「五蔵 ストレスサイン」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- 東洋医学の考え方について少し学べる!
- 身体に出る不調から今自分がどんなストレスを抱えているのか分かる!
- ストレスと不調の関係を知ることで早期に対処することができるようになる!
この記事では、東洋医学と認知科学の観点から、病気になる根本原因は抑圧された感情やストレスにあるという考え方をベースに、
身体に現れる不調の背後には一体どのようなストレスが隠されているのか、それを知る方法を紹介しています!動画と合わせてご覧いただくことで、今自分が一体どんなストレスを知らず知らずのうちに押さえ込んでしまっているのかがわかり、早期に対処することができるようになるでしょう!
「五蔵」のストレスサインについて解説!
みなさんこんにちは!助手のライフハック・アニ子です!
さて突然ですが、病院に行くほどではないけれど「なんとなく」身体の具合が悪いということってありませんか?
たとえば、
- なんとなく、集中力が続かない
- なんとなく、疲れやすい
- なんとなく、寝つきが悪い
- なんとなく、身体が冷える
- なんとなく、お通じが悪い
など。
このような不調に悩んでいる方には、今日の記事がお役に立てるかもしれません。
今日の記事でお話しするように、「なんとなく」感じる身体の不調の背後にストレスが潜んでいる可能性があります。
したがって、できるだけ早くそのストレスに気付くことで、病気の重篤化を未然に防ぐことにつながります。
しかし、ここで素朴な疑問が生じます。
一体、ストレスがどうやって身体の不調につながるのでしょうか?
その疑問を解く鍵は、認知科学と、東洋医学の「五蔵」そして「五行論」にあります。
このうち、認知的観点からのお話は別の記事ですでにさせていただきました。その記事の中では、ストレスが病気として表面化するプロセスを表した「病の5段階」というものをご紹介しました。
そこで今回の記事では、この「病の5段階」についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
そして特に「病の5段階」の初期段階である「身体の恒常性に違和感が生じる段階」に焦点を当て、東洋医学の「五行論」のお話しを交えながら解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、「なんとなく」感じている身体の不調を解決するヒントが、意外な場所に転がっていることに気づくかもしれません。
そして東洋医学についても少し詳しくなれるでしょう!
是非最後までお楽しみください!
病の5段階とは
最初に、おさらいも兼ねて、「病の5段階」について簡単にご説明します。
「病の5段階」とは、身体の症状を自分が貯めているストレスの度合いに応じて次のように階層化したものです。その5段階とは、
- 本能的な欲求を感じる段階
- 身体の恒常性に違和感が生じる段階
- 感覚器官に異常が生じる段階
- 異常が慢性化する段階
- 腫瘍となって表面化する段階
の5つです。
第1段階から下に行けば行くほど、溜まったストレス、つまり抑圧された欲求や感情が身体の深い部分に影響を及ぼしているということを示しています。
したがって、身体の症状と「病の5段階」を照らし合わせることで、自分が無意識的にどのくらいストレスを貯めているのかを自己点検するための、一つの指標になるのです。
「病の5段階」の認知的背景
さて、この「病の5段階」には、「病気は抑圧された欲求や感情が表面化したものである」という見方が前提にあります。
人間の意識には自覚できる領域と自覚できない領域があるといわれています。これらは、精神分析学者のフロイトが「顕在意識」と「無意識」と呼んだ領域のことです。
「無意識」は自覚できないとはいえ、心臓の動きなど、生命維持の根幹部分に深く関係しています。したがって、もし仮に「無意識」と「顕在意識」が正反対のことを考えていた場合、無意識の考えが優先されます。
要するに、たとえ顕在意識で病気になりたくない!と思っていたとしても、無意識が望めば病気になってしまうという見方もできるということです。
では無意識はなぜ、わざわざ危険を犯してまで病気になることを望むのでしょうか?それは、抑圧された欲求や感情を解放するためであると考えられます。
ここまでをまとめると、認知的な観点から見た病気とは、抑圧された欲求や感情が抑えきれずに表面化したものとも見ることが出来るということです。
そして、このことは裏を返せば、身体に現れる様々な症状は無意識が発しているストレスサインと見ることができると言うことです。
ストレスが身体の症状として重篤化する前にその初期サインに気づくことができれば、病気を未然に防ぐことになりますね。
その初期のストレスサインこそが、この動画の冒頭で触れた「なんとなく」の不調の正体です。そして病の5段階に照らし合わせると、第2段階である「身体の恒常性に違和感が生じる段階」にあたります。
そこでここからは、「身体の恒常性に違和感が生じる段階」について、その仕組みを掘り下げていきましょう。
身体の恒常性に違和感が生じる仕組み
身体の恒常性とは
身体の恒常性(ホメオスタシス)とは簡単に言うと、生物が体内環境を一定に保とうとする働きのことです。
例えば、ホルモン分泌や血液循環、消化吸収、体温調整などを通して、私たちの体内環境は一定に保たれています。
一方、そのような恒常性に「違和感が生じる」ということは、「体内のバランスが崩れる」ということを意味します。
では、どうしてバランスが崩れるのでしょうか?
このことを考えるために役立つのが、東洋医学の「五蔵」と「五行論」の教えです。
簡単に説明していきますので是非ついてきてくださいね!
五蔵
まず、五蔵とは、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓という5つの臓器のことです。
五蔵がストレスを受けた場合、必ずしもそれぞれの臓器に不調が直接現れるわけではありません。
そうではなく、別の場所に不調が現れます。
五蔵は身体の恒常性維持の要になるため、それら自身が大きなダメージを受ける前に、体内の関連器官にストレスサインを出すことによって、危険を回避するのです。
では、五蔵のストレスサインは身体の一体どこに現れるのでしょうか?
ここで登場するのが、五行論です。
五行論
五行論とは、東洋医学において、五蔵と他の関連器官の関連を示した教えです。
五行論に基づく五蔵と関連器官との関係は、次の通りです。
- 肝臓のストレスは、ホルモンバランス不良に
- 心臓のストレスは、血液循環不良に
- 脾臓のストレスは、排便不良に
- 肺のストレスは、呼吸不良に
- 腎臓のストレスは、排尿不良に
それぞれサインが現れます。
要するに、身体の恒常性の違和感は、五蔵が抱える問題を代弁していると言えるのです。
ストレスサインを見つけるためには
ここまでのお話で、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓という5つの臓器の問題が、身体の恒常性に関わる場所にストレスサインとして現れることがお分かりいただけたかと思います。
ただ、身体の恒常性維持に関わる場所に影響が出ると言われても、漠然としすぎていて、分かりづらいですよね。
でも、ご安心ください。身体の恒常性維持に関わるストレスサインは、実は身体の表面にも現れます。つまり、そうしたストレスサインが身体の表面のどこに出るのかを知っておけば、ストレスの早期発見につながるでしょう。
そこで、ここからは、東洋医学の知見をベースに、五蔵に影響を与えやすい抑圧感情と、そのストレスサインがどのように現れるかについて解説していきます。
五蔵からのストレスサイン
それでは早速、五蔵からのストレスサインを肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の順に一つずつ見ていきましょう。
1.肝臓
まずは、肝臓です。肝臓は、入ってきた物質が身体にとって栄養なのか毒なのかを識別し、栄養は取り入れ毒は排出するという解毒の役割を担っています。そんな肝臓は、抑圧された「怒り」の感情の影響を受けやすいと言われます。
肝臓がストレスを受けた場合、
- 筋肉が痙攣する
- 貧血気味
- 目が霞む
- 爪が脆くなる
- 歯周炎
といったストレスサインが現れます。
2.心臓
次は心臓です。心臓は、血液を循環させるポンプの役割を担っています。そんな心臓は、抑圧された「喜び」の感情の影響を受けやすいと言われます。
「抑圧された喜び」と言うと少しイメージしにくいかもしれませんが、要するに、うれしさを我慢しているうちに「うれしさ」自体を感じにくくなってしまった状態、つまり、無気力状態のことです。
心臓がストレスを受けた場合、
- 左肩が痛む
- 少し動くだけで汗が出る
- 手のひらがほてる
- 夢をよくみる
- 乗り物酔いをしやすい
といったストレスサインが現れます。
3.脾臓
3つ目は脾臓です。脾臓は、他の臓器と比べて馴染みがないかもしれませんが、胃腸や膵臓などと共に、消化吸収の役割を担っていると理解すれば、その特徴を捉えやすいと思います。
そんな脾臓は、抑圧された「心配や悩み、迷い、思い過ごし」の影響を受けやすいと言われます。
「大事な試験の前なると心配しすぎてお腹が痛くなる」と言う経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
脾臓がストレスを受けると、
- 口の中を噛む
- 唾が多くなる
- 口内炎
- 手指の湿疹
- あざができやすい
といったストレスサインが現れます。
4.肺
4つ目は肺です。肺は、体内で酸素と二酸化炭素を交換する役割を担っています。呼吸によって取り入れられた酸素は、血液に乗って身体の隅々まで運ばれます。そんな肺は、抑圧された「悲しみ」の影響を受けやすいと言われます。
肺がストレスを受けた場合、
- 鼻詰まり
- 喉の痛み
- 寒気
- 皮膚の痒み
- 便秘
といったストレスサインが現れます。
5.腎臓
最後は、腎臓です。腎臓は、体内の不要物を尿として体外に排出する役割を担っていますね。そんな腎臓は抑圧された「恐れ」の影響を受けやすいと言います。
そんな腎臓がストレスを受けた場合、
- 足のむくみ
- 頻尿
- 耳鳴り
- 抜け毛
- 魚の目ができる
といったストレスサインが現れます。
まとめ
以上、いかがでしたか?
この記事では、身体に現れる不調と心の関係について、病の5段階のうち特に「身体の恒常性に違和感が生じる段階」に焦点を当てて解説しました。
認知科学の観点から見ると、病気とは、自分では自覚していない無意識の領域に抑圧された欲求や感情が表面化したものであると捉え直すことができます。
病気や身体の不調をそのように捉え直した場合、身体の症状は、無意識が抱えているストレスを代弁していると言うことになります。
そして、そのようなストレスサインに出来るだけ早く気付くためには、東洋医学の「五蔵」と「五行論」の教えが役に立ち、身体の恒常性の違和感は、五蔵が抱える問題を代弁しているということをお話しました。
五蔵である肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の5つの臓器が特に影響を受けやすい抑圧感情や、それらのストレスサインについては、すでにお伝えした通りです。
「なんとなく」不調を感じている方はぜひ、今日お伝えした内容を自己点検し、ストレス改善を心がけてみてください。
たとえストレスの原因を今すぐに改善できなかったとしても、まずは抑圧された欲求や感情の存在に気づくことから始めれば、不調は快方に向かうはずです。
この記事の内容が何か⼀つでもお役に立てておりましたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
- 病の五段階とは
- 本能的な欲求を感じる段階
- 身体の恒常性に違和感が生じる段階
- 感覚器官に異常が生じる段階
- 異常が慢性化する段階
- 腫瘍となって表面化する段階
- 五臓と関連器官との関係
- 肝臓のストレスは、ホルモンバランス不良に
- 心臓のストレスは、血液循環不良に
- 脾臓のストレスは、排便不良に
- 肺のストレスは、呼吸不良に
- 腎臓のストレスは、排尿不良に
- 肝臓がストレスを受けた場合(肝臓は怒りの感情の影響を受けやすい)
- 筋肉が痙攣する
- 貧血気味
- 目が霞む
- 爪が脆くなる
- 歯周炎
- 病の五段階とは
など
- 心臓がストレスを受けた場合(心臓は抑圧された喜びの感情の影響を受けやすい)
- 左肩が痛む
- 少し動くだけで汗が出る
- 手のひらがほてる
- 夢をよくみる
- 乗り物酔いをしやすい
- 心臓がストレスを受けた場合(心臓は抑圧された喜びの感情の影響を受けやすい)
など
- 脾臓がストレスを受けると(脾臓は心配や悩みの影響を受けやすい)
- 口の中を噛む
- 唾が多くなる
- 口内炎
- 手指の湿疹
- あざができやすい
- 脾臓がストレスを受けると(脾臓は心配や悩みの影響を受けやすい)
など
- 肺がストレスを受けた場合(悲しみの影響を受けやすい)
- 鼻詰まり
- 喉の痛み
- 寒気
- 皮膚の痒み
- 便秘
- 肺がストレスを受けた場合(悲しみの影響を受けやすい)
など
- 腎臓がストレスを受けた場合(恐れの感情の影響を受けやすい)
- 足のむくみ
- 頻尿
- 耳鳴り
- 抜け毛
- 魚の目ができる
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
おのころ心平(2011)病気は才能 かんき出版
おのころ心平(2013)怒り・不安 感情にとらわれると病気になる KADOKAWA