「エニアグラム」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- エニアグラムとは何かその基本的な考え方がわかる!
- 自分の性格とその性格ゆえの弱点がわかる!
- 他人に対する理解が深まる!
この記事では、「エニアグラム」による性格の9分類についてご紹介しています。動画と合わせてご覧いただくことで、自己変革や人間関係を向上させるライフハックツールとしての「エニアグラム」の特徴を知ることができます!
「エニアグラム」による性格の9分類について解説!
皆さんこんにちは。ライフハックアニメーションです。
今回の記事では、『エニアグラム』による性格の9分類についてご紹介して行きます!
エニアグラムとは何かについて簡単に説明しますと、
人間の性格は9つに分類することが可能であり、それは円周を九等分してできる図形に当てはめて考えることができるとするものです。
このエニアグラムによる性格の分類法について学ぶメリットは何か。
それは、今まで見えていなかった自分の強みだったり、今まで見ようとしてこなかった自分の弱みだったりがはっきりしてくるということです。
さらに、自分だけでなく他の人の長所や短所も見えてきます。
これから紹介していくエニアグラムは非常に大胆な考え方ですが、自分自身そして他者についての新しい見方を教えてくれる革新的なフレームワークなんです!
自分や他者について理解を深めることは、家庭や職場などあらゆる人間関係をより良くするのに役立つでしょう。
自分の強みや弱みを知りたい!人間関係を改善したい!という方にはぴったりの考え方ですから、是非最後までお楽しみ下さい。
エニアグラムの概要と歴史
エニアグラムでは、
「人間には9種類の本質があり、すべての人間は、そのうちの一つをもって生まれてくる」
とされています。
また、年齢や性別、国籍・民族など関係無く全ての人間に共通して言えるとしているのです。
十人十色な人間の性格をこのように安易に分類するなんて非科学的な決めつけだと感じるでしょう。
しかし、エニアグラムの長い歴史と近年の科学的研究によって、必ずしもデタラメな決めつけなどではないということが分かってきています。
実は、エニアグラムは2000年以上の歴史を持ち、特にイスラム世界では、社会のリーダーを育成するためのマニュアルとして重要視されていました。
門外不出の秘伝として扱われていましたから、彼らはエニアグラムを非常に貴重な知恵と考えていたのです。
それから時が経ち、20世紀に入り西欧社会へと伝わったエニアグラムは、アメリカのスタンフォード大学の研究者を中心に研究され、現代の形に復元されました。
そして現在、ゼネラルモーターズなどアメリカの大企業の人事管理や組織運営に導入されており、その効果が実証されています。
このように、人間の性格を9つに分類するというエニアグラムの考えは、歴史的にも科学的にもその信憑性が明らかになってきているのです。
エニアグラムの9つの性格
それでは9つの性格についてそれぞれ簡単な説明をしていきますが、
エニアグラムでは、どのタイプが優れている、劣っているとかそういうことはありません。
どのタイプも同じように良い点と欠点を持ち、それぞれが社会で重要な役割を担っているということを前提に、自分がどのタイプの人間なのか考えて見てください。
- タイプ1 完全でありたい人
とにかく完璧であることが理想で、その達成のためには惜しまず努力をする人です。 - タイプ2 人の助けになりたい人
情愛深く、周囲の人々を助けることに最も満足感を得る人です。 - タイプ3 成功を追い求める人
自分が優れている、成功していることに重きを置き、効率的に目標達成を目指します。 - タイプ4 特別な存在であろうとする人
平凡であることを嫌い、感動を大切にします。自分が特別な存在であることを自負しています。 - タイプ5 知識を得て観察する人
分析力や洞察力に長け、常に賢明であることを心がけます。何かを始める前には、情報を集め状況を把握しないと気がすまないタイプです。 - タイプ6 安全を求め慎重に行動する人
自身の安全安定のために、強い保護者に対し忠実である一方、納得のいかない権力に対しては果敢にチャレンジする面もあります。 - タイプ7 楽しさを求め計画する人
楽観主義的で、何事にも楽しみを見出す人です。好奇心が強く、想像力に富んでいます。 - タイプ8 強さを求め自己主張する人
自分が正しいと思うことのために、あふれる勇気とエネルギーを使って全力で行動する人です。 - タイプ9 調和と平和を願う人
葛藤や緊張を避ける平和主義者です。自分の内面、周囲の環境が乱れることを嫌います。
以上が9つのタイプを簡潔にまとめた説明です。
自分に一番よく当てはまるタイプを一つ見つけられたでしょうか。
自分の性格に近いタイプを見つけられた方もいると思いますが、一つには決めきれないという方もたくさんいると思います。
そういう方は、自分の本質をまだちゃんと理解していない、
または後天的な経験によって、自分の本質が歪められている可能性があります。
例えば、企業での社内教育によって、出来るだけ効率的に仕事を行うのは当たり前ということを教え込まれると、自分の本質は異なっているのにタイプ3の成功を追い求める人に合った能力が育ってしまうということは、よくあることです。
自分の本質を知るには、一般常識や倫理観、自分の好みや理想を切り離して、自分の内面を覗く必要があるのです。
だからと言って、自分のありのままの内面を見ることは、そんな容易なことではないですよね。
そこで、まだ自分がどのタイプなのか判断しかねているという方は、各タイプの「囚われ」というものを知ることで、より自分の本質に気づけるでしょう。
次のそれら各タイプが持つ「囚われ」について見ていきましょう。
エニアグラムによる自己改革と人間関係の改善
各タイプの持つ「囚われ」
人は誰しも、その本質は変化しなくとも、環境や状況次第で、表面に出る人間性は変化するものです。
仕事が順調、人間関係も良好、そんな時には心にゆとりのある行動ができ、その人の持つ良い傾向が現れます。
しかし、苦しい状況に陥れば、好ましくない行動をとりがちです。それこそ各タイプの持つ悪い傾向が現れます。
このとき悪い傾向の元となっているのが、各タイプの持つ「囚われ」というものです。
この「囚われ」は、各タイプの本質から生まれてくるものです。
そのため、「囚われ」もまた、タイプごとに異なります。
それでは、各タイプの「囚われ」というものがどういうものなのか、具体的に紹介していきます。
- タイプ1 完全でありたい人
人生の全てに完全を求める「囚われ」があります。完ペキを目指して努力するし、周囲にもそれを期待します。しかし現実に完全なものはそうないので、自分や周囲に憤りを感じてしまいます。 - タイプ2 人の助けになりたい人
自分は愛を与える人間であり、受けなくてもいいという「囚われ」があります。しかし実際は、他者を援助するために自己犠牲を厭わない反面、無意識のうちに相手からの感謝や恩返しを求めているのです。 - タイプ3 成功を追い求める人
人生で一番重要なのは、目的を達成し成功することであるという「囚われ」があります。成功という単位で、自分や人生の価値を測ってしまいがちで、成功のためにあらゆるものを犠牲にすることもしばしばあります。 - タイプ4 特別な存在であろうとする人
自分は他人とは違った特別な人間だという「囚われ」があります。自分の感受性に自信がるので、感性の世界に入り込み、現実を無視することがあります。自分への特別視から周囲や現状に満足いかないことが多いです。 - タイプ5 知識を得て観察する人
自分は価値のない人間かもしれないと、不安感を感じる「囚われ」を持ちます。自分の価値を証明するために、知識の獲得に安心を覚えます。常に他者ではなく自分自身をあてにするため、他者から離れ、自分1人の世界に閉じこもってしまうことも多いです。 - タイプ6 安全を求め慎重に行動する人
権力に不信感を抱く「囚われ」を持ちます。強い保護者には忠誠を、弱い保護者には反抗を示します。自分の意思で行動するのが怖く、物事を自分1人で成し遂げるのが苦手です。 - タイプ7 楽しさを求め計画する人
人生は楽しいものであらねばならないと信じ、苦しいこと、辛いことを避けようとする「囚われ」があります。今現在や未来の楽しさを優先するため、過去の失敗を振り返ったり、困難い辛抱強く立ち向かうことが苦手です。 - タイプ8 強さを求め自己主張する人
自分の強さを誇示し、弱さを隠そうとする「囚われ」があります。自分の価値を証明するのは、力だけだと信じています。さらに、自分は自分の正義を貫き続けているが、周囲の人間はそこに妥協した弱虫だと考える傾向があります。 - タイプ9 調和と平和を願う人
とにかく葛藤を避けたがる「囚われ」があります。自分の意思や願望を通すことより、平和を保つことを優先するため、意見を表明するのが苦手で、人一倍周囲に合わせようとすることが多いです。
以上が各タイプの持つ「囚われ」の説明です。
自分が何に囚われているかという視点から見てみることで、自分の本当のタイプが見えてきたのではないでしょうか。
ただ、自分に近いなと心当たりのあるタイプがあっても、その「囚われ」を認めることは気持ちのいいことではないでしょう。
しかし、自分のタイプの「囚われ」を知ることには多大なメリットがあります。
「囚われ」を知ることのメリット
まず、「囚われ」を知ることは、今まで嫌いだった自分の一面も、単なる個性の一部なのだという認識につながり、無駄な自己嫌悪を解消することが期待できます。
例えば、タイプ5の知識を得て観察する人で、自分は集団に溶け込んだり、社交的に振る舞うのが苦手だと悩んでいる人がいたとします。
しかしこういった自分の嫌いな部分がタイプ5特有の「囚われ」から来ているのだと分かれば、それを個性の一部だと考えることができ、自分を認め尊重してあげることにつながります。
さらに大きなメリットとして、自分が何に「囚われ」ているかを知ることは、自らの弱みや問題点の把握、そして日々の行動の改善につながります。
例えば、タイプ1の完全でありたい人を例に挙げると、
タイプ1の人は完璧さを目指すために、自分の思う通りに仕事をしてくれない部下に苛立ちを感じることがあります。
もしこの時、本人が自分のタイプとその「囚われ」を理解していれば、自分の価値観を他人に押し付けるのは良くないと冷静に考えることができます。
完璧さの求められる仕事は自分でやり、効率や速さが求められる部分は部下に任せようといった解決策を取ることができるかもしれません。
このようにエニアグラムを知ることは、自分についての理解そして自己改革に大きく役立ちます。
それだけではなく、対人関係においても、メリットがあります。
誰しも、
「なぜ私の言う通りにできないんだろう」
「なぜ自分の言うことが理解できないんだろう」
といった苛立ちや怒りを普段から感じるでしょう。
これは、
もちろん人それぞれ、育ってきた環境や文化、これまでの経験が違いますから、後天的に得た人それぞれの価値観は必ず異なります。
しかし人の違いはそれだけでなく、生まれながらのタイプによっても変わってくる。
このように、周囲の人が生まれつきというレベルから自分とは異なる本質や価値観を持っていると分かれば、他者の行動や考え方をより尊重し、相手をより思いやることができるでしょう。
まとめ
以上、本日の記事では、人間の性格を9つに分ける、というエニアグラムの考えについて紹介してきました。
このエニアグラムで大切なのは、自分はどのタイプなのか知るということはもちろんですが、
それを知ることで、常日頃の自分の行動を見返し、自分とは異なる他者についての理解を深めることができるということです。
それによって、自分の活躍の幅を広げたり、身の回りの人間関係をよりよくしたりすることにつながります。
エニアグラムはただの性格診断のツールとしてではなく、自分と他人の理解を促し、人生をより豊かにしてくれるツールとして活用できます。
また、日本エニアグラム学会のサイトでは、90問の質問に答えることで自分のタイプについて無料で知ることができます。以下にリンクを貼っておきますのでご興味のある方は是非試してみてくださいね。
この記事の内容が何か一つでもあなたのお役に立てておりましたら幸いです。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
- 9つの性格について
- タイプ1 完全でありたい人
とにかく完璧であることが理想で、その達成のためには惜しまず努力をする人です。
人生の全てに完全を求める「囚われ」があります。完ペキを目指して努力するし、周囲にもそれを期待します。しかし現実に完全なものはそうないので、自分や周囲に憤りを感じてしまいます。 - タイプ2 人の助けになりたい人
情愛深く、周囲の人々を助けることに最も満足感を得る人です。
自分は愛を与える人間であり、受けなくてもいいという「囚われ」があります。しかし実際は、他者を援助するために自己犠牲を厭わない反面、無意識のうちに相手からの感謝や恩返しを求めているのです。 - タイプ3 成功を追い求める人
自分が優れている、成功していることに重きを置き、効率的に目標達成を目指します。
人生で一番重要なのは、目的を達成し成功することであるという「囚われ」があります。成功という単位で、自分や人生の価値を測ってしまいがちで、成功のためにあらゆるものを犠牲にすることもしばしばあります。 - タイプ4 特別な存在であろうとする人
平凡であることを嫌い、感動を大切にします。自分が特別な存在であることを自負しています。
自分は他人とは違った特別な人間だという「囚われ」があります。自分の感受性に自信がるので、感性の世界に入り込み、現実を無視することがあります。自分への特別視から周囲や現状に満足いかないことが多いです。 - タイプ5 知識を得て観察する人
分析力や洞察力に長け、常に賢明であることを心がけます。何かを始める前には、情報を集め状況を把握しないと気がすまないタイプです。
自分は価値のない人間かもしれないと、不安感を感じる「囚われ」を持ちます。自分の価値を証明するために、知識の獲得に安心を覚えます。常に他者ではなく自分自身をあてにするため、他者から離れ、自分1人の世界に閉じこもってしまうことも多いです。 - タイプ6 安全を求め慎重に行動する人
自身の安全安定のために、強い保護者に対し忠実である一方、納得のいかない権力に対しては果敢にチャレンジする面もあります。
権力に不信感を抱く「囚われ」を持ちます。強い保護者には忠誠を、弱い保護者には反抗を示します。自分の意思で行動するのが怖く、物事を自分1人で成し遂げるのが苦手です。 - タイプ7 楽しさを求め計画する人
楽観主義的で、何事にも楽しみを見出す人です。好奇心が強く、想像力に富んでいます。
人生は楽しいものであらねばならないと信じ、苦しいこと、辛いことを避けようとする「囚われ」があります。今現在や未来の楽しさを優先するため、過去の失敗を振り返ったり、困難い辛抱強く立ち向かうことが苦手です。 - タイプ8 強さを求め自己主張する人
自分が正しいと思うことのために、あふれる勇気とエネルギーを使って全力で行動する人です。
自分の強さを誇示し、弱さを隠そうとする「囚われ」があります。自分の価値を証明するのは、力だけだと信じています。さらに、自分は自分の正義を貫き続けているが、周囲の人間はそこに妥協した弱虫だと考える傾向があります。 - タイプ9 調和と平和を願う人
葛藤や緊張を避ける平和主義者です。自分の内面、周囲の環境が乱れることを嫌います。
とにかく葛藤を避けたがる「囚われ」があります。自分の意思や願望を通すことより、平和を保つことを優先するため、意見を表明するのが苦手で、人一倍周囲に合わせようとすることが多いです。
- タイプ1 完全でありたい人
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
ドン・リチャード・リソ (著), ラス・ハドソン (著), 高岡 よし子 (翻訳), ティム・マクリーン (翻訳)(2019)新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ KADOKAWA
鈴木 秀子(2004)9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 PHP研究所