【不安障害】神経症の原因・克服・治し方(心の病)

この記事のポイント
  1. 不安障害をはじめとする神経症のメカニズムを理解できる。
  2. 不安症治療の大家であるクレア・ウィークスの教えを知れる。
  3. 一体どうすれば克服し、治せるのかその方法が分かる。

この記事では、前回の記事に引き続き、認知療法による不安障害治療の先駆者であるクレア・ウィークス氏が著した書籍「不安のメカニズム」より、その教えを分かりやすく解説していきます。

不安障害の原因・克服・治し方

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!

今日の記事では、いったいどのようにして、
心の病から元の健康な状態へと戻っていく事が出来るのか、

というその方法の部分に焦点を絞り解説をしていきます。

今回の記事は、前回の記事の続きとなっておりますが、
この記事だけでも、まとまった知識を得られるように作っておりますので、
是非そのままご視聴ください。

前回の記事をまだご視聴されていない場合には、
合わせてご覧頂けますとより理解を深めることができますので、
是非後ほどそちらもご視聴ください。

不安のメカニズム
不安のメカニズムを分かりやすく解説!心の疲労と心の病の関係性とは「不安のメカニズム」より、心の疲労がうつ病や神経症といった心の病へと繋がる仕組みについて解説しています。また、どうすれば回復できるかについても触れています。...

それでは早速始めていきます。

是非最後までご覧ください。

心の疲労と心の病のメカニズム

不安障害の原因と仕組み

まずはじめに、心の疲労が、心の病へと繋がるメカニズムについて、
おさらいをします。

人間は、誰であっても、
肉体的な要因、感情的な要因、頭脳的な要因があいまって、
心の疲労を引き起こします。

本来であれば、
そうした心の疲労は、時間とともに回復していくものですが、
それが特別に大きかったり、深かったりした時、

肉体的、もしくは精神的な不調となって表面化します。

そして、

そのように表面化した心身の不調に対して、
非常に不快な感覚を味わい、もう二度と同じ目にはあいたくないと、
恐怖の感覚を抱きます。

ただし、ここまでも、
実は誰であっても何度かは体験するシナリオであり、
これまた時間の経過とともに回復をしていきます。

しかし、

この時抱いた恐怖、言い換えるならば非常に不快な感覚を、
また繰り返し味わうはめになるのではないかと強く恐れ、ずっと身構えている時、

恐怖に対する恐怖から抜けることが出来ないばかりか、
恐怖を想起させる可能性のある事に対してどんどん敏感になっていき、

回復するタイミングを失い延々と心が疲労し続けるという心の病へと発展します。

心の病に共通する基本構造

心の病に共通すること

以上のように、

認知療法による不安障害治療の先駆者である、
クレア・ウィークス氏は説明していると、

前回の記事では解説をいたしました。

心の病には

不安症、恐怖症、パニック症、うつ、

など、そのほかにも色々な症状がありますが、

どれであっても、そこに至るまでは、
その過程が複雑であるかどうかの違いがあるだけで、
どれもその基本的な構造は同じであるとクレア・ウィークス氏は言います。

それは軽度のうつ状態と言われる場合であっても同じであり、

自分が一体どのような恐怖感に対して恐怖を抱いているのか、
言い換えるならば、

一体どのような非常に不快な感覚を二度と味わうことにならないようにと、
過度に身構えてしまっているのか、

という事をまずは知る必要があります。

克服し治していくために

克服し治す方法

それでは一体どのようにして、
そうした恐怖と過敏と疲労に苦しめられ続ける心の病から、
元の健康な状態へと戻っていく事ができるのでしょうか。

その方法は、
そこに至るまでに歩んできたプロセスを振り返ってみると自ずと見えてきます。

つまり、

本来あるべき回復への道を断たれたポイント、
すなわち、恐怖に対して恐怖を抱くようになってしまったポイントを見つけ、取り除くのです。

イメージとしては、

勝手に通行止めの標識を出している道路から、
その通行止めの標識を撤去するのです。

そのためには、まず、
その通行止めのありか、つまり自分の中にある、
恐怖に対する恐怖のありかを発見する必要があります。

それは、例えばこのような言葉で言い表されます。

「私は、◯◯というような非常に不快な感覚に襲われるであろうことを、常に非常に恐れている。」

と。

ここでポイントとなるのは、

そもそもの原因となる出来事ではなく、
非常に不快な感覚に対するある恐れが自分の中に居座り続けているという事です。

それが、

本来交通整備されているべき回復への道の途中で、
誰の許可もなく勝手に通行止めの標識を出していたわけです。

ここまで分かれば、あとはその通行止めの標識を撤去するだけです。

しかし、

そう言われても、一体どのようにすれば、
通行止めの標識を撤去することができるというのでしょうか。

正しく向き合い、時間を味方につける

正しく向き合い時間を味方につける

その方法に対する、クレア・ウィークス氏の教えを、端的に説明するとこうなります。

それは、

恐怖に対して、正しく向き合い、時間を味方につける

という事です。

正しく向き合うとは

正しく向き合うとは、

今の自分の状態をそのまま受け入れるという事です。

自分の状態をそのまま受け入れるとは、対立しない、戦わないという事です。

対立しない、戦わないとは、

ただ観察しているだけで抵抗しないという事です。

時間を味方につけるとは

そして、時間を味方につけるとは、

時の経過と共に、

恐怖に対する恐怖をもう抱かないという新しいパターンを自分の中に徐々に形成していき、

敏感になってしまった自分の心を少しずつ元どおりの状態へと治していくという事です。

クレア・ウィークス氏は、

ここまでの方法をまとめたとっておきの方法として、
次のような状態にいることをイメージすると良いと言っています。

それは、

あたかも自分は雲の上に乗ってフワフワと浮かんでおり、
その雲の下をあの恐れている感覚が過ぎ去っていくのをただ上の方から眺めている、

という状態です。

もし、

恐れているあの不快な感覚に襲われそうになったら、
想像上の雲の上に乗って高いところに移動し、

ただその不快な感覚が、
自分のはるか下を通りすぎていくのを観察するということです。

そして、

その雲は、自分の望む方にフワフワと自動的に移動してくれるため、
仮に向かったり行ったりするのが恐ろしくて困難な事であったとしても、

その恐ろしさは傍目に、するべきことを淡々とできるようになると言います。

そうしたことを繰り返し行っていると、

時間が経つにつれ、そもそも雲の上に乗って高いところに移動しなくても、

不快な感覚が訪れなくなっていることに気づくといいます。

つまり、

過敏ではない新しいパターンが自分の中に形成されたということです。

克服を遅らせてしまう要因

クレア・ウィーク氏は、
回復への道を自ら断ってしまう行動として次のような事を挙げています。

  • 向き合わず何度も逃げ出す
  • 受け入れず戦ってしまう
  • 浮かんで通りすぎるのを待たずに耳をそば立ててしまう
  • 時の経過を辛抱強く待てず焦ってしまう

通行止めの標識は、見て見ぬ振りをしても勝手には消えず、
いつまでもそこに設置されているため、まずは向き合う必要があります。

しかしながら、

その標識を力づくで撤去しようとしたり、じっと睨みつけていても、
なかなか無くならないばかりか、さらに根深くなっていきます。

しかし、

雲の上に乗って高いところから、その通行止めの標識を見ていれば、
不思議と時間の経過と共にどんどん小さくなり、終いには消えてしまい、

元の正しく交通整備された道路の状態に戻ります。

あとは、その交通整備された道を進み、
元の健康な状態へと戻っていくのです。

まとめ

自分の状態を言語化し理解する

ここまでの内容をまとめるとこうなります。

まず、

「私は、◯◯という非常に不快な感覚に襲われるかもしれないことを、常に非常に恐れている。」

というように、
自分の状態を言語化し理解します。

次にどうするかというと、

そうした自分の状態と正しく向き合い、時間を味方につけます。

つまり、

自分の中に形成されている「恐怖に対する恐怖の認知パターン」を時間の経過と共に徐々に取り消していきます。

言い換えるならば、

恐れている状態に仮になってしまったとしても、
別に特に問題は無いと思える新しいパターンでもって上書きしていくということです。

そのための方法として、

想像上の雲の上に乗っかり、恐れが訪れては過ぎ、訪れては過ぎ、というのを繰り返すのを、
高い雲の上から眺め、ただ時間が過ぎ去っていくのを待ちます。

つまり、

恐れを無視するわけでもなく、対立するわけでもなく、注目するわけでもなく、
自分とは本来直接的な関係の無いはずのものとして遠くの安全な場所から観察するということです。

それも、焦らず、ゆっくり時間が過ぎるのを待ちながら観察します。

すると、恐怖に対する恐怖は、時間が経つにつれ、以前よりは感じられなくなっていき、

恐怖→疲労→恐怖の、悪循環からは抜け、疲労→回復、という本来のあるべき流れを取り戻す事ができるようになります。

心の病から脱却する方法まとめ

人間に備わる治る力

以上いかがでしたか?

今回のテーマについては、
納得のいく形で説明し切るのが難しいテーマでした。

しかし、

この記事の題材となったクレア・ウィーク氏が著した
「不安のメカニズム」という書籍が、

心の病への対処を語ったベストセラー書籍と言えども、
その書籍をそもそも見つけられない、見つけても読みきれない、

という状態にいる方も多いと思い、

私なりに、
できる限りお力になれるよう分かりやすく解説をしてきました。

これをすれば、明日には回復するといった特効薬とはなり得ませんが、
時間が経つにつれ確実に回復への道を歩める

というクレア・ウィークス氏の言葉は、非常に頼りになるかと思います。

また、クレア・ウィークス氏は、私たちには誰であっても、根源的な部分において、

「治る力」

が備わっていると言います。

つまり、その「治る力」を発揮さえすれば、ちゃんと元どおりに回復できます。

そのための方法を、

前回と今回の2回の記事に分けて解説してきました。

もし、ご興味のある方は、書籍の方も是非一度お手にとってみてください。

前回と今回の動画の内容を理解しておけば、

難しい理論的な話の箇所でつまづくことなく、
症状別にされた具体度の高い解説をしっかり理解しながら読み進められるかと思います。

不安のメカニズム
不安のメカニズムを分かりやすく解説!心の疲労と心の病の関係性とは「不安のメカニズム」より、心の疲労がうつ病や神経症といった心の病へと繋がる仕組みについて解説しています。また、どうすれば回復できるかについても触れています。...

また、当記事の内容は、動画でも解説をしておりますので、合わせてご視聴いただけますと
より理解を深めることができますので、是非ご覧ください。

最後までご視聴ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。