禅, 本来無一物, ミニマリスト

禅的ミニマリスト生活。本来無一物の精神とは

  • 禅の教えのひとつである「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」がわかる!
  • ものを減らすことで、自分を苦しめる原因も減るのはどうしてかがわかる!
  • 3つの「持たない」の実践で人生を楽しくする方法をご紹介!
この記事では、禅の教えから、ものを持たないために、
どのように考え実践すればいいのかについてご紹介します。
禅の教えに触れながら、一緒に考えていきましょう。

 

禅の教えから学ぶ「持たない」生き方とは?

みなさんこんにちは!

今回は、禅の教えのなかでも、「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」という考え方に注目します。

テーマは「余計なものを持たない生き方」

ものを多く抱え込むと、それに対する執着が増え、悪い感情が生まれてしまいます。
その結果、幸せを感じられなくなるというのが禅の教えのひとつです。

  • 現代の私たちの生活は、豊かで自由であるからこそ、たくさんのものに縛られている。
  • ものをあまり持たず、多少の不自由さがあるほうが、人生は上手くいくのでは?

皆さんはどう思いますか?
やっぱり便利な道具や欲しいものに囲まれて生きるほうが満たされて幸せを感じるでしょうか?禅の教えに触れながら、一緒に考えていきましょう。

是非最後までお楽しみください。

本来無一物の精神でものを持たない!

まずは、みなさんのお宅をちょっと見てみましょう!

  • 部屋の奥の方に片付けたままだけど、いつか使う日が来るだろう
  • 使いづらいけど、高かったから捨てにくいなぁ

などなど。けっこう物であふれていますよね。
あれこれ考え整理していくと何も捨てられない!よくありますよね。

禅の教えのひとつに、本来無一物(ほんらいむいちもつ)というものがあります。
簡単に説明すると、自分が所有するものは本来ひとつもないという意味。

自分の持ち物やお金はもちろん、体さえもすべて借り物。
現世で多くのもの手に入れても、あの世に持っていけるものはひとつもない
それが本来無一物に込められたメッセージです。

例えば、ついつい買い物ばかりしてしまう時、

  1. あの服素敵だな~と欲が生まれる
  2. 「どうしても手に入れたい」と執着になる
  3. 手に入れると服をいつでも手元に置いておきたいという欲が生まれる
  4. その洋服を絶対に手放さない、誰にも貸したくないという執着につながる
  5. 洋服に合いそうな靴、アクセサリー、バッグなど、関連する欲が生まれる
  6. その欲により手に入れたものに対する執着につながる

欲→執着→欲→執着と、これでは負の連鎖がつづいてしまいます。

しかも恐ろしいことに、欲と執着の連鎖は、さらに別の方向へと広がっていきます。

服を手に入れるためには、お金が必要ですよね。

そのため、

  • 頑張って働いてもお給料が低いな(これじゃ服が買えないっ!)
  • 会社に尽くしているのに評価が上がらない(これじゃ給料が上がらない、お目当ての服が買えないっ!)
  • 会社の業績が悪化している、リストラされるかもしれない(服が買えないっ!)

『服を手に入れたいという欲』は、おしゃれの枠を大きく飛び越え
社会生活への不満や不安へと変化し、やがて怒りや悲しみなどさらなる負の感情へととらわれていきます。

「まさか~服一着くらいで。大げさな例えだな~」と思われますか?
ではあなたのこだわり「欲」で置き換えて想像してみてください。

例えば…ゲーム?時計?高級車?ドレス?ゴルフ用品!?化粧品?
洋服や車など持ち物だけじゃありません、負の感情や人間関係だって同じです。
会社での評価、もっと旅行外食したい~など。

思い当るもの、ありますか?
何かにこだわって、執着が生まれ、負の感情にとらわれるくらいなら
最初から欲なんて捨ててしまう!

ものを持とうとしなければ欲が生まれない!こだわりも生まれない!執着しない!
嫌な感情に振り回されることも、失う不安もなくなる。
そして、穏やかな心で日々の生活を送れる。

そんな本来無一物の教えに沿った生活のありかたをこれから紹介していきます。

3つの「持たない」の実践で人生を楽しく

禅, 本来無一物, ミニマリスト

これから出てくる「もの」とは、
いわゆる持ち物のほかに、負の感情や人間関係も含まれます。

そこで、ものを持たない、悪い感情を持たない、余計な人間関係を持たない
この3つの観点から、どのように「持たない」人生を送れるのか解説していきたいと思います。

自分の身の回りにあるもので、「要らない、捨てちゃえるもの」見つけ出してみてください。

①ものを持たない

持ち物と向き合う

身の回りにあるものは2種類。必要なものと、必要ではないものです。

「あると便利」「ときどき使うかも」「捨てるにはしのびない」
少しでもそう思ったら、それらはすべて必要ではないものに区分されます。

絶対に必要だと思っても、意外となくても大丈夫だったりするもの。
その一方、大切な人の形見の品や、人生にとって大切な品など、手元に残しておくべきものもあります。

そこで、自分の持ち物と向き合いながら、

  • これは生活のために必要なものなのか?
  • 自分にとって本当に大切なものなのか?

自分に問いかけて自問自答します。
そのうえで必要ではないと判断したものについては、思い切って手放してしまいましょう。

ものを見る目を養う

せっかく不要なものを捨てても、またものを買ってしまっては意味がありません。
そこで、手放すだけではなく買うときの基準を設けることがコツです。

スマホにこだわる人は、新機種に買い替えては、古いものは手元に置いておきがち。
愛着がある分、使っていないスマホを手放すことができず、不要なものがどんどん増える。
欲と執着の繰り返しを通じて、ものが増えていってしまうのです。

季節の変わり目のバーゲン、購買意欲をあおる宣伝、周囲の盛り上がりなど、
自分にとっての必要・不要の基準を揺るがせる誘惑はこの世にたくさんあります。

「商品の入れ替えで半額だった!」「今、購入したらポイント5倍!」
私たちの周りには、なんとかものを買わせようと、あらゆる誘惑が待ち構えています。

そこで大切になるのは、自分の「目」を養って、本当に必要な物だけを買うこと。

ものを持たない生活をするためには、「それは今の私にとって必要ない」という、
強い意思を持つことも大切になるでしょう。

②悪い感情を持たない

他人と自分をくらべない

ものが欲しいと思うきっかけとして、

「あの人は高級車を持っている、うらやましいなぁ」
「毎日外食できるなんて、お金に余裕があるのかなぁ」

他人の持ち物を目にしたときに、自分はその人より劣っていると感じ、
自分もそれが欲しいと思うようになる、なんだか思い当たるなあ。

その逆に、

「有名大学に入ったからには、一流企業に就職したい」
「今の年収はこれだけある、絶対に下げたくない」

他人より優れた結果を出せたことで、さらに欲が増えてしまうこともあります。

どちらであっても、欲を突きつめていくと「もっと、もっと」となり、
それを手に入れられないと、自信を失ったり、嫉妬したり、やる気がなくなったり…

そうなるくらいなら最初から他人と自分をくらべないほうがいい!
自分が持っているものを最大限に活かすほうが幸せの近道、それが禅の考え方なのです。

自分のことを理解する

自分の持ち物を最大限に活かすためには、自分について知ることが大切です。

  • 自分はどんな長所・短所があるのか?
  • 自分の周りにはどのような人間関係があるのか?
  • 今の自分ができることは何か?

自分の持ち物を一度チェックしてみると、
あきらめが早い自分、人付き合いが苦手な自分、自分に足りていない能力など、
十分ではないなぁと思うような部分も出てくると思います。

ここで大切なのは、不足している部分も含めた自分のすべてを受け入れること。

それは分かるけど、自分のいろいろな部分を理解するのはちょっと大変…

そんなときは、自分について知るために、無心になる時間を設けてみましょう。
身の回りをきれいにすると心が洗われることから、掃除をするのもおすすめです。

③余計な人間関係を持たない

自分に合った人付き合いを知る

悪い感情を持たないためには、自分を最大限に活かすことに加え、
今の人付き合いの方向性を見直すことも一案です。

人生にプラスになる人間関係のあり方は千差万別です。
だからこそ、自分に合った人付き合いの方法を知ることが大切なのです。

たくさんの人と毎日を楽しく過ごしたい人は、広く浅い人間関係。
ひとりの人と深く関わりたい人は、狭いけれども深い人間関係が適しています。

大切なことは、自分の感情にプラスになる人付き合いのあり方を見極めること。
そして、ひとりの時間をきちんとひとりで過ごす、主体性を持って生活することです。

そうすることで、広く浅くでも狭く深くでも、自分に必要な人間関係を厳選できるでしょう。

必要に応じて自分を変える

自分に合った人付き合いをするために、人間関係を厳選させることは大切ですが、
ご近所づきあい、学校のママ友、職場の同僚や取引先など、
苦手であっても継続させなければならない人間関係があるのが現実でしょう。

そこで、自分を変えながら対処する柔軟性も必要です。

例えば、協力的ではない同僚がいたとします。
仕事に支障が出るし、職場の雰囲気も悪くなりますよね。

また、小言ばかり言ってくるご近所さんやお姑さん?についても、
「もう私にかまわないで!」「いつまでもネチネチ言わないで!」
相手に対する不満が蓄積してしまいがちです。

そのようなとき、その人に「協力的になって欲しい」と思うことは自然な感情だと思います。
だからと言って、相手に「変わって欲しい」と思うと欲になってしまいます。
それが執着となり、

  • あの人はどうしてあんな性格なんだ、絶対に許せない
  • あの人のことを考えるだけではらわたが煮えくり返る

こんな感情のために大切なあなたの1日が終わってしまうのは不幸です!
つまり、「変わって欲しい」と欲を持つよりはイライラを受け流していくほうがはるかにいいのです。

まとめ

以上いかがでしたか?

この記事では、ものを持たないことで、悪い感情から解き放たれ、
穏やかな心で毎日を過ごすための考え方や実践方法についてご紹介しました。

禅の教えに、一日是好日(いちにちこれこうじつ)というものがあります。
これは、日々のこと、自分ができることを、一生懸命すればいいという意味。

今回、ものを持たないために、どのように考え実践すればいいのかご紹介しました。
一日是好日、自分ができることを少しずつやっていけば大丈夫!

ちなみに、今日の記事で禅の教えについてご興味を持たれた方へ。
これらの記事でも禅の教えをもとに役立つ方法や考え方を紹介しておりますので是非合わせてご覧ください。

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この記事の内容が何か一つでもお役に立てておりましたら幸いです。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

この記事の内容はアニメーション動画でも解説がされていますので是非合わせて御視聴ください。

 

・「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」とは
 ・自分が所有するものは本来ひとつもないという意味
 ・自分の持ち物やお金はもちろん、体さえもすべて借り物
 ・現世で多くのものを手に入れても、あの世に持っていけるものはひとつもない
 ・ものを持つことで欲と執着の連鎖が生まれ、負の感情にさいなまれる

・3つの「持たない」の実践で人生をより快適にするススメ
・ものを持たない
 ・持ち物と向き合う
  「これは生活のために必要なものなのか?」
  「自分にとって本当に大切なものなのか?」
 ・自分の「目」を養って、本当に必要な物だけを買う

・悪い感情を持たない
 ・他人が持っているものと自分が持っているものを比べるのではなく、
  自分がすでに持っているものを最大限に活かす
 ・自分の持ち物を最大限に活かすためには、自分について知ることが大切
  「自分はどんな長所・短所があるのか?」
  「自分の周りにはどのような人間関係があるのか?」
  「今の自分ができることは何か?」

・余計な人間関係を持たない
 ・自分の感情にプラスになる人付き合いのあり方を厳選する
 ・相手に「変わって欲しい」と思うと欲になる
 ・「変わって欲しい」と欲を持つよりも、
  自分自身がイライラを受け流していくほうがはるかにいい

 

 

参考書籍:
金嶽宗信(2018)[禅的]持たない生き方 ディスカヴァー・トゥエンティワン
枡野俊明(2017)傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考 文響社