太らないカラダ

【ファスティング】ダイエットの最新常識とは?トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ

この記事では

ダイエットに関する一般的な誤解について解説すると同時に、
人間が太るか太らないかはその人のホルモンバランスに大きく左右されている、

という観点から、

太らない体質になる方法についてご紹介していきます。

肥満に対する誤解とは

肥満に対する誤解

どうして人は太ってしまうのでしょうか。
そして、どうすれば太った状態から理想の体型へとダイエットすることができるのでしょうか。

そのことについて一般的にはこのように理解されているのではないでしょうか。

  1. 太る原因は脂肪にあるから、脂肪のある食べ物は避けるべき
  2. 太るのは摂取カロリーが消費カロリーを上回っているからで、痩せる為にはカロリーを制限するべき
  3. 痩せる為には運動が必ず必要

しかし、最新の情報では、こうした考えに異論が述べられています。

2019年1月8日に日本でも発売された
「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」という書籍では、
こうした従来のダイエットへの取り組み方に対して異論を発しています。

本書の著者である、ジェイソン・ファン氏はトロント在住の腎臓病の専門医です。

ジェイソン・ファン氏は医療現場で患者に治療を行う中で、とある疑問を抱き、肥満を解消するための方法を実験を通じて見つけました。

この書籍では面白い実験結果が解説されていたので、少しご紹介させて頂きます。

ダイエットの常識に対する実証実験

ダイエットの実験

それは、21日間に渡る実験で、一方は5784キロカロリーに上るアメリカ人の一般的な食事を、
そしてもう一方は同じ5784キロカロリーを、低炭水化物だけれども高脂質の食事をとりました。

すると、
アメリカ人の一般的な食事をとった方は、たったの21日間で7キロも増加し、ウエストも9cm増えました。

しかし、低炭水化物・高脂質の食事をとった方は、体重の増加はわずか1.3キロで、
ウエストは2.5cm以上細くなりました。

体重が増えたのは、筋肉が増えたからです。

日本人の成人男性の平均摂取カロリーがだいたい2000~3000キロカロリーであることを考えると、
5784キロカロリーというのは明らかに過剰摂取ですよね。

しかし、一方はかなり太り、一方はむしろウエストは細くなり筋肉だけ増えたというのは驚きではありませんか?

それでは一体どうしてこのような違いが生まれてしまったのでしょうか。

太る原因はホルモンバランスの崩れにある

ホルモンバランスの崩れ

実は、人間が太るか太らないかを最も直接的に左右するのは、
ホルモンバランスが一体どのような状態にあるか、という事です。

体重の増減は、主に体のホルモンバランスによって決定される

「体重の基準値」にかかっています。

つまり、「痩せたい!」という人間の希望とは一切無関係に、
「体重の基準値」が高ければ太りますし、一方で「体重の基準値」が低ければ太りません。

みなさんの身の回りにも、どんなに食べても太らない人もいれば、
一方で少食なのに太ってしまう人もいますよね?

これらは摂取カロリーが高いか低いかでは説明がつきませんが、
その人の「体重の基準値」こそが太るか太らないかを決めているとするならば、説明がつきます。

それでは一体なにが、この「体重の基準値」
をあげるようなホルモンバランスにしているのでしょうか。

その答えは、「インスリン」にあります。

インスリンとは

インスリンとは

ここで一旦、インスリンというホルモンについて、簡単な解説を加えておきます。

インスリンとは、端的には、「貯蔵」を促すホルモンのことで、食べ物を食べたときに分泌され、
逆に何も食べていないときには分泌されません。

インスリンが分泌されると、糖や脂肪の貯蔵が促されますが、
インスリンの分泌が減っていると逆に糖や脂肪が燃やされてエネルギーに変換します。

そして、このインスリンの分泌の出し入れが適切に行われていないと、
先ほど説明していたホルモンバランスが変わり、

「体重の基準値」を上げてしまうような状態になってしまうのです。

つまりイメージとしては、「痩せたい!」という心の叫びは無視され、
「この人の体重の基準値はもっと上だな」と自分の肉体が勝手に太ろうとしているのです。

それでは一体どうすれば、
この「体重の基準値」を下げ、

肉体に「この人の体重の基準値はもっと下だから痩せよう」
と思ってもらえることができるようになるのでしょうか。

太らない体質になるための2つの心がけ

「体重の基準値」を下げ、痩せている体質に変わるためには、
今からご紹介する2つの事を実践すると良いでしょう。

①インスリンを分泌しにくい食生活にする

太らない食生活

まず1つ目は、インスリンが分泌しやすい食事と、分泌しにくい食事とを区別できるようになりましょう。

食べることに対して、インスリンが出ないようにすることはできませんが、
出にくいようにすることはできるのです。

インスリンの分泌を抑えるためには以下の3つのことを心がけましょう。

砂糖の入った甘い食べ物を控える

1つ目は、砂糖の入った甘い食べ物を食べないこと。
「全く食べない」、とまで極端になる必要はありませんが、
日頃から気分転換と称して甘い食べ物を食べるのは避けるようにしましょう。

特に、甘いジュースは良くありません。その代わりに、ナッツや、チーズを食べましょう。

良質な脂質をとる

2つ目は良質な脂質をとることです。

三大栄養素である脂質・タンパク質・糖質の中で、
脂質はもっともインスリンの分泌を促す効果が低いです。

「脂肪を取ると太る」というのは、最初に述べたように部分的な解釈に過ぎず、
むしろ甘い食べ物をたくさん食べるよりも、
高脂質のものを程よく摂取して満足する方が好ましいです。

食物繊維を食事に取り入れる

3つ目は、食物繊維を食事に取り入れることです。

食物繊維は、インスリンの分泌を抑える働きがあります。

「ベジファースト」という言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
野菜から先に食べることで、食後のインスリンの分泌量を減少させることができます。

②断食を取り入れる

断食の方法

ファスティングとは、日本語で言うところの「断食」です。

断食というと、修行僧のイメージがあるかもしれませんが、列記とした健康法として、
最近さらに注目を浴びてきています。

断食道場について聞いたことがあると言う方も多いのではないでしょうか。

ファスティングがなぜとても効果的なのかと言うと、
インスリン値をかなり低くなる時間を定期的に作りだすことができるからです。

このようにインスリン値がかなり低くなる時間を定期的に作り出すことで、
この動画の中で繰り返し述べてきた「体重の基準値」を下げることができます。

つまり肉体に、
「この体はもっと体重を落とさないとやっていけないなあ。」
と思わすことができるということなのです♪

ファスティングの方法としては、
色々ありますがおすすめなのは「半日断食」という方法です。

この方法は、お昼ご飯と、夜ご飯のみを食べ、朝ごはんは抜くというものです。

そして夜ご飯から、翌日のお昼ご飯までは間食もしません。
ただし、水分はいくらでもとって大丈夫です。

私は、かれこれ1年以上半日断食を継続していますが、
午前中フラフラになる、ということはありませんし、

むしろ目覚めも良く、肉体の調子もとても良い状態が続いています。

断食のノウハウについてご興味のある方は概要欄におすすめの書籍のリンクを貼っておきますので、

もっと知識を知りたいと言う方は是非手に取ってみてください。

太らないカラダになるには?

ファスティング

痩せる体質になるには、インスリンを分泌しにくい食生活とファスティングを組み合わせると良いということがお分かりいただけたかと思います。

「現代社会とは、ストレス社会である。」

と、言い換えても過言ではない昨今、

イライラしたらついついジュースやお菓子を買ってしまいますよね。

コンビニはいたるところにあり、いつでも食べ物を口にすることができてしまいます。

しかし、「ストレス解消」と称して、そのようなことを続けてしまっていると、
どんどん体は不健康になり、さらにストレスを抱えやすくなっていく、と言う負の連鎖に入ってしまいます。

そうならないためにも、肉体的な健康を、人生の土台として構築することはとても大切です。

そのための方法として、この記事では「太らない体質になる方法」、

という観点から、

インスリンを分泌しにくい食生活と、
ファスティングのススメについてご紹介をしてきました。

時間が無い方でも、すぐに取り入れられる方法ですので、是非実践してみてくださいね♪

なにか、ひとつでもご参考になる情報がありましたら幸いです。

また、この記事の内容は、こちらの動画ではアニメーション動画にて解説をしておりますので、
是非こちらもご覧ください。

参考文献:
ジェイソン・ファン (2019) トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ (多賀谷正子訳)サンマーク出版
甲田 光雄 (2001) 奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! マキノ出版

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