発達の最近接領域

【ヴィゴツキーの発達の最近接領域を分かりやすく!】やる気が最も高まるタスクの難易度とは?

  1. 人間が最もやる気を高めるタイミングが分かる!
  2. 睡眠と習慣とモチベーションの関係性が分かる!
  3. やる気を高く保つためのタスクの設定方法が分かる!

このシリーズでは、
モチベーションを上げるための理論やちょっとしたコツをすぐ読み切れる長さにまとめて解説をしています。

発達の最近接領域とは

発達の最近接領域とは

取り組もうとしている事の難易度として、

人間が最もやる気を感じるのは、

取り組もうとしている事の、

50%は既に知っていて、50%は未知の領域である、
という状態であるとされています。

この理論のもとになったのは、

ロシアの心理学者ヴィゴツキー博士が提唱した

「発達の最近接領域」

という概念です。

この概念は、
主に子供の成長過程での発達に関するものですが、

大人である私たちにも当てはめて考える事ができます。

発達の最近接領域とやる気の関係

やる気を感じる難易度と発達の最近接領域

つまり、やる気を高めるためには、

取り組もうとしている事を、

半分は知っているけれども、半分はまだ知らない、

という難易度にうまく工夫し、設定してあげることで、
最もモチベーションを高くすることができるのです。

そのため、

ほとんど未知の領域の事で何から始めたらいいか分からない、

という状態であったり、

逆にほとんど知り尽くしていて全部分かりきっている、

という状態の場合には、

どうしてもやる気を最大化することが出来ないのです

発達の最近接領域はどのように決まるのか

睡眠と習慣と発達の最近接領域

ところで、

この知っている領域と知らない領域との境目のラインというのはどのように決まるのでしょうか。

それは、端的には、

「睡眠」と「習慣」

によって決まります。

まず、

睡眠によって、その日に行った新しい事を脳に定着させます。
つまり、良質な睡眠をとれば、

昨日は知らなかった事も、今日は既に知っている事にする事ができます。

そして、

習慣化という観点を大切にすれば、

昨日まで目新しく特別な努力が必要だったことも、
日に日に脳の中で自動化をさせていき、楽々とすることができるようになるのです。

やる気を高めるタスクの設定方法まとめ

モチベーションと発達の最近接領域

以上をまとめると、もっともやる気を高めるためには、

まず第1に、

50%知っているけれども50%は知らないというように、
取り組む事の難易度を工夫し、設定してみましょう。

つぎに、

この50%のラインは、睡眠と習慣によって決まるので、

毎日良質な睡眠をとり、その日に行った事をどんどん定着させ、

また毎日の作業をどんどん習慣化していき、
特別な努力を必要としないで行える事を増やしていくことを心がけてみましょう。

それができれば、

高いモチベーションを維持したまま、

最も効率的かつ高速スピードで成長をしていく事ができるようになります。

ちなみに、

睡眠の質を上げるメソッドと、習慣化の技法については、
こちらの2つの記事でがっつり解説をしていますので是非ご参考ください。

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また当記事の内容は、動画でも解説をしておりますので、
是非復習も兼ねてそちらもご参考ください。

最後までご愛読ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう♪

参考文献:
菅原洋平(2012)あなたの人生を変える睡眠の法則 自由国民社
古川 武士(2010)「続ける」習慣 日本実業出版社
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部(2009) 【新版】動機づける力―モチベーションの理論と実践 ダイヤモンド社

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