「スマホ依存とは, スマホ依存 対策, スマホ依存治す」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- スマホ依存になってしまうメカニズムがわかる!
- スマホ依存に陥ってしまう原因について知れる!
- スマホ依存から脱却するための方法論がわかる!
この記事では、スマホ依存から脱却するための方法論を、依存のメカニズムをひもとく形で解説しています。動画と合わせてご覧いただくことで、スマホ依存のメカニズムとそこから脱却するための方法を知ることができます。
スマホ依存のメカニズムとその対処法について解説!
みなさんこんにちは!
あなたは最近、こんな悩みを抱えていませんか?
- 止めた方がいいと分かっているのにスマホをずっと見てしまう
- TwitterやInstagramなどのSNSを見始めると止まらない
- スマホゲームに熱中してしまい長時間やめられない
これらの中から1つでも当てはまった場合、もしかしたらあなたは、既にスマホ依存になっているかもしれません。
スマホ依存は世界保健機関WHOに依存障害としても認められており、誰でもなってしまう可能性がある、私たちの身近に潜むリスクなのです。
- 「依存症になるとどうしてコントロールができなくなるの?」
- 「どうしたらスマホ依存から抜け出せるの?」
という疑問にお答えするために、
今日の記事では、スマホ依存になってしまう理由と、スマホ依存から抜け出す方法の2つをご紹介していきます。
スマホ依存になる仕組みを知ることで、依存状態から抜け出せるようになるだけでなく、
適切に使えるようになり、スマホに費やしていた時間を有効的に使えるようになるはずです。
是非最後までお楽しみください。
依存の仕組みを理解しよう!
依存症は誰でも発症する可能性がある病気
まず初めに、そもそも依存とは何かについて理解しましょう!
あなたは依存と聞くと、どんなイメージがありますか?
多くの方は、アルコール依存や薬物依存をイメージするのではないでしょうか。
そうした依存症には、アルコールを飲むことで意味不明な発言や暴力行為に発展したり、
薬物によって、乱暴になったり法を犯すといった、暴力的で非日常的な言動が想像されます。
そして、依存に関するこのようなイメージのせいで、「依存症は私たちからほど遠いもの」「関係ないや」と私たちは思ってしまいがちです。
しかし、依存症を自分とは関係のないことだと思ってしまう事こそ、
実は間違ったイメージであり、そうした間違ったイメージのせいで知らず知らずのうちに依存になってしまう人がとても多いのです。
まず正しい認識のためにも、依存症とは、依存物を使い続けた結果として誰でも発症する可能性のある病気だと知っておきましょう。
なんとなく使い続けているうちに、いつのまにか依存症になってしまっていたというような危険が身近にあるということなのです。
さて、依存物とは依存症を引き起こしやすい物質や行為のことです。
そんな依存物の代表的な例として、私たちの身近にあり、なんとなく使い続けてしまうものがスマホです。
それではなぜ、スマホを使い続けていると「スマホ依存」になってしまうのでしょうか。
スマホ依存が起こりやすい理由
それは、スマホ自体が、依存症になる2つの条件を見事に満たしているからです。
依存物の条件は2つあります。
それは、
- 条件① 快楽をもたらす
- 条件② 飽きない、飽きにくい、続けられる
の2つです。
まず条件1の快楽について、スマホに当てはめてみると、スマホゲームでラスボスを倒したり、
条件をクリアしてミッションを達成したりすると、「楽しい」「ワクワクする」といった快楽が生まれます。
これはアルコール依存症でいう、アルコールを飲むとリラックスした気持ちになる、ハイになるという気持ちと同じようなことです。
では、お腹が空いている時に大好きなカレーを食べるとどうなるでしょうか?
きっと、「おいしい」「満たされる」という快楽を感じるはずです。
しかしカレー依存症という言葉を聞いたことがないように、快楽がもたらされる物や行為であっても、必ずしも依存症になるわけではありません。
ここで依存を決定づける条件が、2つ目にあげた、飽きない、飽きにくい、続けられるという条件です。
カレーは快楽をもたらしてくれますが、2つ目の条件は満たすことができず、食べ続ければ飽きてしまい、続けられません。
一方、スマホゲームやアルコールは、快楽なだけではなく、なかなか飽きがこなく、手軽に続けられるという条件も満たし、依存物になってしまうのです。
正の強化と負の強化
それでは次に、身近なものが依存物になり得る条件を知ったところで、依存症の正体についてさらに詳しくみてみましょう。
まず結論から言いますと、依存症の根幹となる症状は、精神依存と呼ばれ、精神依存には正の強化と負の強化という2つの側面があります。
正の強化とは、快楽を得るために依存物を使うことであり、依存症の基本です。つまり、快楽が得られるから依存物をどんどん使うという状態です。
一方で負の強化とは、不快感を解消するために依存物を使うことであり、依存から抜け出したくても抜けられなくなる大きな要因となります。
つまり、依存物を使わないことに対する「イライラする」「物足りない」という不快感を解消するために、さらに依存物を使ってしまうというのが負の強化です。
そして、そうした「負の強化」を繰り返しているうちに、依存物を使わないときの不快感がますます強くなり、依存から離れられずに重症化してしまう悪循環こそが、依存症の恐ろしさなのです。
そのため、依存症から抜け出すためには、この 「負の強化」による悪循環から抜け出すことが重要と言えます。
スマホ依存による悪影響
なぜスマホに依存してしまうのか、その仕組みを知ってもなお、
「スマホはよく使っているけど、依存症っていうレベルじゃないから大丈夫でしょ」
と楽観的に考えているかもしれません。
そんな方へ向けて、スマホ依存による社会生活やプライベートへの悪影響をご紹介します。
依存による悪影響はさまざまです。
まず言えることは、依存症が悪化すると、ひきこもりがちになります。
なぜなら、依存物であるスマホから離れられなくなり、スマホを使うことに集中するため、外出を避けて一人になる時間を作ろうとするからです。
これが学生の場合は、最悪不登校にも繋がります。
また、睡眠不足や運動不足、栄養不足といった、スマホ依存になってすぐ現れるのではなく、依存症が悪化してからようやく気づく悪影響もあります。
そのためスマホ依存による弊害に気づくまもなく、症状はどんどん悪化し、スマホを使わないことによる不快感から逃れるためにさらにスマホを使うという負の強化によるさらなる依存を招いていると言えます。
総じていえることは、依存状態にある人は基本的に精神状態が悪いということです。
そして、依存物に依存するために、その他のことへの興味が薄れやすく、依存の悪循環を引き起こします。
こうした私生活の悪化に伴う精神状態のさらなる悪化により、ますます依存物への依存が高まってしまうのです。
依存からの回復と予防
依存による社会生活やプライベートへの悪影響を知ったことで、あなたもスマホ依存がどれだけ身近な問題なのか分かってきたのではないでしょうか。
もしかしたら既にスマホ依存の悪影響を、身をもって感じている方もいるかもしれません。
スマホ依存の予備軍やすでに依存の症状が表れている方へ、依存からの回復方法と予防策をご紹介します。
依存から回復するためには、2つの方法が考えられます。
それは、依存物を使う頻度を制限し適切に使い続けるか、完全に止めてしまうかの2択です。
制限するか、完全に断ち切るか
すでに依存になりかけている、依存してしまっている方は、一つ目の「節制しながら使い続ける」方法を選びたくなりますよね。
しかし、依存からの回復を目指すのであれば、「依存物を完全に断ち切る方法」がベストです。
なぜなら、依存物を完全に断ち切るよりも、節制して適切に使い続ける事の方がはるかに難易度が高いからです。
この記事の初めに、依存症の仕組みを解説した際、「依存から抜け出すには 、依存物を使わないことへの「不快感」から抜け出すために依存物に頼るという負の強化による悪循環から抜け出すことが重要」とお伝えしました。
そのため、依存物を節制して使い続ける方法を選んでしまうと、常に負の強化と戦い続けなければいけず、依存から抜け出す難易度が高いだけでなく、逆に常に苦しめられてしまうのです。
しかし、依存物を完全に止めてしまうことで負の強化は軽減され、依存状態から回復できるようになります。
環境を変える
そのため、SNSや動画を見続けてしまう、アプリゲームが止められない、といったスマホ依存から回復するには、
インターネットを完全に断ち切り、「断ネット環境」を作ることが大切です。
ここまでを聞いて、依存から回復するための重要なポイントが分かってきたのではないでしょうか。
その答えは、至ってシンプルな、「環境を変える」ということです。
先ほどお話しした、断ネット環境も環境を変えることにつながります。
依存から抜け出す治療は主に心理・精神療法であり、高度な医療を必要とはしません。
その代わり、環境を変えることで、依存物を使わないことで生じる不快を、そのほかの代替物で解消できるようにするのです。
また、依存による悪影響が、まだ仕事やプライベートに大きく影響していないという方は、
依存になってしまわないよう予防しておくことも大切です。
「負の強化」がされていないかどうか
スマホ依存に注意すべきである、ひとつの判断基準は、スマホを使わない時に不快を感じているかどうか。
もし、スマホを使わない間、「早くスマホを触りたい」「SNSをチェックしなきゃ」
と、イライラや満たされないように感じているのであれば、スマホを使わないことに対して不快を感じる「負の強化」がされているということです。
これに当てはまる方は、今日の記事の冒頭にある「依存の仕組み」でもご紹介した通り、
スマホを使いすぎてしまうことが逆にさらなる依存に繋がるということを肝に銘じて、使いすぎないように注意しましょう。
負の強化がされている状態では、スマホという依存物を使ったとしても悪循環に陥るだけであり、幸せは得られないということを認識することが大切です。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
今日の記事では、私たちの身近に潜む依存症として、スマホ依存に焦点をあてて、
依存になってしまう仕組みや原因は何なのか、どのような悪影響をもたらしてしまうのか、依存から抜け出すにはどうしたらいいのかについてご紹介しました。
スマホ依存から抜け出すには、
依存物であるスマホやそれに付随するネット環境そのものを断ち、
環境を変えて依存物に代わる物を見つけることが大切です。
またスマホ依存から抜け出し、回復するということは、「悪い習慣から抜け出す」という意味でもあります。
悪い習慣からの抜け出し方については、こちらの記事でも解説をしているので、ぜひ合わせてご覧ください。
この記事の内容が、何か一つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
- 依存の仕組み
- 依存物とは依存症引き起こしやすい物質や行為のこと
- 依存物の条件2つ
①快楽をもたらすこと
②飽きない、開きにくい、続けられる
これら2つの条件が成り立つ必要がある
- 依存のメカニズム(正の強化と負の強化)
- 正の強化とは、快楽を得るために依存物を使うことであり、依存症の基本。快楽が得られるから依存物をどんどん使うと言う状態。
- 負の強化とは、不快感を解消するために依存物を使うことであり、依存から抜け出したくても抜けられなくなる大きな要因となる。
- 負の強化が負の強化を呼ぶ悪循環こそが依存症の恐ろしさであり、スマホ依存が悪化していくメカニズムである。
- 依存からの回復と予防
- 依存物を使う頻度を制限し適切に使うか、完全やめるかの2択
- 断ネット環境をつくる
- 代替物を用意する
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
中山 秀紀 (2020) スマホ依存から脳を守る 朝日新聞出版
樋口 進 (2017) スマホゲーム依存症 内外出版社