- HSP気質だからこその5つの強みがわかる!
- どうすればHSP気質を活かせるかがわかる!
- 具体的なシーンを想定したHSP気質のコントロール方法をご紹介!
HSPの気質を活かしながらうまくコントロールする方法について解説!
みなさんこんにちは!
今日のテーマは、周りの刺激や変化に敏感なHSP気質の人が、自分の強みに気づきそれを活かす方法についてです。
「繊細さん」とも呼ばれるほど、音や視覚情報などの刺激や、人の感情に気づきやすいHSPは、次のようなことが当てはまります。
- 些細な音や光でも気になってしまい、取り組んでいることに集中できない
- 職場で機嫌が悪い人がいると気になって仕事が手につかない
- 冗談として言っていると分かるのに、グサッときて気にしてしまう
これらの出来事は、繊細な感性を持つHSPにとってよくあることです。
そこで、今日の記事では、HSPの気質を抑えるのではなく活かしながら、具体的なシーンを想定したHSP気質のコントロール方法をご紹介します。
繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしながら、ラクに生きられる方法を知ることができますよ。
是非最後までお付き合いください。
克服するのではなくHSPを活かすには
HSPとは?
HSPを簡単に説明すると、音や光、ニオイなどの刺激に敏感であり、感受性が高い気質のことです。
感受性が高いと、周りの人の機嫌に自分の気持ちが引っ張られたり、相手の気持ちを考えすぎて自分の意見を言えなくなったりなど、
仕事や人間関係にも影響をもたらします。
つまり、HSPの気質を一言で表すと「繊細さん」です。
そのため、周りの人が気づかないような小さな変化にも気づきます。
先ほどご紹介した音や光、ニオイなどの五感を通じた刺激のほかに、相手の仕草や表情、声のトーンなど、細かいところまで気づいてしまうのです。
これらのようなHSPの気質をあげてみると、
「気にしすぎなだけでは?」
「真面目すぎなのでは?」
というように、一種の性格として認識されてしまいます。
しかし、HSPは成長によって作り上げられる性格ではなく、生まれ持った気質です。
そのため、HSPの方が持つ、繊細な感覚は生まれながらの性質であり、
「気にしない」「鈍感になる」と言うことができないのです。
そのため、「気にしないようにしよう」というように、自分の感覚に目をそむけてしまうのではなく、
気にしすぎた時にどうすればいいのか?という具体的な対処法が必要です。
一方で、対処するのではなく活かすと言う発想も可能です。
HSPが生まれながらにもつ気質を逆手にとって、HSPではない人とは違った仕事への取り組み方や、人間関係への向き合い方に活かすこともできるのです。
現時点で「HSPを治さなきゃ」というような「克服」に意識が向けられているようであれば、この記事を読むすることで考えを改めることができますよ。
HSPだからこその5つの強み
HSPが持つ能力を活かすことで、繊細さんならではの生きやすさにつなげられます。
HSPの持つ代表的な5つの強みをチェックしてみましょう。
- 感じる力
- 考える力
- 味わう力
- 良心の力
- 直感の力
これら、HSPならではの強みについて、詳しくご紹介します。
①感じる力
感じる力のなかでも特に聞く能力に優れているのが、いわゆる聞き上手です。
ただ聞くだけではなく、相手の言葉をしっかりと受け止め親身に耳を傾けたり、相手を尊重できるよう頭から否定しなかったりなど、聞くという動作ひとつでも繊細さんならではの特徴がみられます。
感じる力を活かすことで、良い人間関係を築くことができるのです。
②考える力
ほかの人が当たり前だと思っていことに対して、深く考えて理解したり、新たな疑問やアイディアを出す能力があります。
小さな変化でも気づけるので、HSPならではの視点で物事を捉えることができます。
例えば、仕事ではサービスや商品の改善点を見つけられたり、すでにある仕組みやルールについて考え直してより効率的な案を提案する能力に秀でています。
③味わう力
味わう力とは、美しさや人の温かさなど、いいと思ったことを受け取り、心の中で深くあじわうことです。
何気ない日常風景の一部であっても、HSPにとっては美しさや温かさを感じられるシーンもあり、豊かな感性を育てられます。
そこから絵や文章、モノづくりなどに活かすことができますよ。
④良心の力
礼儀正しく、良心的なところもHSPの強みのひとつです。
HSPの強みが最大限に発揮される時は、自分が納得できる考えや行動と、相手に誠実であることの2つが満たされたときです。
例えば営業において、ノルマ達成のための押し売りではなく、顧客が求めるサービスや商品を勧めることでリピート受注につながる、といったことです。
自分が信じることを大切にし、そのことを活かせるようにすることで自分の強みを活かすことができますよ。
⑤直感の力
生きていると「直感は間違っていなかった」と感じる場面に遭遇しますよね。
HSPの人はそうした直感力に秀でており、いち早く問題に気づき、リスクを回避できる力をもっています。
論理的に考えるよりも直感の方が早く、その場のおかしな点に気づくことができ、仕事において大いに役立ちます。
例えば、部下の様子がなんとなくおかしいと思いフォローに入る、クライアントの訪問前になんとなく違和感があり、持ち物や資料の再確認を行うなどが得意です。
HSPの気質をコントロールする方法5選
これまでのお話しから、HSPの気質を抑えるのではなく活かすことが大切であり、HSPならではの強みがあることが分かりましたね。
ここからはHSPの気質を活かしながら、コントロールする具体的な方法をご紹介します。
- 刺激から身を守る
- だれもが配慮できるわけではないと知る
- 相手の気持ちを確認する
- マルチタスクをシングルタスクに変える
- 頑張りすぎない
①はHSPの気質である感覚に関する対処法、②③は人間関係について、④⑤は仕事にまつわる対処法です。
それぞれについて詳しくみてみましょう。
①刺激から身を守る
HSPは外部からの刺激に敏感ですが、五感のなかでどれを一番感じやすいかは人によって異なります。
まずは視覚、 聴覚、 嗅覚、 触覚、 味覚のなかから一番敏感に感じ取りやすい刺激を知りましょう。
そして、一番敏感になりやすい感覚をできるだけシャットダウンします。
例えば視覚が敏感な方はサングラスや伊達メガネをかける、聴覚が敏感な方はイヤホンや耳栓をするなどです。
敏感な感覚は、必要以上に情報を受け取ることでキャパオーバーになりやすく、HSPの場合は精神的な疲れになります。
一番敏感な感覚を抑えることにより自然と拾ってしまう情報を減らし、身を守ることができますよ。
②だれもが配慮できるわけではないと知る
HSPは気づく力に優れている分、
「私だったらこうするのに」
「どうしてあんな風に人のプライベートに踏み込んでくるんだろう」
などと相手の言葉や行動に対して、配慮に欠けていると思いがちです。
これはHSPの人はコミュニケーションに、声のトーンや表情など、言語以外の情報を多く見つけ出すことで起こります。
そこで「相手は意地悪したくて配慮していないわけじゃない」「単に気づくことが苦手なんだ」と、観察者の目線で捉えることで、相手や自分の感覚に振り回されずに済みますよ。
③相手の気持ちを確認する
「周りでイライラしている人がいるとすぐに分かる」
「誰がどうしてほしいのかを感じ取れる」
というように、HSPは相手の感情の変化にも気づきやすいです。
しかし、相手の怒りや考えは、確認しなければ本当かどうか分かりません。
誰かの気分の変化や考えを察知したときは、相手に確認をとるようにしましょう。
「その食べ物おいしい?」などと簡単な確認から始めて、答え合わせのように続けることで、意外とハズレていたり、自分の予想は杞憂だったことが分かるようになります。
④マルチタスクをシングルタスクに変える
HSPは1つの仕事に集中し、深く考えることが得意です。
しかし仕事をしていると、同時進行しなければいけないシーンもありますよね。
そんなときは、マルチタスクをシングルタスクに変えてみましょう。
実際に複数の仕事があったとしても、実際に手を動かすときは1つのことしか行いません。
優先順位をつけて「一つ一つやっていこう!」と意識するだけで、HSPの得意なシングルタスクとして捉えることができます。
優先順位をつけるのが苦手な場合は、「今日は絶対にコレだけはやる!」と決めたものから取り組んでください。
⑤頑張りすぎない
いろんなことに気づく分、あらゆることを満遍なく頑張ろうとしてしまいます。
そんなHSPによくある悩みは、頑張っているのに自信がもてないということです。
これは、苦手なことを頑張って克服しようとしているときに起こります。
苦手なことを無理やり得意にするよりも、得意なことやできることを中心に頑張ることで、自信をつけることができますよ。
先ほどご紹介した通り、HSPは1つの物ごとに深く取り組むことに優れています。
得意なことをさらに伸ばすことで余裕ができ、苦手なことにも少しずつ意識を向けられるようになるのです。
まとめ
以上いかがでしたか?
今日の記事では、HSPの強みを再確認しつつ、気質を抑えるのではなく活かしながらコントロールする、5つの方法をご紹介しました。
HSPならではの気質をうまく使いこなせるようになれば、ほかの人とは異なる、あなたならではの武器として、仕事や人間関係に活かせるようになりますよ。
まずは、無理に気質を抑えようとするのではなく、HSPそのものを自分の個性だと受け止めて、しっかり向き合うことから始めてみましょう。
今日の記事でご紹介したように、HSPの強みを理解したうえでコントロールする方法を身につけることで、自然とHSPの気質を活かすことができ、今までより生きやすくなりますよ。
ちなみに、こちらの記事では敏感で繊細なHSPの人が
自分と上手に向き合う方法についてもっと掘り下げて解説しておりますのでぜひあわせてご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/so-aUsXLdfY HSPとは何か、その傾向が分かる! HSPの人が持つべき考え方が分かる! HSPの人が自分と上手に向き合う方法が分かる![…]
この記事の内容が、何か一つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
この記事の内容はアニメーション動画でも解説がされていますので是非合わせて御視聴ください。
・音や光、ニオイなどの刺激に敏感であり、感受性が高い気質のこと
・相手の仕草や表情、声のトーンなど、細かいところまで気づいてしまう
・HSPは成長によって作り上げられる性格ではなく、生まれ持った気質・HSPだからこその5つの強み
①感じる力
②考える力
③味わう力
④良心の力
⑤直感の力・HSPの気質をコントロールする方法5選
①刺激から身を守る
・視覚が敏感な方はサングラスや伊達メガネをかける、
聴覚が敏感な方はイヤホンや耳栓をするなど
・一番敏感な感覚を抑えることにより自然と拾ってしまう情報を減らし、
精神的な疲れを減らすことができる
②だれもが配慮できるわけではないと知る
・「相手は意地悪したくて配慮していないわけじゃない」
・「単に気づくことが苦手なんだ」
・観察者の目線で物事を捉え直すことで、
相手や自分の感覚に振り回されにくくなる
③相手の気持ちを確認する
・誰かの気分の変化や考えを察知したときは、
相手に言葉で確認をとる(答え合わせをするイメージ)
③マルチタスクをシングルタスクに変える
・複数の仕事には優先順位をつけて「一つ一つやっていこう!」と意識
・優先順位をつけるのが苦手な場合は、
「今日は絶対にコレだけはやる!」と決めたものから取り組む
④頑張りすぎない
・苦手なことを無理やり得意にするよりも、
得意なことやできることを中心に頑張ることで、自信をつける
参考書籍:
武田友紀(2018)「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 飛鳥新社
武田友紀(2020)今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト ダイヤモンド社