誤解 理由

誤解される理由とは?その対策を解説!

この記事の内容はアニメーション動画でも解説がされていますので是非合わせて御視聴ください。

  • 誤解されたり、自分のことを正しく相手に伝えるのがどうして難しいのかがわかる!
  • 人が他者に対して持ちやすい誤解の3パターンがわかる!
  • 誤解を出来るだけ防ぐための対策がわかる!
今回の記事では、どうして誤解されたり、自分のことを正しく相手に伝えるのが難しいのか、その理由と対策について紹介します。この記事をご覧いただくことで、ここぞという時に自分のことを正しく相手に伝えられるようになり、
あなたの心の平和を守るための一助となれば幸いです。

 

「誤解」の原因と対策について解説!

みなさんこんにちは!

突然ですが質問です。みなさんは次のような悩みや辛い経験をしたことはありませんか?

  • 相手が自分のことを悪い方にばかり捉えてくる
  • そんなつもりは無いのに相手を怒らせてしまい非難される
  • 自分の事を正しく相手に伝えるのに苦労する

そのような、「自分を分かってもらえない」「相手に誤解される」といった事に悩み、その事で傷ついてしまっているという方は多いのではないでしょうか。
それでは一体どうして、人に自分を伝えることはこれほどまでに難しいのでしょうか?

それは、他人はあなたが期待するようにはあなたを見ていないからです。
言い換えるなら、自分が自分自身を見るのとは違ったように他人は自分を見ているからです。

そこで今日の記事では、

なぜそのようなすれ違いが生じるのか、人間が他者を見る時に持ちやすい認知的な歪みについて紹介し、
どうすれば相手が自分に対して持つ歪みを修正できるのか、その方法を紹介していきます。

この記事を読む事で、効果的なコミュニケーションによって相手が自分に対して持つ誤解を解き放ち、
ここぞという時に自分のことを正しく相手に伝えられるようになることでしょう。

是非最後までお楽しみください。

なぜ人は誤解するのか

誤解 理由

そもそもなぜ人は、ここまで簡単に誤解をするのでしょうか。

その理由について単刀直入に述べるなら、それは

「人は他人を自分が見たように見るから」

ということです。
つまり、人というのは「相手がどのように思って欲しがっているか」などということはそもそも考えておらず、100%自分視点から相手を見ています。

あなたが何を言おうと、何をしようとも、それらの言葉や行動は、常に相手の解釈を経てから意味を与えられます。
あなたの言葉や行動は、客観的に評価されることはなく、あくまでも相手の解釈次第で意味を与えられるのです。

さらに、人というのは相手も自分と同じように物事を考え行動するだろうと思っています。
そのため、あなたが何を言おうと、何をしようとも、それらは相手の普段のパターンに即して解釈されることになってしまうのです。

誰もが、100%自分視点から、そして自分の思考パターンに沿って、相手の言葉や行動を解釈して意味を与えているので、

どうしても「誤解」というものは、ある程度は生じてしまうものなのです。
この事について知っておくだけでも、「誤解されて辛い」という事態に対して冷静に対処できるようになるでしょう。

ただ、それだと相手が自分に対して持ってしまう誤解を防ぐ方法はないように思われてしまいますよね

そこで効果的なのが、人が他者に対して持ちやすい誤解のパターンを事前に知っておくという事です。

人が持ちやすい誤解のパターン

どうして人は、自分が見たいように相手を見るのでしょうか。その理由が分かれば誤解のパターンが見えてきます。

確証バイアス

まず、私たち人間の脳は大量の情報を処理しなければならないため、できるだけその消費エネルギーを節約しようとします。
そしてこのエネルギーの節約は、他者を理解しようとする時にも働きます。

この他者を理解するために使う脳内エネルギーの節約の代表的なパターンが、人は「見ると予想する事を見ようとする」ということです。
この事を心理学では「確証バイアス」と呼びます。

例えば、「この人は見た目が怖いから、怒りやすそうだ」と思うと、実際にその人が怒りやすい事を証明するような要素に自然と目がいきます。

他にも、「この人はネガティブで自分に自信が無さそうだ」と思うと、実際にその人が悲観的である事を証明するような要素に自然と目がいきます。

それらは主に「見た目」に関する例ですが、それ以外にも、
性別や年齢、学歴や肩書き、相手と自分との間の過去の出来事などからも人は相手の事を予想します。

そうした、相手に対して抱いた予想をなるべく証明するような要素に自然と目がいくようになっているのですが、それは脳のエネルギーを節約する上においては合理的なのです。

ただし、そうした傾向が他者に対して誤解を持ってしまう、はたまた相手が自分を誤解してしまう原因にもなっています。

この確証バイアスによる脳内エネルギーの節約効果は非常に強力なので、それに気づく事なく私たちは日々頼っています。

エゴレンズ

もう一つの典型的なパターンは、エゴレンズと呼ばれる、人が自分の自己肯定感を守るために使う色眼鏡の事です。

このエゴレンズの役割は自分が優位になるように物事を解釈して見ることです。

もちろん、その結果として自分に対して自信を感じられるので良い面もあります。

しかし、相手を自分よりも下だと見下したり、自分は正しくて相手は間違っているという事を証明する要素にばかり目がいくなど、誤解を生じさせる原因ともなっています。

このエゴレンズの存在によって、相手が自分のことを誤解したり、攻撃的になったりするケースというのは、自分の活動領域と相手の活動領域との関連性が近い時です。

例えば、受験の志望校が同じ。会社で同じ部署にいる。同い年の子供がいる。などなど。

活動領域の関連性が高く、心理的な距離感が近づけば近づくほど、相手の活躍や成功が自分の自己肯定感を下げる要因となり得ます。

人間は無意識的に自己肯定感を守ろうと動くため、結果としてエゴレンズが強く働きます。
そして、自分が相手よりも優れている面や、自分が正しくて相手が間違っている面を探し出し、相手に対して攻撃的になってしまうのです。

このエゴレンズの存在を知っておくことも、相手が自分を誤解していたり、不当に扱ってくる理由を理解するのに役立つはずです。

パワーレンズ

そしてもう一つ、典型的なパターンは、パワーレンズと呼ばれる、地位が上の人が、地位の下の者に対して持つ認知的な歪みのことです。

一般的に、地位が上の人は、地位が下の人を理解したり判断するときに、より一層ステレオタイプや先入観というものに頼る傾向にあります。

というのも、地位が上の人の数というのは、地位が下の人の数よりも少ないことが多く、少数の人が多数の人を理解する時というのは一人一人の個性に着目するよりも、グループとして判断した方が効率的だからです。

ただ、このパワーレンズの存在は、相手が自分よりも地位が高い人だった場合、自分に対する誤解の原因となってしまいます。

新人だからという理由で、何も分かっていない、能力が低いと思われていたり、
学歴が低いという理由で、学歴が高い人よりも能力が劣っていると思われたり。

客観的な事実に基づくわけではなく、思い込みによって判断されてしまっているわけですから、たまったものじゃありませんが、人間には一般的にそのような傾向があると知っておくことは、これから解説していくように役に立つことが多々あります。

———-

さて、ここまで一体どうして人は他者を見る時に誤解してしまいやすいのか、
その原因面について紹介してきました。

それではここからは、これまでの知識をもとに、では一体どうすればそういった誤解から自分を守り、不当に扱われる事を避け、そして自分のことを正しく相手に伝えることができるようになるのか、その方法を紹介していきます。

誤解を防ぎ自分を守る方法

誤解 理由

まず、ここまでの話をもとに、

人間にはもとから自分視点から相手を見る傾向があり、そのことが誤解の原因となっている事を理解することは、
誤解を防ぎ自分を守るための対策になります。

「どうして分かってくれないのだ。」「どうして悪い方にばかり捉えるのだ」

と、悲観的に捉えてばかりいたら自分が辛くなる一方です。

そうではなく、「誤解してしまうのは人間だからある程度は仕方のないことなのだなあ」と、ある種の開き直りの精神で誤解を受け入れることで、フッと心が軽くなるはずです。

ただ、誤解してしまうのは人間である以上、確かに仕方のないことなのですが、
その誤解を正すことは可能です。

これから紹介する、「認知の二段階プロセス」を活用することで、その誤解を正すことが可能なのです。

認知の二段階プロセス

認知の二段階プロセスとは、人間は次の2つのステップによって人を理解し判断するというものです。

一段階目は、人は他人の行動を目にした時、状況全体から客観的に判断しようとするのではなく、相手の性別や見た目、能力や地位・肩書きなど、相手に関する何かと相手とを結びつけて判断します。

そして二段階目は、今度は状況やその他の要素も考慮に入れて、相手に関する最初の印象を修正して判断し直します。

ただ、問題なのは、この二段階目のプロセスのためには多くの脳エネルギーを必要とするため、
必要性を感じない限りスキップされ、一段階目で形成された印象がずっと引き継がれることとなります。

極端な例でいうならば、人は相手に対して抱いた第一印象に基づいて、ずっと相手を判断し続ける傾向があるのです。

以上から分かるように、相手が自分を誤解し、不当に扱ってくるというのは、相手の自分に対する認知のプロセスが第一段階でストップしてしまっています。そして第二段階の修正フェーズへと移行してくれていないために起こってしまっているのです。

相手の自分に対する誤解を修正する方法

それでは一体どうすれば相手の自分に対する誤解を修正させることができるのでしょうか。

その方法を端的にいうならば、

圧倒的な量の証拠を示す

という事です。それくらいじゃないと、ただでさえ脳エネルギーを大量に消耗する認知の第二段階へと人は進んでくれないのです。

そして、まず念頭においておくべきことは、私たちは自分が思うほどには自分の事を周りに発信できていないということです。

私たちは、周りが自分のことを正しく客観的に理解してくれているものだと思い込んでいますが、
そもそも私たちは自分のことをはっきりと分かりやすくは周りに示していないのです。

そのため、言葉や態度でちょっと示すくらいでは十分ではなく、圧倒的な量の証拠を示す必要があります。

もちろん、極端にならないように注意は必要ですが、
はっきりと誤解であることを証明することを、態度や行動で示すことで、

相手を認知の二段階目と導き、自分に対する不当な誤解を修正するように促すことができるのです。

まとめ

以上いかがでしたか?

今日の記事では、どうして誤解されたり、自分のことを正しく相手に伝えるのが難しいのか、その理由と対策について紹介しました。

もちろん、相手が自分の事をどう思うか、というのは最終的には相手次第なので、
考え過ぎたり、思い悩み過ぎないように注意しましょう。

誤解されないよう、誤解を正してもらうように働きかけることは大切ですが、
念頭には「自分軸、他人軸」という発想を持ち、自分の心を強く保つようにすると良いです。

ちなみに、今日の記事と関連して、

自分軸や他人軸の話、落ち込んでしまうのを防ぐ方法など、
こちらの記事で解説しておりますので是非合わせてご覧ください。

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反応しない練習要約

この記事の内容が何か一つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

この記事の内容はアニメーション動画でも解説がされていますので是非合わせて御視聴ください。

 

・「誤解」が生まれる背景
・基本的に、人は他人を自分が見たように見る
・誰もが、自分の思考パターンに沿って、相手の言葉や行動を解釈して意味を与えているので、
どうしても「誤解」というものは、ある程度は生じてしまうもの
・人が他者に対して持ちやすい誤解のパターンを事前に知っておくと、冷静に対処できる・人が持ちやすい誤解のパターン
①相手に対して抱いた予想をなるべく証明するような要素」に自然と目がいくパターン(確証バイアス)
・例:「この人は見た目が怖いから、怒りやすそうだ」と思っていると、
実際にその人が怒りやすい事を証明するような要素に自然と目がいく、など
・理由:脳内エネルギーを節約できる
②自分が優位になるように物事を解釈して見るパターン(エゴレンズ)
・自分の活動領域と相手の活動領域との関連性が近い時、相手が自分のことを誤解したり、攻撃的になったりする
・例:受験の志望校が同じ、会社で同じ部署にいる、同い年の子供がいる場合、など
・理由:活動領域の関連性が高く、心理的な距離感が近づけば近づくほど、
相手の活躍や成功が自分の自己肯定感を下げる要因となり得るため、無意識的に自己肯定感を守ろうと動く
③地位が上の人が、地位の下の者に対して持つ認知的な歪みパターン(パワーレンズ)
・地位が上の人が地位が下の人を理解したり判断するときに、ステレオタイプや先入観というものに頼る傾向
・例:新人だからという理由で、何も分かっていない、能力が低いと思われる、など。
・理由:地位が上の人の数というのは、地位が下の人の数よりも少ないことが多く、
少数の人が多数の人を理解する時というのは一人一人の個性に着目するよりも、
グループとして判断した方が効率的

・認知の二段階プロセス
・一段階目:人は他人の行動を目にした時、状況全体から客観的に判断しようとするのではなく、
相手の性別や見た目、能力や地位・肩書きなど、相手に関する何かと相手とを結びつけて判断
・二段階目:状況やその他の要素も考慮に入れて、相手に関する最初の印象を修正して判断し直す
・相手が自分を誤解し、不当に扱ってくるというのは、相手の自分に対する認知のプロセスが、
第二段階の修正フェーズへと移行せずに、第一段階でストップしている状態

・誤解を防ぎ自分を守る方法
・言葉や態度でちょっと示すくらいでは十分ではなく、圧倒的な量の証拠を示す
・もちろん、極端にならないように注意は必要ですが、
はっきりと誤解であることを証明することを、態度や行動で示すことで、
相手を「認知の二段階目」へと導き、自分に対する不当な誤解を修正するように促すことができる

 

 

参考書籍:
ハイディ・グラント・ハルヴァーソン (著), 高橋由紀子 (翻訳)(2020)だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学 早川書房