- いかなる困難でも乗り越えるための方法が分かる!
- 成長思考とその影響が分かる!
- どうすれば成長思考を身につけることが出来るのかが分かる!
この記事では、いかなる逆境をも乗り越えていくために有効なたった1つの方法を心理学・脳科学的な知見も踏まえつつ解説をしていきます。
逆境を乗り越えるための方法
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!
今日の記事では、タイトルにもある通り、
困難を乗り越えていく方法を心理学・脳科学的知見も踏まえつつ、
ご紹介していきます。
- 今まさに、辛く困難な状況に置かれている
- 挫折するかもしれないことを恐れ挑戦出来ないでいる
- 過去に経験したトラウマを克服できずにいる
そのような課題をお抱えの方は、
今日の記事でご紹介する事を日々の生活の中で実践していくことで、
目に見える変化を次々に実感していくことができる事でしょう。
是非最後までお楽しみ下さい。
困難を乗り越えるたった1つの方法とは
単刀直入に、結論から始めますと、
それは
「成長思考」を育む
という事に尽きます。
成長思考とは、どんなストレス環境下におかれようとも、どんなにショックの大きい体験を経ようとも、
人間にはそこから以前よりも強く成長する能力が備わっているという考え方、価値観のことです。
これと対になるのが「固定思考」と呼ばれるもので、
自分に出来る事・出来ない事というのは、もともとの自分の能力によって決まっているという考え方の事です。
なぜ成長思考が重要なのか
それではなぜ、
「成長思考」を育むことが、どんな困難な状況をも乗り越えていくたった1つの方法であると言い切れるのでしょうか。
それは「成長思考」を持つ事こそがあらゆる困難に対して、
解決策を編み出していける唯一の出発点になるからです。
そのことは、同じ困難な現実を前にした時、
固定思考と成長思考とのどちらをもっているかで全く異なる現実が作られていくという事からも分かります。
例えば、大きな困難に直面した時、
固定思考だと、自分の能力はもう既に決められているので、もし乗り越える事ができないであれば、そこで話はお終い、つまり挫折・失敗をして終了ということになります。
しかし、成長思考をもっていると、
自分の能力は困難に直面する中で一気に高める事ができるので、
困難はチャレンジとなり、そのチャレンジの中で自分の能力を以前より高め、困難を乗り越えていくことできます。
そして、仮に失敗や挫折をしてもその経験はまさに成長の糧となり、自分は強くなるので、次挑戦した時には以前よりもうまく問題に対処できるようになります。
また、
仮にもう同じチャンスがなかったとしても、挑戦前の自分と挑戦後の自分とではもう能力レベルで別人であるため、見えている世界の景色は以前とは全く異なったものとなっているのです。
言うなれば、固定思考の人が言う所の「挫折」という概念が、
成長思考を持つ人の頭の辞書の中にはそもそも無いというわけです。
ただ、
この程度の話だと、
結局それは誰かが言ったポジティブな持論レベルの話であり、
すぐにその成長思考という考え方を腑に落ちる形で納得し採用するまでには至らないことでしょう。
しかし、
成長思考を持つ事が確かな肉体的な現象として説明できるとするならばどうでしょうか。
固定思考と成長思考とで異なる体の反応
これまた結論から述べますと、
固定思考を持っている人は、困難を前にした時
「闘争・逃走反応」
が起きます。
一方で、
成長思考を持っている人は、困難を前にした時
「チャレンジ反応」
と呼ばれる反応が起きます。
「闘争・逃走反応」については、他の記事でも詳しく解説をしているのでこの動画では改めては触れませんが、
https://www.youtube.com/embed/5NHApweerN0 ノルアドレナリンの働きが分かる! ノルアドレナリンの過剰分泌のデメリットが分かる! ノルアドレナリンとうまく付き合う方法が分かる![…]
簡単に言えば、身の危険を感じ、戦うか逃げるかの究極の二択を迫られている状態です。
そうした究極の二択を前に一時的に能力を高める反応は、
太古の昔、サバンナの大地でライオンやチーターに追われる可能性のあった時代には役に立ったかもしれませんが、
現代社会においては、そこまでの反応は99.9%の場合において過剰な反応であると言え、肉体的にも、メンタル的にも相当な負担をかけてしまいます。
一方で、「チャレンジ反応」とは、
困難な状況を前にした時に、体に力が湧き、集中力が高まり、行動を起こす勇気が出る反応のことです。
2つの反応による肉体的な影響の違い
これら2つの反応は、ストレス反応という点においては同じなわけですが、
質的な面において大きな違いがあります。
先ほどの、「闘争・逃走反応」が、危険から身を守ることを優先する反応であるのに対し、
チャレンジ反応では成功や達成を目指すことを優先する反応であるという違いがあります。
そして、「闘争・逃走反応」が起きると、鼓動が早まると同時に、出血量を最小限に抑えるために血管は収縮し、体はどんどん炎症を起こし、免疫細胞を活性化させ、早く回復できるようにと準備し始めます。
一方で、
「チャレンジ反応」の時には体を楽しく動かしリフレッシュしている時のような反応が体に起きます。
つまり、脳は身の危険を予期しているわけではなないので、鼓動は早まりますが血管は通常通り開いたままで、身体中に十分な酸素とエネルギーが送られ、気持ちの良いペースで早朝に走っている時のような程よい高揚感に包まれます。
よく、慢性疲労や肥満、老化、うつ病の原因として「ストレス」が挙げられますが、
それはストレスに対して「闘争・逃走反応」が頻繁に起きてしまっているからだと言えるのです。
さて、
ここまで、
困難を乗り越えていくにあたっては、「成長思考」を持つことこそが、
抜本的かつ継続的な解決策になるというお話をしてきましたが、
それでは一体どうすればその「成長思考」という考え方を身につけることができるというのでしょうか。
「成長思考」という名のマインドセットを手に入れる
まずはじめに述べておきますと、
もしあなたが、ここまでの記事の内容を、今までの自分の経験に照らし合わせて見て、
「確かにそう言える部分も多くあるなあ」
と思っていただけたのでしたら、
既に、「成長思考」という名のマインドセットをある程度手に入れることができています。
この動画を見終わった後から、目に見える効果を実感できるはずです。
つまり、
- 日々仕事や勉強に追われていたとしても、
- 様々な人間関係に悩まされていたとしても、
- 人生に関する諸々の課題を前に目を背けたくなっていたとしても、
そうしたストレスや悩みや課題の中で、自分は現在進行形で成長しているわけです。
ということは、
明日の自分は今日よりも強く、
明後日の自分は明日の自分より強く、
明々後日の自分は明後日の自分より強く、
となると、
一年後の自分は今日の自分なんかよりもはるかに強く成長している訳です。
つまり、
いま目の前にある問題は一年後から振り返れば遠い過去に乗り越えた課題になるに違いないわけです。
そして、そうした思考面での違いが、実際に現実的な違いとなって現れるということを説明しうる研究や実験は多くあります。
つまりこの動画は、事実として、思考面での習慣が現実的な違いとなって現れるというお話をしているのです。
さて、
それではもっと「成長思考」という名の素晴らしい考え方を自分の血肉とすることのできる方法をいくつか紹介します。
①ベネフィット・ファインディング
1つ目は、
ベネフィット・ファインディング
という方法です。
これは、今経験している困難の中に、良い点や得られるものを見出すという方法です。
状況や人によって異なりますが、だいたいの場合において
「人間的な成長」
というメリットをいかなる状況の中にも見出せるはずです。
例えば、
- 自分の新たな一面を見つける事ができた
- 人の痛みの気持ちを理解できるようになった
- 人生と真剣に向き合う機会となった
- 些細な事も当たり前と思わず感謝できるようになった
といった、人間としての成長がそこに見つけることができるはずです
②自分の成長の物語を書く
2つ目は、
自分の成長の物語を書いてみる
という事です。
つまり、今までの自分の人生を振り返り、自分を物語の主人公に見立て、
これまで自分は困難を前にそれをどう乗り越え、何を学び、どう成長してきたのか、ということを些細な出来事から重大な出来事まで振り返ってみるのです。
そうしてみると、多かれ少なかれ、そうした困難な出来事というのは、
小さい頃に転んで膝を擦りむいたレベルから、
冷たい水に入らなくてはいけない水泳の時間が苦手だった時
の頃から始まり、
自分はこれまでの人生で大きく成長してきており、それは現在進行形で続いているということを実感できるのです。
③不安やストレスを「成長」の文字に変換
そして3つ目は、
不安やストレスという文字を、成長、という文字に変えてしまいます。
つまり、これからは
不安を感じているなあ、
と思うたびに、
今自分は成長しているのだなあ
と思うようにしましょう。
育成ゲームで、
手持ちのキャラを敵と戦わせれば戦わすほどにレベルアップして進化するのと同じ要領で、
日常生活で出会うストレスや不安というのは、
草むらから飛び出してきたモンスター程度に思うようにしましょう。
仮に、何かの手違いでやられてしまったとしても、一瞬画面が真っ白になるだけで、
次の瞬間には経験値は減ることなしに、元の安全な場所に戻っているわけです。
逆境を乗り越えようとする中で成長する
以上いかがでしたか?
この記事では、
いかなる困難も乗り越えていけるようになる、
とっておきの方法として
「成長思考」を身につける、ということをご紹介してきました。
この記事と関連して、
こちらの記事も一緒に見ることで、
より一層ストレスを感じるような困難な状況に対して、
上手に、前向きに立ち向かっていく事が出来るようになります。
https://www.youtube.com/embed/8gpGppA8P2I ストレスは体に良い、という新しい発想が手に入る! もうストレスについて必要以上に悩まなくてすむようになる! ストレスを味方につけ自[…]
何か1つでもお役にたてておりましたら幸いです。
また、当記事の内容と関連して、ストレスについてもっと詳しくなりたい方にはこちらの書籍がおすすめです。
当記事の内容は動画でも解説をしておりますので、合わせてご覧頂けますとより一層理解を深めることができます。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
- 現実を大きく左右する2つのマインドセット(考え方)
- 成長思考とは
- どんなにショックの大きい体験を経ようとも、人間にはそこから以前よりも強く成長する能力が備わっているという考え方のこと
- 固定思考とは
- 自分に出来る事・出来ない事というのは、もともとの自分の能力によって決まっているという考え方
- 成長思考とは
- 成長思考を持っていると
- 困難を前に「チャレンジ反応」が起きる
- 体に力が湧き、集中力が高まり、行動を起こす勇気が出る
- 鼓動は早まるが全身はリラックスし身体中に十分な酸素とエネルギーが送られる
- 固定思考を持っていると
- 困難を前に「闘争・逃走反応」が起きる
- 体は身の危険を予期し、強張る
- 鼓動は早まり、出血を抑えるために血管は収縮
- 体中に炎症がおき、免疫反応
- 慢性化すると、肥満・慢性疲労・老化・うつの原因に
- 困難を前に「チャレンジ反応」が起きる
- 成長思考(ポジティブマインドセット)を手に入れるには
- ①ベネフィット・ファインディング
- 困難の中に良い点、学べる点を見出す(人間的成長が必ずある)
- ②成長の物語を書く
- 自分の人生を小さい頃から振り返り、些細なことからでも良いので困難を乗り越えてきたプロセスを思い出す
- ③不安、ストレスという言葉を「成長」という言葉に変換する
- 不安やストレスは自分に軽経験をくれレベルアップさせてくれる
- ①ベネフィット・ファインディング
参考文献:
ケリー・マクゴニガル (2015) スタンフォードのストレスを力に変える教科書 大和書房
ケリー・マクゴニガル(2015)『スタンフォードの自分を変える教室』神崎 朗子訳 大和書房
キャロル・S・ドゥエック(2016) 『マインドセット「やればできる! 」の研究 』今西康子訳 草思社