- 人間の恋愛での行動パターンが分かる!
- 恋愛での不可解な事態への対処方法が分かる!
- 対人関係を良好にするタイプになる方法が分かる!
この記事では、
恋愛での行動パターンは3つに分類することが可能で、
人は自分が属しているパターンに従って無意識的に行動をとってしまう、というお話をしていきます。
人間の3つの恋愛パターン
コロンビア大学准教授で精神科医のアミール・レバイン博士は、大人のアタッチメント行動を研究し、
人の恋愛での行動パターンは3種類に分類できるとする理論を提唱しています。
アタッチメント行動とは、相手の愛情を引き寄せようとする時に取る行動の事です。
これは、主に子供が親の愛情を引き寄せようとする時にとる行動として取り上げられますが、
レバイン博士は、これは大人にも当てはめる事が可能であるとし、
大人が他者の愛情を引き寄せようとする傾向をSタイプ、Nタイプ、Vタイプの3種類に分類しました。
Sタイプとは、日本語では安定型とされます。
このタイプの人は相手と親密になることは自然なことで、対人関係も温和な傾向にあります。
Nタイプとは、日本語では不安型とされます。
このタイプの人はパートナーとの親密さは必要不可欠であり、時には夢中になりすぎ、また相手が愛してくれないのではと不安に苛まれることが多い傾向にあります。
Vタイプとは、日本語では回避型とされます。
このタイプの人は、他者との親密さは自由の喪失を意味しており、仮に交際している相手がいても常に距離を置こうとする傾向にあります。
そして、この話で面白いポイントは、
レバイン博士によると、人は自分が属しているパターンに従って、
あたかもロボットが自動的に動くように反応してしまうという事です。
ちなみに、
このパターンは恋愛関係のみならず友人関係などでも当てはめることが可能です。
自分の恋愛パターン
それではこの3タイプのうちで、自分はどこに分類されるでしょうか。
それは、次の図のうちでどこに自分が当てはまるかを考えるだけで分かります。
縦軸に、他者との関係が親密になる傾向か、疎遠になる傾向かを。
そして、横軸に、他者との関係において気持ちが安定する傾向か不安になる傾向かを。
そして、右上に当てはまるなら、Sタイプ、左上ならNタイプ、右下ならVタイプ、そして左下ならNとVの混合タイプとなります。
世の中の平均としては、
Sタイプの人は全体の50%、
Nタイプの人は全体の20%、
Vタイプの人は全体の25%、
NV混合タイプの人は全体の5%、
という比率になっています。
恋愛パターンを知るメリット
それでは、この事から学べる事は一体なになのでしょうか。
それは他者との関係で、何か不可解な状態に陥ってしまったとしても、
それはその相手がこのSNVのいずれかのパターンに従って自動的に反応してしまっているだけであると、
冷静に対応することが出来るようになるという事。
そして自分のタイプを知る事で、これまでコントロールできていなかった自分の傾向を、
客観的に見て冷静な観点から修正ができるようになるという事です。
例えば、相手がNタイプの不安型だとしたら、
別にこっちは普通に接しているつもりでも、いつもどこかこちらの機嫌を伺うような素振りを見せたり、
しょっちゅう連絡をとってくるかもしれません。
でも、それはただ相手がNタイプの人間で、自動的にそのように反応してしまっているだけです。
一方で、自分がNタイプの不安型だとしたら、
なぜだかは分からないけれども、ずっと不安な感じがしてつらい、と思ってしまうでしょう。
でもそれはあなたがNタイプの人だからであって、なにもどこか別のところに特別な原因があるわけではないのです。
こう思えるだけで、心は落ち着いてくるのではないでしょうか。
他にも、例えば相手がVタイプの回避型だとしたら、
なぜだか分からないけれども、唐突に冷たくなったり愛想が悪くなることでしょう。
でも、それは相手がただVタイプの人間だからであって、その人にとっては、あなたと今後も関係を続けるためには、
一定の距離感を保つ必要性があるだけなのです。
一方で、自分がVタイプの回避型だとしたら、
今までもなぜだかは分からないけれども、相手と近づきすぎることに心理的な抵抗があったことでしょう。
でもそれはあなたがVタイプの人だからであって、なにもどこか別のところに深い原因があるわけではないのです。
こう思えるだけで、相手と近づきすぎて、逆に相手を傷つけることになるという展開を避けることが出来るようになるのではないでしょうか。
自分の恋愛パターンを変える
以上いかがでしたか。
この記事では、アミール・レバイン博士が提唱する、人間のアタッチメント行動の3パターンについてご紹介をしてきました。
ちなみに、
恋愛の相性としては、NタイプとVタイプの人の恋愛は、虐待関係などの悪循環に陥りやすいので、避けるのが無難です。
もしくはお互いが相性の悪いタイプであることをしっかり理解しあった上で交際するのが良いでしょう。
そして、パートナーのうちのいずれかがSタイプであれば、相性としては二人ともSタイプの時と同じように良好であるともされています。
そのため、対人関係を温厚にするという観点からは、Sタイプの人が最も好ましいことになります。
また、このSNVのタイプは4年間の間に平均で25%の人が変化するとのことですので、
方向性としてはSタイプの安定型を目指すのが無難なのではないでしょうか。どうでしょう?
Sタイプの人になる簡単な方法としては、
ペットに接するような態度で他者にも接する事を心がけるという事です。
例えばペットが犬だとして、ベタベタくっついてきてもあなたは、良しよしとなだめるように接しますよね?
また、ペットが猫だとして、素っ気なくされても別に傷つきませんよね?むしろ、そういうところが逆に可愛いくらいに思えるのではないでしょうか。
これと同じでSタイプの人というのは比較的対人関係を温厚にする傾向にあるので、
もし自分もSタイプの安定型になりたいのでしたら、ペットに接するような気持ちを対人関係でも持つように心がけてみると良いでしょう。
何か一つでもご参考になる点がございましたら幸いです。
また、レバイン博士著のおすすめの書籍はこちらです。
この記事の内容はYoutubeでもアニメーション動画で解説をしていますので、
是非そちらもご覧していってくださいね♪
ご愛読ありがとうございました。
参考書籍:
アミール・レバイン, レイチェル・ヘラ―(2016) 異性の心を上手に透視する方法 塚越悦子訳 プレジデント社