- 自分から創造性を拭い去っている思考パターンを知れる
- クリエイティブ思考をみにつける方法が分かる!
この記事では「クリエイティブ思考」とは何か、そしてどうすればそれを身に着けることができるようになるのかという方法について解説をしています。
クリエイティブ思考とは
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです。
今日の記事では、思考法に関する洋書の「the creative thinking handbook」を要約する形で、
一体どうすれば人は、いわゆるクリエイティブな思考ができるようになるのかというその方法を紹介していきます。
是非最後までお楽しみください。
決められた方法では対処しきれない時代
高速な変化に、大量の課題の数々を前にして、
今までと同じようなやり方はもう通じなくなっています。
これからの時代に求められているのは、
従来の考えや方法に捉われることなく、今必要とされている最も適切な解決策を編み出すことのできる
クリエイティブな思考です。
ただ、
そのようにクリエイティブな思考が大切だというのは、
言うのは簡単でも実際にするのは大変であることの典型例と言えるでしょう。
ではいったいどうして、
私たちはクリエイティブになれないのでしょうか。
その理由は、
そうしたクリエイティブな状態から私たちを引き離している3つの思考パターンを、
私たちのほとんどは持っているからです。
創造性を損ねる3つの思考パターン
①選択思考
そうした思考パターンの1つ目は、
選択思考と呼ばれるものです。
選択思考とは、何か新しい選択肢を模索しようとするのではなく、
今考えうる選択肢の中からもっとも好ましいものを選ぼうとする思考のことです。
この思考パターンの人は、
安全で確実なアイデアを好み、一見矛盾したり一見リスクのあるアイデアだけど、実は問題を解決しうる最高のアイデアの可能性を見逃したりしてしまいます。
②反射思考
私たちから創造性を取り除く2つ目の思考パターンは、
反射思考と呼ばれるものです。
反射思考とは、外からの刺激、ここでいうならば我が身に降りかかってきた問題に対して、
熟考することなく反射的に物事を考え、そして決断してしまう思考のことです。
この思考パターンの人は、
一見、意思決定が早く行動力があるように思われがちですが、
創造性を発揮するという観点からは好ましくありません。
③決めつけ思考
そして良くない三つ目の思考パターンというのは、
決めつけ思考と呼ばれるものです。
この思考パターンの人は、
自分の中にある勝手な思い込みを土台に、
物事を深く考えることなく決めつけるように考えてしまいます。
安易な決めつけのもとでの思考は、自らから創造性を拭いとってしまう原因となります。
これら3つの思考パターン
すなわち、
- 選択思考
- 反射思考
- 決めつけ思考
の3つのパターンから抜け出すことこそが、
創造性を発揮するためにはまず必要です。
創造性を発揮できるようになる方法
それでは一体どうすれば、
あらゆる問題を目の前にしても、それらをいまだかつてないようなクリエイティブな方法でもって解決できる思考法が手に入るのでしょうか。
そのための方法を紹介します。
①熟考は創造に先んずる
問題に対して素早い解決策の提示というのは一見優れているように思えますが、そのような方法では生み出されるアイデアの質は限定されたものとなってしまいます。
なぜならば、本当の創造性というのは、表面的な理解からではなく、深い理解からこそ生み出されるものだからです。
根拠のない浅はかな予測に基づいて想像的になろうとなどしてはいけないということです。
それではいったいどうすれば問題に対して深い理解を得ることができるのでしょうか。
そのためのとっておきの方法は、その問題に対して5回ほど「なぜ?」という質問を連続してぶつけてみることです。
そのほかにも、別の立場の視点から問題を捉えてみることであったり、その問題について自分はいったい何を知っていて、何を知らないのかということについて今一度整理してみることも効果的です。
②思考に自由を与える
クリエイティブにならなきゃ、クリエイティブにならなきゃと焦る気持ちもわかりますが、
そのような状態は、脳がまるで溺れかかっているようなものです。
創造性を発揮するためには、その分、頭の中に自由な空間が広がっていなくてはいけません。
アイデア出しの会議の最中ではなく、
気分転換に散歩をしていたり、家に帰って一人シャワーを浴びている時に限って良いアイデアがひらめていたりするのは、
その時まさに頭の中に自由な空間が広がっているからです。
課題の解決が急務なのはわかりますが、その課題を今までになかったような新しい方法で解決したいのなら、
課題の解決を急がせる会社や組織の仕組みをまず見直し、
あえて課題から離れて自由にあれやこれやと考えることを許すような自由な時間を持つ必要があります。
③理論と感情の両方を使う
クリエイティブなアイデアというのは、理論的に導かれるものではありません。
むしろ、感情的な要素があってこそそのアイデアは良いものとなります。
ある実験では、脳に障害を持ち感情を感じられなくなった被験者たちは、ありとあらゆる選択肢が同じに感じられ、決断を下すことができませんでした。
また、生命保険のテレビCMをとってみても、論理的に金銭的な話をするよりも、保険をかけなかったときのリスクについて感情的に訴えかける内容の方が効果が非常にありました。
つまり、
私たちはロボットではなく人間である以上、
創造性を発揮する際にも、理論だけではなく感情という要素は必要不可欠です。
アイデアを考える時には、自分の内側で感じる感情というものを敏感に感じ取ることで、
よりクリエイティブなアイデアを生み出すことができるようになります。
クリエイティブ思考まとめ
以上をまとめると次のようになります。
自らの創造性を発揮するためにはまず、自分から創造力を取り除いてしまう思考パターンから抜け出す必要があります。
その思考パターンというのは、
- 選択思考
- 反射思考
- 決めつけ思考
の3つです。
つまり、
選り好みしないこと、
深く考えず安易に飛びつかないこと、
勝手な思い込みを前提にしてしまわないこと、
の3つに注意するようにしましょう。
その上で、
自らの創造性をいかんなく発揮するためには次の3つのことがポイントになってきます。
それは、
- 熟考は創造に先んずる
- 思考に自由を与える
- 理論と感情の両方を使うと
の3つです。
以上を踏まえた上で日々の課題に立ち向かうことで、
今までにはなかったような斬新かつ抜本的な解決策というのを、
次から次へと考え出していける最強のスキルを高めていくことができるようになります。
P.S.
当記事の内容はYoutube動画でも解説をしておりますので合わせてご視聴いただけますとより効率的に理解を深めることができます。
- 創造性を損ねる3つの思考パター
- ①選択思考
- 新しい方法を考えるのではなく既存の方法を選ぶ
- 安全なアイデアばかりを好み問題を解決しうる最高のアイデアを見逃してしま
- ②反射思考
- すぐ回答を出そうとしてしまう
- 表面的な理解だけではやとちりをしてしま
- ③決めつけ思考
- 勝手な思い込みを前提にしてしまう
- 安易な決めつけで自ら創造性をなくしてしまう
- ①選択思考
- クリエイティブ思考を身に着ける3つの土台
- ①熟考は創造に先んずる
- なぜを5回繰り返す
- 別の立場から捉えてみる
- 問題に対する状況整理をす
- ②思考に自由を与える
- 忙しくしすぎない
- 仕事から離れられる自由な時間を確保する
- ③理論と感情の両方を使う
- 斬新なアイデアは理論的に導かれるわけではない
- 感情的要素こそを大切にするべき
- ①熟考は創造に先んずる
参考書籍:
Chris Griffiths(2019) The Creative Thinking Handbook: Your step-by-step guide to problem solving in business Kogan Page Ltd