2019年4月22日よりドラマ化もされた、大ベストセラービジネス書の「頭に来てもアホとは戦うな!」について、そこから私が学んだことを紹介しています。
- 理不尽な状況への対処方法が分かる!
- 対人関係での問題解決のコツが分かる!
- 「アホ」とは一体誰のことか分かる!
「アホ」とは一体誰のこと?
著者である田村耕太郎氏は、政治の世界にいた頃の実体験をもとに、
この書籍を執筆しました。
田村耕太郎氏は、この書籍で言うところの「アホ」との関わりに苦労し、
いかにそうした人に煩わされることなく、
自分の道を見失わずにいくことの大切さを説明しています。
この書籍で言うところの「アホ」とは、
主に4種類の人間を指します。
- いちいち絡んでくる「ストーカー型」
- 陰湿なイジメを企む「工作員型」
- 権力をかざして理不尽な要求をする「パワハラ型」
- 指示されたことしかしない「キリギリス型」
こうした人たちは、あなたの足を引っ張ることしか頭になく、
非生産的以外のなにものでもありません。
そして、こうした人たちは、
なにも著者がいた政治の世界だけの話ではなく、
一般の企業や教育の現場などにも多く存在しており、
適切な対処方法を身につけていないと、振り回される一方で、
挙げ句の果てには自分を見失ってしまうと著者は指摘しています。
適切な対処法とは?
一般的に、理不尽かつ非生産的な抵抗にあった時、
だいたいの人は、真っ向からぶつかっていき、
正論を掲げながら反論をしてしまいがちです。
しかし、そうしたぶつかり合いは、
かえって相手の対抗心を煽るばかりか、
逆に被害者意識を持たれ長期間にわたって足を引っ張られることになってしまいます。
そのため、以下に挙げるような3つの方法を取り入れると良いでしょう。
①決して正面からは戦わない
理不尽かつ非生産的な抵抗に遭った時、人は正面から立ち向かっていきがちです。
しかし、決してそのように真正面からぶつかり合ってはいけません。
むしろ、「合気道」のように、
相手の力を利用して、物事をうまく運ぶ術を身につけるべきです。
相手の力をうまく利用するためには、「動機を掴む」ということが不可欠です。
そのため、
時にはあえて
- 「負けたふりをしたり」
- 「相手に花を持たせてあげたり」
- 「相手の実力を褒めてあげたり」
と、あえて下手に出て機嫌を取り、
結果的には自分の味方側に引き込んでしまうと良いのです。
頭に血が上っている状態では、このような冷静な対応はなかなか難しいため、
常に落ち着いて物事を一歩離れたところから見る習慣を持つ必要もあります。
②自分がコントロールできる事だけに集中する
アドラー心理学のエッセンスを解説した「嫌われる勇気」でも触れられている事ですが、
相手がどのように考えるか、
ということは自分にはどうする事も出来ない事ですので、
そもそも関心の対象から外すという事も重要です。
相手が自分に対して「何をしてくるのか」「何を考えているのか」と言うことは、
自分にはどうすることもできません。
しかし、
「自分はどう考えるのか。」そして「自分は何をするのか。」ということは、
100%自分の意思で決定することができます。
そのため、
自分がコントロール出来る事と、出来ない事とを明確に区別して、
自分がコントロールできる事だけに、エネルギーを集中させることを心がけましょう。
③大きな目標に目を向け小さな合意を重ねる
この書籍で言うところの「アホ」との間のいざこざは、
より大きな視野から見てみた時、
本来の目標とはズレたところにあることが分かります。
本筋からズレた所で争うのではなく、
本来の目標に立ち返り、相手との小さな合意を重ねていくことが大切です。
そのためにも、相手の気持ちを考え、丁寧に接し、
大きな目標と照らし合わせ、相手と自分との間の共通のメリットに目を向けることが大切です。
頭に来てもアホとは戦うな
以上いかがでしたか?
この記事では、大ベストセラービジネス書の「頭に来てもアホとは戦うな」について、
そこから私が学んだ事の要点をご紹介してまいりました。
簡単に記事の内容をまとめておしまいにします。
世の中の人たちは全員が十人十色であり、
性格や動機は異なり、もちろん人との相性も異なります。
そのため、
時には、自分の足を引っ張るようにしか感じない人との巡り合わせも避けられません。
しかし、
人生はたった一度きりであり、
他人に振り回されてその時間を無為に過ごすのはもったいない以外のなにものでもありません。
そこで、この動画では主に3つの対処方法をご紹介しました。
- 真正面からはぶつからず、むしろ相手を立てて味方に引き入れる
- 相手の問題と自分の問題とを明確に区別して、自分の問題だけに集中するようにする
- 常に大きな目標と照らし合わせて物事を見る習慣を作り、部分的な事に煩わされないようにする
何か一つでもご参考になる点がございましたら幸いです。
また、当記事の内容は動画でも解説をしていますので、復習も兼ねて是非ご覧ください♪
参考文献:
田村耕太郎(2014)頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 朝日新聞出版