- HSPとは何か、その傾向が分かる!
- HSPの人が持つべき考え方が分かる!
- HSPの人が自分と上手に向き合う方法が分かる!
この記事では、HSP(Highly Sensitive Person)とは何か、またその傾向について解説をし、繊細で敏感である人が一体どのような心持ちで、そしてどのような対策をしていけば良いのかという方法について解説しています。
HSP自己診断チェックリスト
以下の質問項目のうちで12個以上に「はい」と答えうる場合、HSPである可能性が高いと言えます。
- 身の回りの環境の変化によく気づく方だ
- 周りの人の気分によく左右される
- 痛みに対してとても敏感である
- 忙しい日の後は静かな場所で一人になりたくなる
- カフェインに対して敏感に反応する
- 明るい光、強い匂い、ザラザラ布、うるさい音に敏感に反応
- 豊かな想像力を持っていて空想しがち
- 騒音が苦手
- 美術や音楽など芸術に感動しやすい
- とても良心的な人柄である
- 普通の人よりびっくりしやすい
- 短期間にするべき事が多くあると混乱する
- 不機嫌な人がいるとなぜ不機嫌がすぐ気づく
- 一度にたくさんの事が押し寄せることが嫌い
- ミスや忘れ物をしないようにいつも気を付ける
- 暴力、恐怖系の映画やテレビは見ないようにしている
- 多くのことが身の回りで怒ると不快になって神経が高ぶる
- 空腹になると集中できない
- 繊細な香り、味、音、音楽を好む
- ドキドキするようなことをとにかく避けるようにしている
- 競争や比較をされると緊張し実力を発揮できなくなる
- 子供の頃から敏感だ、内気だと言われてきた
(引用)武田友紀(2018) 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 飛鳥新社
敏感で繊細な人が自分と上手に向き合う方法
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!
今日の記事では、人一倍繊細な心を持ち、そして様々な事に敏感に反応し、
疲弊し切ってしまうという方を対象に、
一体どのような心持で、そしてどのような事に気を付けていけば良いのかという事を解説していきます。
- 人と長時間一緒にいると疲れてしまう
- 他人の顔色によく気づき気にしてしまう
- 細かい事に気付いてモタモタしてしまう
そのような悩みを抱えている方は、
生まれつき人よりも「繊細である」という性質をお持ちかもしれません。
そうした性質を無理に押さえつけようとするのではなく、
うまく付き合う事を通じて「自分らしさ」というものを取り戻す。
今日の記事では、その方法と心の持ち方を解説していきます。
是非最後までお楽しみください。
繊細な人とは(HSPについて)
繊細な人とは、感じる力が人よりも強く、
自分の外側にある事はもちろんのこと、自分の内側で起きている事もよく感じ取る人です。
感じる力が強いというのは、一見良いようにも聞こえますが、
当の本人たちはそのせいで普通の人よりも疲れやすく、そして傷つきやすくなっています。
例えば、
次にあげる項目のうち当てはまる事が多いなと感じられたのでしたら、
そもそもの性質として人よりも繊細な心を持っていると思っても良いでしょう。
- 他人の気分に左右されやすい
- 忙しくした後は刺激の少ない場所に引きこもりたくなる
- 音や光、匂いに対して敏感に反応してしまう
- たくさんの情報に囲まれると混乱してしまう
- 環境の変化や他人の顔色の変化にはよく気づく方だ
繊細か、繊細じゃないかという問題は、
気持ちの持ちようであると片付けてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士がHSP(Highly Sensitive Person)という概念で提唱するように、
脳の神経システムレベルの話で人よりも敏感に物事に反応する傾向にある人というのは一定数存在します。
その数は、5人に1人と言われており、なにも珍しい話ではないわけです。
自分のHSPの性質を知ることは重要!
そのため、
そうした自分の根本的な性質というものを理解しておくことは大切であると言えます。
なぜならば、自分がそもそも人よりも繊細な性質をもっているという事実を知らないままでいると、
周りの人とは違うという事に訳もわからず苦しみ続けないといけないからです。
それでは次に、
そうした繊細な自分自身と一体どのように向き合っていけば良いのか、
その考え方と具体的な方法を紹介していきます。
また、自分がHSPではなかったとしても、
この記事の内容は、人付き合いであったり外の世界の情報に疲れがちであるという方にとって、
解決策となりうる内容となっておりますので、是非そのままお読みください。
繊細な自分(HSP)とどう向き合うべきか
自分は人よりも繊細で、人一倍いろいろな事に気づいてしまうし、人一倍そのことで疲れてしまっているかもしれない。
そのように思った時、一番やってはいけない事が1つだけあります。
それは、
「自分の心を殺す」
という事。
つまり、自分のそうした繊細な感性を押し殺し、なるべく自分の心を「無」の状態に保とうとしてしまう事です。
そのように自分の心を深く閉ざしてしまうと、
自分にとって悪いものだけではなく良いものまで全て感じ取れなくなってしまいます。
繊細な人というのは、なにも自分を疲れさせ苦しめる物事ばかりに気づくのではなく、
普通の人が気づかないような些細な事に対しても、美しさであったり、発見、感動を味わう感性を持っています。
もし、そうした美しい感性までをも殺してしまうとどうなるのかというと、
自分らしさとは何か分からなくなるだけではなく、生きているという実感すらも失いかねません。
この記事でこれから解説をしていくように、
繊細な自分に対処するために、なにも「心を閉ざして自分を殺す」といった極端な道に走る必要はありません。
自分を殺す事なく、むしろ自分らしさというものを発揮し、
幸か不幸か人よりも繊細である自分自身がこの社会の中で生きやすくなるヒントをこれから紹介していきます。
HSPへの対策方法
①人といる時は自分のペースを守る
繊細な人は、相手の顔色や機嫌に敏感に気づき、そして反応してしまいます。
相手の表情がちょっと曇ったら、何か悪い事言ってしまったかなと心配になったり、
相手の機嫌は悪そうだったら、自分のせいではないかと気にしてしまったりと、
人といるだけでどんどん消耗します。
なぜそのように反応してしまうのかというと、
気づいてしまうからというのはもちろんですが、相手も自分と同じように気づくものであると思っているからです。
自分が気づいた事は相手も周りも気づいているはずだと思ってしまうから、
いてもたってもいられなくなるわけです。
しかし、
そのように敏感に気づいているのは、実は繊細であるという自分の性質が理由です。
つまり周りの人はそもそも気づいていないし、気にしていないわけです。
繊細な人というのは、そうした事実、
つまり自分と他人とでは見ている世界が若干異なるという事実を知らないでいる事がほとんどです。
結果、必要以上に自分を殺し、相手に合わせ、結果疲れ切ってしまっています。
まず必要なことは、
自分は人よりも繊細だから、その事が理由で人一倍色々な事に気づいてしまっているだけだという事を知りましょう。
それだけで心はだいぶ楽になるはずです。
そしてその上で、
人といる時といのは、自分のペースをまずは守るという事を意識しましょう。
以前公開したこちらの記事の内容と紐づけるならば、
自分軸と他人軸を確立し、「私は私、あなたはあなた」という意識を持てるようにしましょう。
https://www.youtube.com/embed/ZSl6UzWOQPw コミュニケーション上の悩みとどう向き合えば良いかが分かる。 自分軸と他人軸への意識を持つ事の重要性が分かる。 目指すべき他者との距[…]
もし、それでも他者からの影響を受けがちだと思われるようでしたら、
他人と話したりする時は、
- テレビの向こう側にいる人と話しているイメージ
- 自分と他人の間に目に見えない透明な壁があって悪い影響は全て跳ね返してくれているイメージ
というものを持ってみましょう。
先ほども述べたように、
繊細な人ほど、自分らしさであったり本音というもの大切にすることで、
そうした繊細である自分と上手に付き合う事ができるようになります。
②半径50cm以内を快適にしておけば良い
次に、自分がもつ情報のアンテナの範囲を狭めてみましょう。
繊細な人というのは、普通の人よりも広い範囲かつ細かい範囲にまで意識が向かっています。
周りの人が気づかないような些細な事にも気づいていますし、また気にしてもいます。
しかしその事が結果として自分を苦しめ混乱させているのなら、対策が必要です。
その対策としておすすめなのが、
「半径50cm以内を快適にしておけば良い」
という考え方です。
これは、マインドフルネス的な考え方に近く、
意識があっちこっちへと飛んでいって、どんどんエネルギーを消耗してしまうのを防いでくれます。
もし、半径50cmくらいのことしか考えないでいると、いろいろと問題があるのでは、
と思われてしまうかもしれません。
しかし、そもそも繊細な人は普通の人よりも情報のアンテナの広げ方が広くなっているので、
そのくらいコンパクトにする意識を持った方がちょうど良いとも言えます。
もし、半径50cmでも広いと思われるのでしたら、どんどん半径を狭くしても構いません。
自分にとって居心地がよく「自分らしさ」を発揮できそうな範囲を見つけてみましょう。
③繊細な自分の五感を労ってあげる
そして最後に繊細な自分の五感を労ってあげる事を日頃から取り入れてみましょう。
繊細な人は、
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感が普通の人よりも敏感です。
繊細な人の中でも、どの感覚がより敏感かは人によって異なりますが、
自分の中で特に敏感な感覚への対処をするだけで、
日中のエネルギー消耗量が減り、だいぶ楽になれます。
それでは視覚、聴覚、嗅覚が敏感という人が多いのでその対策のアイデアを紹介します。
視覚が敏感な人は、視野に入る動きに敏感に反応してしまいます。
場所を選ぶ時はなるべく視界に物が入ってこないような場所を選びましょう。
また縁の太いメガネをつけて縁の中で見えるものだけを気にするといった自分ルールを作ってみても良いでしょう。
聴覚が敏感な人は、些細な音にも敏感に反応してしまいます。
耳栓や、ノイズキャンセリングのヘッドホンをつけるなどして対策をしましょう。
また寝る際には音が鳴るものを部屋の外から出しておく事も効果的です。
嗅覚が敏感な人は、様々な匂いに対して敏感に反応してしまいます。
マスクでつけたり人混みを避けるという対策が良いでしょう。
また心が落ち着くお気に入りのアロマオイルを持ち運ぶのも良いでしょう。
【HSP】繊細で敏感な自分との付き合い方まとめ
以上いかがでしたか?
今日の記事では、
人一倍繊細な心を持ち、そして様々な事に敏感に反応し、
疲弊し切ってしまうという方を対象に、
一体どのような心持で、そしてどのような事に気を付けていけば良いのかという事を解説してきました。
繊細である事が、結果として自分を苦しめ、生きづらさというものを自分にもたらしていると思われたのでしたら、
「自分は人よりも、もともと繊細なタイプなんだなあ」
と思いましょう。
つまり、周りの人は自分ほどには別に気づいてもいないし、気にしてもいないので、
自分もそこまで気にしなくてもいいと言う事です。
その上で、繊細な自分と向きあうための効果的な考え方およびアイデアをいくつか紹介しました。
それは、
- 人といる時は自分のペースを守る
- 半径50cm以内を快適にしておけば良い
- 繊細な自分の五感を労ってあげる
という3つです。
気づいてしまう事が多すぎるがゆえに、
全部に対応しきれず深く傷つき、
結果として自分を殺して、心を無にしてはいけません。
そうではなく、
繊細であることは、そのまま自分らしさであり、
むしろ繊細であるがゆえに気づく「本音」を大切にできるようになりましょう。
この記事の内容が何か1つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。
最後までご視聴ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
P.S.
当記事の内容はYoutube動画でも解説をしておりますので合わせてご視聴頂けますとより効果的に理解を深めることができます。
- 繊細な人とは(HSPとは)
- 感じる力が人よりも強く、自分の内外で起きていることに人一倍気づく
- アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士がHSP(Highly Sensitive Person)を提唱
- 脳の神経レベルの話で人よりも敏感に反応してしまう人が一定数いる
- 5人に1人
- どう向き合うべきか
- やってはいけないこと
- 「自分の心を殺す」こと
- 悪いことばかりではなく良いことも感じれなくなる
- 生きていることの実感を失う
- ①人といる時は自分のペースを守る
- 自分が感じていることは実は周りは気づいてない
- 自分軸と他人軸を確立する
- テレビの向こう側にいる人と話しているイメージ
- 自分と相手の間に透明な壁があるイメージ
- ②半径50cm以内を快適にしておけばよい
- 自分のアンテナの範囲を狭める
- 意識があっちこっちにいって疲れてしまうのを防ぐ
- 空間的なマインドフルネス
- ③繊細な自分の五感を労ってあげる
- 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚への刺激を減らす
- 視野の中に動きが入りづらい場所どりをする
- 耳栓やノイズキャンセリングのヘッドホンをつける
- マスクをしたり人混みは避ける
- やってはいけないこと
参考文献:
武田友紀(2018) 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 飛鳥新社
イルセ・サン(2016) 鈍感な世界に生きる 敏感な人たち ディスカヴァー・トゥエンティワン
長沼 睦雄 (2016) 「敏感すぎる自分」を好きになれる本 青春出版社