幸せとは何か。幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない理由

この記事のポイント
  1. 幸せになるために、幸せになろうとしてはいけない理由が分かる。
  2. 不幸を遠ざけようとするとかえって不幸になる理由が分かる!
  3. どうすれば幸福な人生を模索できるのかが分かる!

この記事では、「幸せとは何か」という観点から、そもそも幸福を求める事が、自ら幸福から遠ざけているのではないか、そしてそれはなぜか、どうすれば良いのかという話をしていきます。

幸せとはなにか

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!

今日の記事では、

「幸せになるためには、幸せになろうとしてはいけない。」

というお話をしていきます。

一見、

矛盾しているように思えてしまうかと思いますが、
この矛盾の中にこそ真実は隠れています。

是非最後までお楽しみ下さい。

なぜ幸せになろうとしてはいけないのか?

幸せになろうとしてはいけない

どうして私達は幸せじゃないと思う時、こうも自己否定的になるのでしょうか。
それは幸福でないのは自分に欠陥があるせいだと思っているからです。

どうして私たちはネガティヴな感情をこうも嫌うのでしょうか。
それは、幸福になるにはネガティヴな感情を取り除かねばならないと思っているからです。

どうして私たちは自分の思考や感情をこうもコントロールしようとするのでしょうか。
それは、自分の思考や感情をコントロールすることで幸せになれると思っているからです。

さて、

「幸せになるためには、幸せになろうとしてはいけない。」

この理屈を端的に述べるならば、それは、

幸せになろうとすると、不幸を遠ざけようと躍起になるあまり泥沼にはまりこみ、
逆に幸せから遠ざかってしまうから

という事です。

この理屈が一体どういう事なのかということをこの記事では説明していきます。

まず、先ほど述べた、3つの事というのは、短く言うとこうなります。

  1. 自分に何かしらの欠陥があることは幸福ではない
  2. ネガティブな感情と幸福は両立しない
  3. 思考や感情をコントロールすることで幸福になれる

実は、

これら3つの事というのは、私たちを不幸の泥沼へと嵌め込む罠です。

この罠にはまってしまうと、

「私は幸福ではないから、不幸である」

という結論がいとも簡単に導かれてしまいます。

なぜ不幸になるのか

人が不幸になる理由

しかし、残念な事に、

私たちはそもそもDNAレベルで、また、大人になっていく過程のレベルで、
気付いた時にはそれら3つの事を、改めて考えるまでもない当たり前の「常識」のように捉えてしまっています。

ただそれは無理もないことです。

私たちはその進化の過程の中で、

  • 自分と他者とを比べ自分に足りないものを補うこと
  • 不快な感情からは一刻も早く抜け出すべきこと
  • 未来を予想し自分をコントロールすること

という能力を発達させてきました。
実際そのおかげで、私たち人類はここまでの繁栄を成し遂げているわけです。

また、

少なくとも日本人である私たちは義務教育の過程で半強制的に競争社会の中に放り込まれ他者との比較を余儀なくされながら大人になります。

また、悲しい、辛い、惨めというネガティブな感情がもつ本当の意味、そしてそれとどう向き合うかという大切な事は大体の場合、特に誰にも教えてもらえません。

そして、先生や親は泣いたり、怒ったりした時、「そんな事で泣くんじゃない!」「冷静になれ!」「自制心を持て!」と繰り返し言ってきます。

そんなわけですから、

私たちは、DNAレベルで、そして後天的に身につける価値観レベルで、
先ほど紹介した3つの罠にいとも簡単に引っかかっているわけです。

不幸を遠ざけようとすると逆に不幸になる

不幸を遠ざけようとすると逆に不幸になる

それでは質問です。

  1. あなたには周りと比較してなにかしらの劣っている部分が1つも無いですか?つまり完璧ですか?
  2. あなたは今までネガティブな感情から完全に解放された時期などありましたか?
  3. あなたは今まで一度たりとも自分の思考と感情を完璧にコントロールできた事はありますか?

残念ながら、これら全ての答えはNOなわけです。

誰もが例外なくNOであるにも関わらず、

不思議な事に、私たちはそれらの質問に対してYESと答えられるように奮闘します。

結果は当然「YES!」と言える状態にはなれないわけですが、
その残念な事実に気づく時、人は「自分は不幸だ」と悲嘆に暮れるわけです。

イメージにすぎない「幸福」

つまるところ、

「幸福」という名の、漠然とした社会的なイメージがそこにあるだけにも関わらず、

あたかもそれが世の中に実際に存在すると思い込むよう、
私たちはDNAレベル・社会レベルで仕込まれてしまっています。

そして、

そのカラクリに気づかない限り、

幸福を追い求めるために、不幸を遠ざけようとし、かえって自ら不幸の中に潜り込んで行っているわけです。

どうすれば幸せになれるのか

どうすれば幸せになれるのか

私がこの記事で話してきた理屈を仮に納得されたとしても、
一体どうすれば罠にはまった状態から抜け出すことが出来るというのでしょうか。

抜け出すためにする事はただ一つ、「事実」を知るだけです。

事実① 優劣とは錯覚

まず、優劣とは事実ではなく錯覚にすぎません。
物事を測る物差しが変われば優劣など一瞬でひっくり返ります。

世の中の便宜上、「優劣」という名の思考短縮ツールが開発されただけであって、
そのツールによって幸福か不幸かが決まるわけでは決してありません。

事実② ネガティブと幸せは両立できる

ネガティブな感情と幸せとは別次元の話です。

闇があるから光の存在に気づけ、光があるから闇は作られます。
悲しいと思えるから、嬉しいとは何かを知れます。
辛かったから、やり甲斐が生まれます。

つまり、ネガティブな感情とは、ネガティブだからこそ意味があります。

それに対し幸せとは、
もっと包括的な概念であって、「ネガティブな感情が無い状態」などというチープなものではありません。
幸せの中に、ネガティブな感情は成立しえます。

事実③ 思考や感情は完璧にはコントロールできない

人間は誰であっても思考や感情を完全にはコントロールできません。
もちろん、ある程度のコントロールができるように進化してきた私たちの脳なわけですが、
残念なことにスペックが足りておらず頻繁にエラーを起こします。

そんな不可避で頻繁なエラーに対処する最善策は、そのエラーに対していちいち一喜一憂しないことです。

もし繰り返し罠にはまってしまいそうでしたら、次のように紙に書いて壁に貼っておきましょう。

  • 優劣は錯覚!
  • ネガティブに感謝!
  • エラー起こりすぎワロタ!

こうした事実を何度も再確認し続けていると、

気付いた時には、

「あれ?不幸ってなんだっけ?」

というように、今まで感じ続けてきた「不幸」というものが、
実は幻であったことに気づきます。

ただ、もう1つ大きな問題が残っています。

「じゃあ「幸福」ってなんだっけ?」

という問題です。

そう、

ここまでの内容を愚直に受け止めてしまうと、
実は「幸福」という状態までもが相対化されており、このままでは虚無感だけが残ります。

幸せになる方法に関するこの動画が、みなさんに対して虚無感だけを与えて終わるのは皮肉的で本末転倒です。

幸福の再定義

幸せを再定義する

そこで私が提案するアイデアはこうです。

幸福を再定義します。

「幸せになるために、幸せになろうとする」

のではなく、

「幸せになるために、幸せを定義」

します。

つまり、与えられた「幸福」イメージは捨ててしまい、
自分にとっての「幸福」とは何かをしっかり考えます。

みなさんにとって、「幸福」とは何ですか?

ただし、

ここから先のお話を展開できるのは、

みなさん一人一人の自己対話の中だけです。

ただ、1つだけ、水先案内人としてランプの光を与えるならば、

それは、

「なぜ?でも?つまり?」を繰り返した先に、
「虚無感」以外のものが現れた時、

きっとそれが自分にとっての「幸福」への道に続く扉であるかと思います。

ちなみに、私はまだその「扉」を見つけられてはいません。

幸福とは何か

幸せとはなにか

以上いかがでしたか?

この記事では、

私たちがイメージする「幸福」とは、
実は単なる漠然とした社会的イメージに過ぎないのではないか?

そして、そうした与えられたイメージに縛られていることが、
かえって「生きづらさ」というものを私たちに押し付けているのではないか

という観点から私なりの考えをまとめてご紹介してきました。

分かりやすく伝えなきゃ、

と脳みそを絞っている私ではありますが、

完全に私の実力不足で、すぐに難解かつ抽象的な議論になってしまいます。

ただ、

非常に多くの人が次々とうつ状態になり、不健康な生活を続け、自殺のイメージを持ち、そのうち何人かが実際に命を絶ってしまうこの社会の中において、

勝手に植え付けられていた「幸福」のイメージからは脱却し、

自分オリジナルの「幸福」を模索する道を歩み始めるというのは、

前向きな力の原動力になり得るのではないでしょうか。

この記事の内容が、何か1つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。

ちなみに、「幸福とは何か」を模索する中で、もっと思考を深掘りするためには、
こちらの書籍もおすすめです。

 

当記事の内容は動画でも解説をしておりますので、合わせてご視聴頂けますと、
より効果的に理解を深めることができます。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

要点のメモ
  • 幸せになるためには、幸せになろうとしてはいけない
    • 幸せになろうとすると、不幸を遠ざけようと躍起になるあまり泥沼にはまりこみ、逆に幸せから遠ざかってしまうから
    • 不幸を遠ざけようとするわけ
      • 自分に何かしらの欠陥があることは幸福ではないと思うから
      • ネガティブな感情と幸福は両立しないと思うから
      • 思考や感情をコントロールすることで幸福になれると思うから
  • 幸福の罠にはまってしまう背景
    • 進化の過程で発達させた能力
      • 自分と他者とを比べ自分に足りないものを補うことが生存につながった
      • 不快な感情からは一刻も早く抜け出すことが生存につながった
      • 未来を予想し自分をコントロールすることが生存につながった
    • 子供から大人への成長過程
      • 義務教育の過程で競争社会に放り込まれ他者との比較を余儀無くされる
      • 悲しい、辛い、惨めといった思いが未処理のまま大人になる
      • 親や先生からは自制心を育てるように言われ続ける
  • 絶対に答えはNoなのにYesと答えようとしてしまう事
    • 周りと比較してなにかしらの劣っている部分が1つも無い
    • ネガティブな感情から完全に解放されようとする
    • 思考と感情を完璧にコントロールしようとする
  • 幸福の罠から抜け出すために知るべき事実
    • ①優劣とは錯覚にすぎない
    • ②ネガティブな感情と幸福は両立できる
    • ③思考や感情を完璧にコントロールする事は不可能
  • 幸福の再定義とは
    • 幸せになるために、幸せになろうとするのではなく
    • 幸せになるために、自分にとっての「幸福」を定義する

参考書籍:
ラス ハリス(2015)『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 』岩下 慶一訳 筑摩書房
クレア ウィークス(2016)『完全版 不安のメカニズム: ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド』 森津 純子監修 白根 美保子訳 筑摩書房
岸見 一郎, 古賀 史健 (2013) 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え ダイヤモンド社
井上 教子(2000)『タロット解釈実践事典―大宇宙(マクロコスモス)の神秘と小宇宙(ミクロコスモス)の密儀』 国書刊行会