不安のメカニズムを分かりやすく解説!心の疲労と心の病の関係性とは

この記事のポイント
  1. 心の病の原因となる「心の疲労」とは何かが分かる!
  2. 心の疲労がどのように心の病へと繋がるのかその仕組みが分かる!
  3. どうすればうつ病や神経症から回復することが出来るのかが分かる!

この記事では、クレア・ウィークス著の「不安のメカニズム」より、心の疲労と心の病(神経症)との関係性について分かりやすく解説しています。

不安のメカニズム解説(完全版)

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!

今日の記事では、

認知療法を通じた現代における不安治療の先駆者である、
今は亡きクレア・ウィークス氏が生前残し、

今尚読み続けられるベストセラー書籍

「不安のメカニズム」

より、

著者であるクレア・ウィーク氏の教えを

分かりやすく解説していきます。

今日の動画の対象者は、

現に、不安障害をはじめとする神経症に悩まれている方だけではなく、

  • 最近ちょっと病んでいるかも
  • なんかここ最近落ち込み気味

といった、

軽度の心の病にかかっていると言える方にとっても、
自分の状態を理解し、その解決策となりうる内容となっています。

なお、

今回扱うテーマは、ボリュームが大きく短くまとめる事が困難であったため、
今回の記事と次回の記事とのセットで解説していきます。

是非最後までご視聴ください。

心の疲労とは

心の疲労とは

広く心の病について理解していくためには、「心の疲労」についての理解が欠かせません。

体が弱った時、風邪を引くのと同じように、
心が弱った時、心も病を患うのです。

そんな心の疲労には4つの種類があり、
それらが1つの場合もあれば、互いに複雑に絡み合っている場合もあると、
クレア・ウィークス氏は言います。

その4つの種類とは、

  1. 筋肉の疲労
  2. 感情の疲労
  3. 頭の疲労
  4. 魂の疲労

の4つです。

これら4種類の疲労について、初めに簡単な説明を加えます。

筋肉の疲労とは

まず、ここでいう筋肉の疲労とは、
いわゆる過度な肉体的疲労のことであり、

例えば、
長時間労働での座りっぱなしからくる腰の痛み、眼精疲労、首や肩のコリなど身体的な緊張状態が著しく長い時間続いているような時に起こる疲労です。

感情の疲労とは

次の感情の疲労とは、

いわゆる感情的な起伏による疲れのことです。
突然喜びに満ちた感情に溢れたかと思うと、今度は急激な落ち込みの感情が訪れるなど、アップダウンの激しさによって、
神経がすり減っていく時に起こる疲労です。

頭の疲労とは

次の頭の疲労とは、

まるで頭が、処理スピードが極端に遅くなったパソコンのように、
まさに脳が意気消沈しているかのごとく、なにも考える事ができなくなっている状態のことです。

1日中働き疲れて、家に帰ったあと家のソファーで横になりお風呂に入る気力すら失っている時、
まさにこの疲労の状態であると言えます。

魂の疲労とは

そして最後の魂の疲労とは、

人間が生きていく上での根源的な力とも呼べる「生きる意欲」が感じられなくなっている状態のことです。

ある意味でここまでの3つの疲労の複合体なわけですが、最も深刻な疲労であるといえます。

そして、

元の話に戻しますと、

心の病の根本的なきっかけともなる心の疲労とは、

これら4種類の疲労が単独で、もしくは複数組み合わさっている状態であると、
クレア・ウィークス氏は言います。

心の病(神経症)のメカニズムとは

神経症のメカニズム

さて、

それでは一体どうして、心の疲労が、心の病に結びついてしまうのでしょうか。

次にそのメカニズムについて見ていきましょう。

まず、すでに皆さんもお気付きの通り、
心の疲労を感じた事の無い人などいません。

じゃあどうして心の疲労を感じた人全員が、心の病になるわけでは無いのかというと、

ランニングをして上がった息が、しばらくすると落ち着くように、

大抵の場合は、心の疲労も、しばらくすると元に戻るからです。

そのことを簡単な図式で表すとこのようになります。

心の疲労と恐怖と心の病

まず健康な状態がありますが、何かしらの事が原因で心は疲労します。
そして、時間が経てば自然と元の健康な状態へと戻っていきます。

しかし、

この時の心の疲労が、大きく、もしくは深いものであった時、
分かりやすく言い換えるならば、あまりの疲労感にびっくりしてしまった時、

それは身体的、もしくは精神的な不調となって表面化します。

それは、

ひどい頭痛やめまい、吐き気、心臓の痛み、激しい動悸といった身体的な不調かもしれませんし、
抑えきれない悲しみや怒り、また絶望感といった精神的な乱れとなって現れます。

心の病と「恐怖」

すると次にどうなるのかというと、

未だかつて経験した事のないような心身の不調を前に、
程度の差こそあれ、人は「恐怖」を感じます。

ここで感じる「恐怖」がキーポイントです。

ただし、ここまでも実は、
大抵誰であっても人生において何度かは体験するシナリオです。

つまり、先ほどと同じように
時間が経つにつれ、もとの健康な状態へと自然に戻っていきます。

しかし、心の疲労が心の病へと発展してく分かれ目は、まさにこの部分にあります。
つまり「恐怖」にあります。

それが一体どういう事なのかというと、

恐怖に対して恐怖を感じ始めると、心の病へと発展していってしまいます。

それを図式で表すとこうなります。

恐怖と疲労の悪循環

まず、健康な状態がありますが、何かしらの原因によって、心が疲労します。
その心の疲労が大きいと、ショックによって心身は不調をきたし、私たちはその状態に恐怖を感じます。

ここまでは先ほどと同じシナリオであり、本来であれば時間が経てば自然ともとの健康な状態へと戻っていきます。

しかし、

この時感じた「恐怖」自体に対して恐怖を抱くようになると、健康な状態へと戻る前に、
また心は疲労します。

すると、恐れた事と同じ事が案の定再び我が身に降りかかります。

そして再び、
その状態に対して恐怖を抱きます。

あとは先ほどと同じ事の繰り返しで、心は健康な状態へと戻る回復の道を絶たれ、
ひたすら疲労と恐怖の間を循環するようになります。

過敏になっていく心

このように心が疲労と恐怖の間を循環し始めると、
話はここでは終わらず、今度はどんどん敏感になっていきます。つまり過敏になっていきます。

するとどうなるのかというと、

ちょっとその事を見たり聞いたりするだけ、もしくは、想像するだけで、
恐怖感に襲われ、どんどん疲労していき、最終的には魂の疲労へと至ります。

以上が、心の疲労が心の病へとつながるメカニズムの大枠です。

心の病とどう向き合えばよいのか

心の病とどう向き合うべきか

それでは、
一旦そうした心の疲労と恐怖の負の循環に入り込んでしまった場合、
私たちはもうどうすることもできないのでしょうか。

クレア・ウィーク氏は、その疑問に対して、
誰であってもどんな深刻な状態にあったとしても、一切の例外なく、

元の健康な状態へと確実に戻る事が可能

であると言います。

そのためにすることは、
大きく分けて2つのステップを着実に踏んでいくことであるといいます。

その2つのステップとは、

  1. 自分の状況を理解すること
  2. 心の病へと至ったプロセスを逆戻りしていくこと

の2ステップです。

つまり、

心の病へと至った、もしくは至りそうな自分の状況を、理解し、
そこに至るまでのプロセスを逆戻りしていき元の健康な状態へと戻る

という事です。

自分の状態を理解する

自分の心の状態を理解する

そして、

この記事をここまでご覧頂けたのでしたら、
そのステップの1つ目の入り口に今立っています。

つまり、

心の病とは、
得体の知れないものではなく、
ある一連のメカニズムによって捉えることが出来るものであるということを今理解しました。

まず心の疲労が根源にあり、その疲労から回復することなく、
疲労と恐怖との間を行ったり来たりしていて、過敏になっているということを知りました。

後は、もう少し、その入り口から足を踏み込んでみて、
自分のケースにそのシナリオを当てはめてみましょう。

つまり、自分の状態を理解しましょう。

心の病とは、程度の差こそあれ、誰であっても患ってしまうものです。
そしてそれが今は軽度のものであったとしても、回復への道を断たれたままだと必然的に悪化していきます。

もし、

ちょっと病んでるかも、であったり、落ち込み気味かも、
といった状態にあり、

それが長く続いているのであれば、

一体自分は何に対して過敏になりかけているのか、
また、そうなった原因となる心の疲労とは一体なにかを一度考えてみる必要があります。

希望を持つことの重要性

希望を持つことの重要性

以上いかがでしたか?

今日の記事では、心の疲労が心の病へと至る、そのメカニズムの理解の部分に焦点を絞り、
解説をしてきました。

クレア・ウィークス氏は

「希望」を持つ事がとても重要であると言います。

どんな些細な希望であったとしても、それを持つことさえ出来れば、
その希望を足場に、確実に回復への帰路に着くことができるといいます。

なぜならば、

希望さえ持てれば、その瞬間に、

希望が叶っている状態と希望が叶っていない状態との2つが生まれ、
希望が叶っていない限り、希望が叶っている状態との比較と分析を通じて、

希望へと至る確実な一歩を歩み始める事ができるからです。

希望すら持てないと思ったのならば、
まずは希望を持てるようになることを、希望しましょう。

つまり、どんな状態にいても、希望は絶対に持つ事ができるのです。

次回の記事では、

じゃあ、どうやって希望が叶っている状態と希望が叶っていない状態とを比較し分析することが、
もっとも最短ルートでの回復の道順であるのか、

というお話、

つまり、

心の病から、回復への帰路に着き、
そこから一歩一歩確実に歩んでいくというステップ2の部分の解説していきます。

また、当記事で取り上げた「不安のメカニズム」はこちらから購入できます。
もっと深掘りしてみたい方は是非お手にとってみてください。

 

また当記事の内容は、動画でも解説をしておりますので、
合わせてご覧いただけますと、より理解を深めることができます。

最後までご視聴ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

この記事の要点メモ
  • 心の疲労とは心の疲労はあらゆる心の病の根源的な原因となる
    • 心の疲労には4つありこれらが単独もしくは複雑に絡み合って心の病へと至る
      • 筋肉の疲労
        • 過度な疲労(腰の痛み、眼精疲労、肩首のコリなど)
      • 感情の疲労
        • 急激な感情の上げ下げにより神経がすり減る疲労
      • 頭の疲労
        • 過労などでこれ以上なにも考えられない状態
      • 魂の疲労
        • 「生きる意欲」を失っている状態
  • 心の病(うつ病・神経症)のメカニズム
    • 心の疲労は、大抵は時間が経てば自然と回復するようになっている
    • 心の疲労が大きく深いものであると、心身の不調となって表面化
      • 頭痛、めまい、吐き気、心臓の痛み、激しい動悸
      • 抑えきれない悲しみ、怒り、絶望感
    • そうした心身の不調に対して「恐怖」を抱く
      • 「恐怖」に対する「恐怖」を抱き始めると、心の病が始まる
      • 恐怖→疲労→恐怖の無限ループによって、回復されないままどんどんすり減っていく
      • そのループを何回も繰り返していくと、どんどん敏感になっていき、過敏になる
        • ちょっとその事を見たり、聞いたりするだけ、もしくは想像するだけで、恐怖感に襲われ疲労する
  • 心の病とどう向き合えば良いのか
    • 誰であって、どんなに深刻でも、一切の例外なく、元の健康な状態へと確実に戻る事が可能
    • 2つのステップ
      • ①自分の状況を理解する事(←この動画の内容)
      • ②心の病へと至ったプロセスを逆戻りしていく

参考文献:
クレア ウィークス(2016)『完全版 不安のメカニズム: ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド』 森津 純子監修 白根 美保子訳 筑摩書房