紹介しました。

これは原因論を採用しているがゆえに起こっていることです。

そこで原因論ではなく、目的論を採用することにより、過去も未来も関係なく、

「これからどうしたいか」という自分の目的に従った、今この瞬間を生きることができるようになります。

未来というのは、結果として訪れるものではなく、自らの手で「今」選択するモノへとたちまちに変わるので、未来のことについてあれこれ不安を巡らすという心情には決してならないのです。

そのため原因論を頭からなくし、目的論を採用することで、過去や未来への意識から今この瞬間に集中できるようになるのです。

課題の分離

続いて、2つ目の解決方法である、課題の分離について。

課題の分離とは、自分と他者の課題を分離するということです。

アドラー心理学に初めて触れる方は、「課題ってなんのこと?」と思いますよね。

ここで言う課題とは、非常に幅広い事柄を指します。

例えば、他者から「ほめられたい!」「認められたい!」と感じた時を考えてみましょう。

ほめる・認めるという課題は、あなた自身の課題ではなく他人の課題です。

なぜなら、あなたをほめようとすることも、認めようとすることも、最終的な結論は他者に委ねられているからです。

あなたがいくら「ほめてくれ~!」と念を送ったとしても、ほめてくれるかどうかは相手次第ですよね。

このように、ある課題が他者か自分のどちらにあるのかをしっかりと認識し、他者の課題と自分の課題をはっきりと区別する考え方が課題の分離です。

課題の分離が必要になるシーンは、ほとんどの場合、人間関係が絡んできます。

先ほど、今この瞬間に集中できない原因のひとつとして、人間関係による意識の複雑化をご紹介しました。

多くの人は、他人をコントロールしようとし、同時に他人にコントロールされるのを許しているため、意識の複雑化を招いてしまっています。

その結果、他人の課題に自分が踏み込み、そして自分の課題に他人が踏み込むのを許すといったことを無意識的に繰り返しています。

しかし、そもそもコントロール不能なことをコントロールしようと躍起になっているわけですから、当然ガタがきます。

この点に気づかなければ、結果として人間関係に振り回されるだけでなく、「今ここ」に生きることを妨げられてしまうのです。

そのため、課題の分離を徹底することを通じて、自意識というものをシンプルな状態に保つように心がけましょう。

不完全である勇気

最後に3つ目の解決方法である、不完全である勇気について。

あなたは物事をやり遂げる時、完璧主義になっていませんか?

完全であろうとすると、場合によっては弊害をもたらしてしまいます。

例えば以下のシーンは、完全を求めるがゆえに起こりえることです。

  • 不完全な結果を恐れ行動におこすことをためらう
  • 完全でなかったことを悔やんでそれ以上前に進めない

こうした完璧主義的な物事の捉え方は、失敗したときのダメージが大きいだけでなく、前に進むことへの壁を自ら高めてしまいます。

「現実は想定通りにうまくいかない方が多い」という事実を、寛大に受け入れていくことで、不完全である今この瞬間の自分を受け入れることができます。

不完全であることを受け入れることによって、今この瞬間を生きる勇気を持てることにつながるのです。

そのため、これまでも、今も、これからも自分は不完全であり続けるという事実に、気持ちの上での折り合いをつけること、言い換えるならば不完全である事の勇気をもつようにしましょう。

まとめ

以上、いかがでしたか?

今日の記事では、巷でもよく聞く「マインドフルネス」について、

その効果は納得するものの、実際問題として実践するのは難しいと思われている方に、

アドラー心理学の教えをもとに、「今ここに生きる勇気」というものを紹介してきました。

もちろん、初めは「今この瞬間に集中!」って言われても難しいと思われると思います。

それは誰もが感じるハードルです。

しかし、そのハードルは乗り越えられる高さのハードルです。

  • 目的論の採用
  • 課題の分離の徹底
  • 不完全である勇気を持つ

これら3つのアドバイスを胸に、是非みなさんも今日からマインドフルネスの実践を試みてください。

ちなみに、課題の分離と目的論については、こちらの記事こちらの記事、マインドフルネスについては以下の3記事でも詳しく解説をしておりますので是非合わせてご覧ください。

【マインドフルネスとは】ヴィパッサナー瞑想の方法を解説!
【マインドフルネス】瞑想のやり方を詳しく分かりやすく解説!
【マインドフルネス】瞑想の効果の科学的根拠とは?

この記事の内容が何か⼀つでもあなたのお役に⽴てられたら幸いです。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

    • マインドフルネスとは
      • 意識を「今この瞬間」に定め目の前にあることに集中する心の持ち方
      • マインドフルネスの効果には科学的な根拠がある
        • 過去や未来に囚われなくなるのでストレスやネガティブな感情に悩まされなくなる
        • 脳の回復力が高まるだけではなく問題解決能力も高まる
    • なぜ人は「今ここ」に集中できないのか
      • 主な3つの原因
        • 過去の後悔や未来への不安
        • 人間観形による意識の複雑化
        • 不完全であり続けることへの恐れ
    • アドラー心理学に学ぶ「今ここ」に集中する3つの考え方
      • 目的論
        • 人間は目的のために行動するとする考え方
        • 過去は関係なく、今この瞬間の選択が唯一未来を決める条件
        • 未来というのは結果として訪れるものではなく、自らの手で選択するものへと変わる
      • 課題の分離
        • 自分の課題と相手の課題を見極め、踏み込まない、踏み込ませない
        • 課題の分離ができていないと意識の複雑化がおき自分を見失う
        • 課題の分離を徹底することで今この瞬間に集中する精神的土台ができる
      • 不完全である勇気
        • 不完全であることを恐れ、過去の後悔、未来の不安に苛まれる
        • 過去も、今も、未来も、自分はかわらず不完全であり続けるのだという気持ちの折り合いをつけられることで今この瞬間を生きる勇気をもらえる

P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。

参考書籍:
岸見 一郎, 古賀 史健(2013)嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え ダイヤモンド社
岸見 一郎(1999)アドラー心理学入門 ベストセラーズ

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