フロー状態に入って高い集中力と生産性を発揮する方法

この記事のポイント
  1. フロー体験とは何かが分かる!
  2. フロー状態へと入るための方法が分かる!
  3. 集中力と生産性を高めるための新しい着眼点が手に入る!

この記事では、人間が何かに夢中になって没頭している時の脳の状態である「フロー体験」について紹介しています。

フロー体験を意図的に再現する方法を知る事で、日々の仕事や勉強に対して高い集中力と生産性を発揮することが出来るようになります。

フロー体験入門

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!

突然ですが質問です。

みなさんは、特に意志の力を使うことなく、
我を忘れるほどにある特定のことに自分の全意識を集中させてのめり込んだという経験はありませんか?

例えば、

  • スポーツをしている時
  • アクションゲームをしている時
  • 芸術活動をしている時

など。

少なくとも、どこかそれと近しい状態というのを体験したことというのは、
一度や二度はあるのではないでしょうか。

実は、

そういった体験は、

「フロー体験」

という名で知られており、

人が高い生産性を発揮する時というのは決まってフロー体験の中にあります。

そして、今日の記事では、

そんな「フロー体験」について、

一体フロー体験とは何なのか、さらに一体どうすれば意図的に自分をフローの状態に持っていくことができるのかというお話をしていきます。

是非最後までお楽しみください。

フロー体験とは?その意味や状態について

フロー体験とは

フロー体験とは、心理学者であるミハエル・チクセントミハイ博士が提唱した概念であり、

人がただ楽しむだけのために何かに取り組んでいる時の、高い集中力の正体は一体何かを調べる中で

見つけられた脳の状態のことです。

フロー体験にある脳の状態は、他にも例えば、

  • ゾーンに入る
  • 無我の境地

といった表現でも用いられる事があります。

フローとは、「流れ」という意味ですが、

まさにフロー状態にいる人というのは、心地の良いテンポで進む流れの中に自分が入り込んで、
スイスイと進んでいるような感覚になります。

目の前の事で頭の中がいっぱいで、
それ以外のことを考える気すら起きず、
するべき事が気持ちの良いペースでスイスイと片付いていきます。

この記事を見られているみなさんは、

日頃から仕事や勉強、また趣味も兼ねた自己投資活動に励んでいらっしゃるかと思いますが、

その際に一番ネックとなるのは、

集中力の欠如

ではないでしょうか。

余計な雑念が入り込んできたり、他のことが気になって仕方がなかったりと、

今何をするべきで、またなぜそれをするべきであるかを理解していたとしても、

なかなか自分の生産性を高めきれない

という状況にはいないでしょうか。

しかし、

そういった悩みも、フロー状態にさえ入ってしまえば、
一切が関係なくなります。

そしてこの記事ではこれから、意図的にフロー状態へと入っていくための方法を解説していきます。

フロー状態の発生条件とは

フロー状態に入るための3条件

フロー体験の提唱者であり心理学者のミハエル・チクセントミハイ博士は、
フロー体験の最中にいる人の脳を調べ、

フロー体験に入る人の共通点を見つけました。

その共通点とは大きく分けて3つです。

  1. 行動の目標がはっきりとしている時
  2. フィードバックが即座に手に入る時
  3. 能力と課題とが絶妙な関係にいる時

一つ目については、改めて解説しなくても良いでしょう。

二つ目については、自分がどれくらい上手にできているかがすぐに分かるという事です。

シューティングゲームなどはフィードバックが迅速に帰ってくる良い例です。

そして三つ目が特に重要で、

チクセントミハイ博士は、自分の能力と、取り組む課題のレベルの高さに応じて、
次のような分類図を作りました。

能力と課題の関係性について

それは次の通りです。

そしてフロー体験がどのような時起こるのかというと、

それは右上の位置、

つまり、

自分の能力を高い水準で発揮してちょうど解決できる難易度の課題に取り組んでいるような時です。

以上をまとめると、

行動の目標が明確で、フォードバックが適切かつ迅速であり、課題の難易度が、自分の能力を高い水準で発揮した時ちょうど解決できるようなものである時、

人はフロー体験をするという事になります。

それでは次に、

ここまでの解説をベースに、自らをフロー体験へと導いていくための方法を、
さらに詳しく解説していきます。

フロー状態になる方法

改めて、先ほどの3つの要素を振り返ってみましょう。

  1. 行動の目標がはっきりとしている時
  2. フィードバックが即座に手に入る時
  3. 能力と課題とが絶妙な関係にいる時

①行動の目標をはっきりさせる

フロー状態のなり方①

まず、一つ目の「行動の目標がはっきりとしている時」という要素についてです。

人間が目標がはっきりしていると感じる時というのは、

  • 目標達成までの時間が短い
  • 目標のボリュームが小さい

の2つが成り立つ時です。

逆に言えば、遠い未来の話で、それが大きな話である場合には、
目標をはっきりと感じることはなく、漠然としたものに感じられてしまいます。

そのため、

この一つ目の要素を満たすために、

フロー状態に入りたいと思っている事の内容を工夫して、
達成までの距離を短くし、またそのボリュームを小さくしてみましょう。

ポイントは計画の作り方にあります。

計画の作り方に関しては、是非こちらの記事もご参考ください。

科学的に正しい計画の立て方
科学的に正しい計画立案の方法とは?【MACの原則】科学的に正しい計画立案の方法について解説。計画を立てられない理由から、立て方のコツまでを紹介。また、MACの原則についても解説しています。...

②フィードバックが即座に手に入る

フロー状態のなり方②

次に、2つ目の「フィードバックが即座に手に入る時」という要素についてです。

フィードバックとは、自分の行動の結果を確認できる何かしらの反応のことです。

いま自分が取り組んでいる事に対して、フロー状態へと近づくために、
何か自分の行動の成果を確認できる手段がそこにないかを考えてみましょう。

そしてもしあるようでしたら、

なるべくそのフィードバックが自分と身近な距離で与えられるように、
工夫ができないか取り組み方を考えてみましょう。

ただ、

取り組むことの内容によっては、フィードバックを得づらい場合もあることでしょう。

そこで、もしどうしても自分の努力の結果を感じられる手段が思い当たらないようでしたら、

「時間を計る」

という事を行ってみましょう。

目標タイムを決め、時間内に終わらせられるように、ストップウォッチなどで時間を計るのです。

つまり、時間というフィードバックが、すぐに与えられるようにするというわけです。

③能力と課題との絶妙な関係

フロー状態のなり方③

そして最後に3つ目の「能力と課題とが絶妙な関係にいる時」についてです。

先ほど取り上げた図を再度見てみましょう。

目指す場所は、右上の、課題のレベルの高さと、自分の能力の高さとが高い水準で釣り合っている場所です。

逆に言えば、

その場所以外はフロー状態ではないということなので、

何かに取り組んでいる時の自分の心理状態を見つめ、
図におけるどの場所に自分がいるかを一度考えてみましょう。

図を見ていただくとお分かり頂けるように、

求められる能力水準が高いままでも、課題としてのレベルが下がっていくと、

フロー状態からは抜けて、コントロール、くつろぎ、という状態へと移っていきます。

一方で、

課題のレベルの高さに対して、自分の能力がどんどん下がっていってしまうと、
これまたフロー状態からは抜けて、覚醒、不安、という状態へと移っていきます。

そのほかにも、図上には、

心配、退屈、無気力といった状態が示されていますが、

今現在、自分の生産性に対して問題を感じているという方は、

図でいうところの左側のどこかに自分の状態が当てはまるのではないでしょうか。

一般的に、生産性が下がっていると感じている時というのは、

課題のレベルを下げたり、必要とされる能力のレベルを下げようとしてしまいがちです。

しかし、図からも明らかなように、

そうすると逆に、

退屈に感じたり、頑張る気力を無くしたりしてしまいます。

逆にちょっと背伸びをして、ギリギリ達成できるくらいの難易度設定をし、
持ちうる自分の能力を存分に発揮できないか考えてみましょう。

なかなかのめり込めない時は、

課題の難易度をあえて高くしてみる、
必要とされる能力の水準を高くしてみる、

という事を思い切ってしてみましょう。

その結果として、もし少しでもやる気があがるのを感じたのでしたら、
フロー状態へと一歩近づけた証拠です。

フロー体験まとめ

フロー体験入門まとめ

以上いかがでしたか?

この記事では、

人間が高い集中状態に入っている時に脳の中で起きている

フロー体験

について、

それが一体なんなのか、
また一体どうすれば意図的に再現することができるのかというお話をしてきました。

フロー体験の中にいる時、意識の中には、
目の前の事以外に関する考えであったり感情に気を散らす余地はそもそも残っていません。

もはや、自分という意識すら忘れ、時間の経過の感覚は歪み、
ただただ心地よい流れの中に身を委ねだから目の前のことに取り組めます。

そこには高い集中力はもちろんのこと、最も生産性の高い脳内環境であるとも言えます。

また、

フロー体験の研究者であるミハエル・チクセントミハイ博士は、
フロー体験をしている時こそを「幸せ」と呼ぶにふさわしいとすら言っています。

人生にすばらしい事をもたらすのは、幸福ではなく、
フロー状態に完全に熱中する事であると。

何か偉大な事を成し遂げた人物が、一番楽しかった時を聞かれた時、
決まって「まさに夢中になって取り組んでいる時が一番楽しかった。」というのは、

まさにその通りなのかもしれません。

それでは最後に動画の内容を簡単にまとめておしまいにします。

フロー状態に入る3つの要素

フロー体験に入るためには、次の三つの要素がなくてはいけません。

その三つの要素とは、

  1. 行動の目標がはっきりとしている時
  2. フィードバックが即座に手に入る時
  3. 能力と課題とが絶妙な関係にいる時

行動の目標をはっきりさせるためには、

その目標の時間的な距離感を短くし、またその目標自体の規模感を小さくできないか考えてみましょう。
そのためには、計画作りが肝心です。

計画を大雑把にしていると、どうしても目標はあやふやなものになってしまいます。

次に、

自分の行動に対するフィードバックを迅速に手に入れる事ができないかを考えてみましょう。

フィードバックとは、

自分が上手くできたのか、上手くできなかったのか、もし上手くできなかったのなら、
どこが上手くできなかったのか、逆に上手くできたのならどこがうまくできたのかを教えてくれるものです。

もし、取り組んでいる事の性質上、
フィードバックを得にくいようでしたら、

時間を計るという事をしてみましょう。
目標のタイムを決めて、その時間内に出来たかどうか、というのはそのままフィードバックとなります。

能力と課題の高さを高い水準で合わせる

能力と課題の高さとフロー状態

そして最後に、

能力と課題とを絶妙な関係に調整しましょう。

それは、

自分の持ちうる能力を高い水準で発揮した時に、
ギリギリやっと解決できる難易度の課題に取り組むという事です。

先ほど、こちらの図を紹介しました。

よくありがちなのが、集中力や生産性を高めようとして、
逆に、課題の難易度を下げたり、必要とされる能力レベルを下げようとしてしまうことです。

モチベーションが高まらないからこそ、あえて、
課題の難易度をあげてみたり、必要とされる能力水準を上げてみることを試みてみましょう。

もしそれで、やる気が高まり、
集中力と生産性が高まったと感じるようでしたら、

フロー状態へと一歩近づいた証拠です。

フロー体験こそが幸せ

フロー体験と幸せ

以上でこの記事の内容はおしまいですが、

ミハエル・チクセントミハイ博士がいうように、

フロー体験こそが「幸せ」であるという事もできます。

であるならば、フロー状態へと自分を自然と導いてくれるような物事を見つけるということは、
幸せになるための近道と言えるかもしれません。

この動画の内容がなにか一つでもあなたのお役に立てておりましたら幸いです。

最後までご視聴ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

P.S.
また当記事の内容はYoutubeでも解説をしておりますので合わせてご視聴いただく事で、より効率的に理解を深めることができます。

内容の要点メモ
  • フロー体験とは
    • 人がただ楽しむだけのために何かに取り組んでいる時に脳で起こっている事を調べる中で見つかった状態
    • フロー体験の中では心地の良い田歩で進む流れの中に自分が入り込んだ気分になる
    • 自意識は薄れ、余計な雑念は消え、目の前の事に没頭してのめり込める
    • 結果として高い集中力と高い生産性が手に入る
  • フロー状態に入る3つの要件
    • ①行動の目標がはっきりしている時
      • 目標達成までの時間を短くする
      • 目標のボリュームを小さくする
      • そのためには計画作りの段階が肝心
    • ②フィードバックが即座に手に入る時
      • 行動の成果が目に見える形で手に入る
      • 上手にできたか、できなかったのか
      • もし無いのなら時間を計るという方法を取り入れると良い
    • ③能力と課題とを絶妙な関係にする
      • 自分の能力を高い水準で発揮してちょうど解決できる難易度の課題に取り組む
      • 課題の難易度を下げてしまうと無気力になる
      • 必要とされる能力水準をさげると退屈に感じる
      • あえて課題の難易度および必要な能力水準を高めてみる
  • フロー体験の中にいるときこそが幸せ
    • 幸せをもたらすのは幸福な体験ではなく、フロー状態にいるまさにその時が幸せ
    • 何かに夢中になって取り組んでいる時が幸せである
    • 没頭して夢中になれる事を見つけることが幸せになるための近道である

参考文献:
M.チクセントミハイ(2010) フロー体験入門―楽しみと創造の心理学 大森 弘訳 世界思想社
M. チクセントミハイ(1996) フロー体験 喜びの現象学 今村 浩明訳 世界思想社
M.チクセントミハイ(2016) クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学 世界思想社