内臓脂肪の落とし方

内臓脂肪をなぜ減らす必要があるのか?皮下脂肪との違い

  1. 内臓脂肪とは何かが分かる!(皮下脂肪との違い)
  2. 内臓脂肪がなぜ健康にとって危険なのかが分かる!
  3. 内臓脂肪を落とす必要性を感じダイエットのやる気が高まる!

この記事では「内臓脂肪」とは何か、そしてなぜ内臓脂肪を減らさないと健康にとってまずいのかを解説し、ダイエットへのやる気を高めることを目的としています。

内臓脂肪を減らす必要性

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです。

突然ですが、健康診断で肥満であることを指摘されたり、もしくは肥満の一歩手前であることを指摘されたりはしていませんか?

男性であれば、「内臓脂肪」を減らすようにと、言われたのではないでしょうか。

しかし、実際問題として、
太っている事は自覚していても、それ以上の症状を感じないため、
いくら痩せるようにと言われても、緊迫感も感じられず、やる気も高まらないのではないでしょうか。

そこで、この記事では、

ダイエットのモチベーションを高める事を目的に、

「内臓脂肪」に焦点を絞り、

その内臓脂肪が溜まってしまうことが、いかに体にとって危険であるのかを解説していきます。

この記事を見る事で、

「内臓脂肪を減らさないとまずいぞ」

という気持ちになれ、

自然と食事の管理や、運動へのモチベーションを高めることが出来ることでしょう。

是非最後までお楽しみください。

内臓脂肪とは(皮下脂肪との違い)

内臓脂肪とは

内臓脂肪を、簡単に説明すると、
それは腹筋よりも内側で、内臓の周りにこびりつくようにくっついている脂肪のことです。

腹筋よりも外側にあり、手で掴むことのできる脂肪は、

「皮下脂肪」

と呼ばれるもので、
内臓脂肪とは異なります。

この内臓脂肪と皮下脂肪とを合わせたものが、
一般的に「体脂肪」と呼ばれるものとなります。

これら体脂肪は、

生活習慣病の原因として持ち出されることが多いことからも、
あたかも私たちの「敵」であるかのように思われがちですが

本来的な位置付けとしては、私たちにとって必要不可欠なものであり、

貴重なエネルギー源となるだけではなく、様々な物質を分泌して体の機能を調整する役割を担っています。

内臓脂肪が多すぎるとメタボになる

内臓脂肪とメタボ

問題はその体脂肪の量です。

現代人は、食生活の急激な変化や、過度なストレス環境下での生活に対応しきれず、

脂肪の分解よりも蓄積のペースの方がはるかに勝り、脂肪が有り余った状態になってしまっている人が多くいます。

体脂肪の量がバランスのとれた状態を維持できていると、
むしろ健康にとってはプラスの影響を及ぼすのですが、

そのバランスが崩れてしまうと、体脂肪はたちまちに体の健康を害する立ち位置に移動してしまいます。

そして、

私たちの健康に特に影響を与えやすいのが、この記事のテーマでもある

「内臓脂肪」

です。

内臓脂肪が過剰に溜まったことが原因で、

  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 高血圧
  • 高血糖

となってしまうのが、
メタボリックシンドローム、いわゆる

「メタボ」

と呼ばれる状態です。

メタボと生活習慣病

このメタボの状態は、
この記事でこれから詳しく解説をするように、

脂肪肝・糖尿病・ガン・動脈硬化といった、

生活習慣病に繋がっていってしまうわけですが、

問題は、その自覚症状が出にくい、ということです。

つまり、

健康診断で、メタボだから痩せるようにと言われたとしても、

普通に生活や仕事ができてしまうため、その危険性に気づかずに対策をしないまま過ごしてしまいがちなのです。

自覚症状が出てからでは遅いと言っても過言ではなく、
自覚症状が出る前に早期に対策を打つ必要があるというわけです。

さて、

その対策方法についても気になるところですが、
結局のところ、運動習慣を持つことと、食生活に気を使う、という2点に集約されてしまうので、

この記事ではその点には特に触れず、

内臓脂肪が過剰に溜まってしまうことの危険性について、
さらに深掘りして解説をしていきます。

内臓脂肪をなぜ落とす必要があるのか

なぜ内臓脂肪を落とさないといけないのか

それではここから、内臓脂肪がいかに健康にとって悪影響を与えるのかという話をしていきます。

高血圧・高血糖と内臓脂肪

糖尿病と内臓脂肪

結論から述べますと、

内臓脂肪が過度に溜まってしまうと高血圧・高血糖になり、動脈硬化や糖尿病の発症確立を高めます。

そしてそのプロセスには

「インスリン」

というホルモンが大きく関係しています。

内臓脂肪は、

その量のバランスが取れた状態ですと善玉物質を出し健康状態を維持する役割を果たしますが、
バランスが崩れ増加してくると、悪玉物質が増え、結果としてインスリンの効き目が悪くなります。

インスリンとは

インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの1つで、

食べ物から消化吸収し血液中に取り込まれたブドウ糖を、
エネルギー源として細胞の内部に移動させ、血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値を下げます。

しかし、

内臓脂肪が過剰になり、悪玉物質が分泌されたことによってインスリンの効き目が悪くなると、
血糖値が下がらないだけでなく、細胞にエネルギー源を届けることができません。

その結果、どうなるのかというと、

脳が膵臓に司令を出し、インスリンをさらに分泌させます。

そして高い濃度のインスリンは、
体から余分な塩分を排出するのを妨げると同時に、交換神経を刺激して血管を収縮させるため、血圧を高めることにつながります。

つまり、内臓脂肪が過剰な状態でいると、

高血糖になり、高血圧になってしまうわけです。

動脈硬化

それに加え、

そうした高血糖・高血圧の状態が維持され続けていると、

血液はドロドロで、血管は傷つけられ続け、動脈硬化になり、
脳梗塞、心筋梗塞、腎不全といった恐ろしい症状が待ち受けています。

別に自覚症状が無いから大丈夫だと高を括っていると、

知らず知らずのうちに健康が害され、
気付いた時には取り返しのつかない症状に悩まされてしまうことになる理由がお分かりいただけたかと思います。

ガンと内臓脂肪

癌と内臓脂肪

さらにそれだけではありません。

内臓脂肪が過剰に増加した状態は、

  • 大腸ガン
  • 子宮体がん
  • すい臓がん
  • 腎臓がん
  • 乳がん
  • 肝臓ガンなど、

様々なガンの原因となりえます。

内臓脂肪がガンの原因となる仕組みについては、これまた

「インスリン」

が関係しています。

がん細胞

がん細胞というのは、
本来の細胞の決まりを無視して増え続ける、という特徴があります。

そして、
インスリンが増加した状態が長く続くと、
細胞が増加しやすくなり、細胞が自動的に死ぬ

「アポトーシス」

という現象が起こりにくくなります。

つまり、

先ほど解説をしたように、内臓脂肪が過剰な状態が続いていると、インスリンが通常よりも多く分泌され続けるため、

結果としてがん細胞が生まれやすい環境を体内に作っていると言えるわけです。

内臓脂肪が増え続けると危険な理由

以上のように、内臓脂肪が過剰な状態を続けていると、

高血圧・高血糖、そして糖尿病から動脈硬化、さらに脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、
さらにはガンの発生の原因となってしまうことが分かりました。

この記事ではこれ以上の解説はいたしませんが、

他にも過剰な内臓脂肪は、

認知症・腰痛・便秘・歯周病

の原因となることも知られているのです。

内臓脂肪を減らすための対策を早期に!

内臓脂肪を減らす必要性とは

以上いかがでしたか?

この記事では、減らさないとまずいと言われているけれども、どうして減らさないといけないのか、
いまいちピンと来づらかった

「内臓脂肪」

について、

それがいかに健康にとって危険な物質であるのか、ということについて解説をしてきました。

内臓脂肪がいかに危険であるかを理解したことによって、
運動習慣を作ることや、食生活を見直すことへの緊迫感が増し、やる気が高まったのではないでしょうか。

内臓脂肪が過剰かどうかの目安(ウエスト・BMI)

ちなみに、

自分の内臓脂肪が過剰かどうかを知る目安としては、

男性でしたらウエストが85cm
女性でしたら90cm

を超えていると、対処が必要なレベルです。

また、

身長と体重から割り出されるBMIという肥満指数においては、

BMI値が25を超えると、

隠れメタボと言われるように、

対策が必要であると言えます。

この記事では、内臓脂肪の危険性への理解を深めることを目的としていたので、

「内臓脂肪を減らす」という具体的な方法については触れておりません。

しかし、結局のところ、その方法は、運動習慣を作り、食生活を見直す、ということに尽きます。

ダイエットや健康に関するハウツーは、このサイトで多数公開していますので、合わせてご覧頂けますと効果的です。

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また、当記事の内容は動画でも解説をしておりますので、復習も兼ねて是非ご覧ください。

最後までご視聴ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献:
奥田 昌子(2018) 『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』幻冬舎新書
池谷 敏郎(2019) 『内臓脂肪を落とす最強メソッド』東洋経済新報社
板倉 弘重(2014)『なるだけラクして内臓脂肪を減らす 最新の研究に基づくすぐできる55の方法』 角川書店

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