この記事では、「辞めたいのに辞められないでいる悪い習慣」から抜け出す方法について、ご紹介しています。
- 悪い習慣から抜け出しにくい理由が分かる!
- 悪い習慣から抜け出す方法のポイントが分かる!
- 今日から良い習慣へと切り替えていくモチベーションになる!
習慣の罠にはまってしまうとなかなか抜け出せない
突然ですが、皆さんはこのような悩みを抱えてはいませんか?
- 辞めたい事があるけれど、辞められないでいる
- 自分を変えたいけれど、足を引っ張る自分もいる
- 一体どうすれば、好ましい習慣を身につけることが出来るのか分からない
このように、
習慣の罠にはまってしまって抜け出せずにいる人は非常に多いかと思います。
一体どうして人は、たとえその意志で悪い習慣を断ち切ろうと決意したとしても、
三日坊主になったりと途中で挫折してしまうのでしょうか。
習慣を変えたくても変えられない3つの理由
どうして人は、
「辞めたい!」という気持ちとは裏腹に、
まさにその辞めたい事をずっと続けてしまうのでしょうか。
そこには3つの理由があります。
理由① 人間の性質として変化に抵抗しようとするから
1つ目の理由は、
人間にはもともと、
変化に抵抗しようとする性質が進化の過程で組み込まれているからです。
現代社会では、柔軟に変化できることは好ましい性質かもしれませんが、
人類の長い歴史の中で見れば、
現状を維持しようとすることこそが、
生存の確率を高める最も効果的な方法だったのです。
そのため、
一度、習慣となってしまった事は、
いくら人間が意識的に変えたいと思ったとしても、
無意識レベルでその変化に抵抗し、過去の習慣にしがみつこうとしてしまいます。
理由② 悪い習慣によって満たされている欲求がある
2つ目の理由は、
本来満たすべき欲求が、
その悪い習慣によって満たされてしまっているからです。
例えば、
仕事終わりに家でお酒を飲むのを辞めたくても辞められない、
という人の場合でいうならば、
その人が満たすべき欲求として「寂しさを紛らわしたい。」というものがあるかもしれません。
そして、
お酒を飲んで意識をぼんやりさせることが、
まさにその満たすべき欲求を満たしているのです。
そのため、いくら口ではお酒を飲む習慣を辞めたいと言っていたとしても、
言葉になっていない本心のレベルでは、
お酒を飲む事でメリットを受けているため、
その習慣は辞めるよりは続けるほうが合理的であると判断してしまっているのです。
理由③ 人間の欲望の方が理性に勝る
3つ目の理由は、
そもそも、人間の理性よりも、
本能的な欲望の方が瞬発力が高いということがあります。
そのため、
疲れていたり、油断していたり、またストレスを抱えていたりすると、
どうしても理性の働きで欲望を抑えることができません。
以上のように、
いくら気持ちの上で辞めたいと思っていたとしても、
人間の脳の傾向的にも、
また満たすべき欲求を満たすため、という合理的な面からも、
一度染み付いてしまった習慣は、そう簡単には変えることが出来ないのです。
しかし、決して変えられないという事はなく、
これから紹介する3つのポイントによって確実に、
少しずつ悪い習慣を断ち切っていくことができるようになります。
悪い習慣を変える3つのポイント
①センターピンを明らかにしておく
センターピンとは、
悪い習慣を好ましい習慣へと変えるために影響力の高い要因のことです。
例えば、
「スマホ依存」という悪い習慣に関しては、
多くの人は「スマホを見ないようにしよう」としてしまいますが、
それだけだとどうしても通知が来たり、電車の中で暇になった時などに、
欲望に負けてスマホをずっと見てしまうことになるでしょう。
そこで、スマホ依存を治すセンターピンとしては、
- 通知を消す
- ゲームアプリをアンインストールする
- 部屋にスマホを置かない、
ということが「スマホ依存」を治す上での重要なセンターピンとなりえます。
このように、
習慣を変えるためには、
変えたい習慣を直接的に変えようとするのではなく、
その習慣を取り巻く状況を俯瞰的に眺めてみて、
その習慣が発生してしまうキッカケ自体を無くしていくようにするのです。
②スイッチングを行う
スイッチングとは、
悪い習慣によって満たされていた欲求を、
別のことで満たしてあげるということです。
習慣を変える過程で予期せぬ抵抗に遭うのは、
その悪い習慣によって満たされていた欲求が、噴出してくるからです。
そうした噴出してくる欲求に耐えかねて、
また以前の習慣へと後戻りしてしまう人が後を絶ちません。
そのため事前に、変えたいと思う習慣について、
じっくりと内面的な対話をし、
自分の中にある満たされていない欲求を明らかにする必要があります。
例えば、スマホ依存や、お酒やタバコ、また夜更かしといった習慣の背後に、
- 寂しさを紛らわしたい
- イライラを和らげたい
- 仕事のプレッシャーから解放されたい
という欲求が、隠れていたとするならば、
- 友達に連絡をする
- 外に出て散歩をする
- 100%仕事から解放される休日を確保する
という方法を代替的に取り入れるのです。
③骨太な理由を作る
そして3つ目は、
欲望に負けないくらいに意志を強くしてくれる理由を見つけることです。
先に挙げた2つのポイントを取り入れてみたとしても、
やはり習慣作りにおいて、最後は自分自身の意志によるところが大きいのです。
悪い習慣を断ち切るほどに意志を強くするためには、
以下の3要素を意識してみて、
悪い習慣から抜け出すに足る骨太な理由を発掘しましょう。
- 悪い習慣をこのまま続けるのはまずいという危機感
- 悪い習慣を断ち切ると嬉しい事がたくさんあるという快感
- 悪い習慣を断ち切ると将来的に大きなリターンがあるという期待感
これら3要素を意識して、
悪い習慣から抜け出せるほどに強い意志を持たせてくれる理由作りをしましょう。
習慣は変えられる
以上いかがでしたか。
この記事では、悪い習慣から抜け出す方法についてご紹介をしてきました。
再度記事の内容を簡単にまとめておきます。
人間が悪い習慣を改められないのには3つの理由がある。
それは
- 人間には変化を拒もうとする傾向がそもそも備わっているから
- 悪い習慣であったとしても、その習慣によって満たされている欲求があるから
- 人間の理性よりも、欲望の方が強くなることが多いから
そして、
それら3つの理由を踏まえた上で、
悪い習慣から自分を断ち切るためには、以下の3つのポイントを念頭において、
日々の生活を送ることを心がけましょう
- 悪い習慣を良い習慣へと導いてくれる要因をピックアップしておく
- 悪い習慣によって満たされていた欲求を別の手段で満たしてあげる
- 悪い習慣から抜け出すに足るほどの骨太な理由を見出す
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参考書籍:
古川 武士 (2013) 「やめる」習慣 日本実業出版社
三浦将 (2015) 自分を変える習慣力 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)