「多重知能理論とは」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- 多重知能理論とは何かがわかる!
- 自分の強みについて見つけることができる!
- 多重知能理論を用いて物事に効果的に取り組むことができるようになる!
この記事では人間の知能にはそれぞれ8つの知能があり、その強弱のバランスが人によって異なるとする「多重知能理論」について解説しています。動画と合わせてご覧いただくことで、側から見れば全く同じことをしているようにみえてもその内実は異なるといことを理解でき、より柔軟な発想で物事に取り組んでいくことができるようになります!
多重知能理論で自分の強みを見つけよう!
みなさんこんにちは!
助手のライフハック・アニ子です!今回から私がメインナレーターとして皆さんに情報をお届けして参ります!一生懸命頑張りますので、これから宜しくお願い致します!
さて、突然ですが、こんな経験はありませんか?
- 就職活動をしながら「自分の強みがわからない」と感じたり
- 実際に働き始めてからも「自分に合った仕事がわからない」と悩んだり・・・
今日の記事では、全ての人間には8つの知能が備わっているとする「多重知能理論」についてご紹介します。
「多重知能理論」とは、ハーバード大学のハワード・ガードナー博士が提唱した、それぞれ異なる人間の能力を知るための理論です。
ハワード・ガードナー博士は、人間には誰でもあっても基礎的な8つの能力があり、その8つの能力の強弱の違いによって、人それぞれの個性が現れるのだと考えました。
つまり、「多重知能理論」を学ぶということは、人とは異なる自分ならではの能力のバランス、そして自分ならではなの武器となる強みについて知れるということなのです!
この記事を読み終わるころには
- 何かを達成したいと強く望んだ時
- 乗り越えることが困難な場面に遭遇した時
- 新しい何かを考えたいと思う時
今までとは全く違ったアプローチで、解決方法や回避方法が思いつくようになっているでしょう。
ぜひ最後までお楽しみください!
多重知能理論とは
まずは、「多重知能理論」について簡単に見ていきましょう。
「多重知能理論」では、全ての人間には【論理数学、言語、音楽、空間、博物、身体運動、対人、内省】といった8つの知能が備わっており、それら8つの知能が合わさってその人の能力が決まるとされます。
私たちは、何か行動を起こす時、知らず知らずのうちににこれらの知能のうちから複数の知能を組み合わせて使っているのです。
具体的に見ていきましょう。
例えば、ここに2人の小説家AさんとBさんがいます。
Aさんは、2つの知能が高い特徴があります。1つ目は、「言語的知能」で、文章の読み書きや読解力が高い能力です。そして2つ目は、「論理・数学的知能」で、これは数字を扱え、物事を論理的に考えられる能力です。
一方、Bさんは、Aさんと同じく「言語的知能」が高いのですが、「論理・数学的知能」の高いAさんとは異なり、「対人知能」である他人の気持ちや感情を理解し、関係を良好に保つ能力が高いという特徴がありました。
このように、同じ職業でも得意とする知能が同じではなく、また知能にも強弱があり、これが小説家としての≪個性≫となっていきます。
Aさんは『論理・数学的知能』をもっているので、時間の経過に沿って謎が明らかになっていく、推理小説が得意かもしれません。
一方Bさんは、『対人知能』が強いので、読者の心をうつような恋愛小説や、ヒューマンドラマのような作風が得意ではないかと推測できます。
この例では得意な知能を2つずつ挙げましたが、実際には8つの知能が複雑に連携しあい完成する作品の方向性に違いが出てくる、というイメージです。
以上の具体例からもお分かりいただけるように、端から見れば同じことをしていても、当の本人たちがそれをどのように行っているのかというのは、それぞれがもつ能力的な強みによってまったく異なってくるのです。
全ての人間に備わる8つの知能とは
「多重知能理論」について、おおまかなイメージがつかめたところで、論理数学、言語、音楽、空間、博物、身体運動、対人、内省、といった8つそれぞれの知能を詳しく見ていきましょう。
論理・数学的知能
数字を扱い、物事の関係性を理解し、順序だてて問題を解決できる能力です。論理的に考えることが得意で、複雑な計算が強い人はこの知能が高いと言えます。例えば、会社の経理、複雑な分岐を扱うプログラマー、設計や工程を担うデザイナーや科学者などは、この知能が強い傾向があります。
言語的知能
文字や言語を処理する能力で、文章の読み書きや会話をする際につかわれる能力です。また読解力が高い傾向にあり、自分にとって新しい情報でもすぐ理解することができます。他者と話す際に適切な言葉を選ぶ能力が高く、円滑なコミュニケーションをとることが得意です。様々な言葉で表現する詩人や人を説得する弁護士などは、この知能が強い傾向があります。
音楽的知能
リズムや音感、音程、ハーモニーのような概念を理解し、表現することができる能力です。優れた耳をもつ指揮者、感情を揺さぶる曲を作る作曲家、演奏者、落語家、俳優なども、この知能が強いといえます。
空間的知能
視覚や空間を認識し処理できる能力です。図形から情報を得ることが得意な建築家や、素材の形をイメージ通りに作り替えることができる彫刻家、パイロットやチェスプレイヤーなどは、この能力が発達しやすいといえます。
博物的知能
動植物や鉱物など、自然の環境を理解し、識別する知能です。医師や動物園の飼育員、農業に携わる人などはこの能力が高いと言えます。また、美術品の鑑定士や、車のエンジン音だけで故障個所を特定する自動車整備士なども、この知能が強いといえます。
身体・運動的知能
体をつかって自己表現や創作をおこなったりするときに使う能力です。スポーツ選手やバレリーナ、表現力の高い舞台役者などは、総じて能力が高いといえます。さらに、細かい手作業をおこなう職人や大工なども、体の動きを脳の運動によりコントロールしていると考えるため、この知能が高いと考えられます。
対人的知能
他者の気持ちや感情を理解し、関係を良好に保つために使われる能力です。生徒から慕われる学校の先生や、患者に人気のある医者、営業が得意なセールスマン、他にもマジシャン、カウンセラー、保育士などの職業が挙げられます。
内省的知能
思っていることや考えていること、好き嫌いなどを知り、自分とは何者で何をしたいのかなどを考える能力です。この能力は己について追求したい表現者、作家、探検家などによくみられます。自身と世界とのつながりに興味を持ち、イラストレーター、インテリアコーディネーター、バイヤーなどが生かせる職業として挙げられます。
さて、これら8つの知能が、「多重知能理論」がいうところの私たち誰もが持っている8つの基礎的な知能となるのですが、この知識は一体どのように活かしていくことができるのでしょうか。
次に、「多重知能理論」の活用方法について解説していきます。
多重知能理論の活用方法
「多重知能理論」では人間には8つの基礎的な能力があるとしますが、人によってその強弱やバランスは大きく異なります。
つまり、得意な領域と苦手な領域があるということです。
そして、この自分の得意な領域というのは、物事を学習したり習得したりする際の「エントリーポイント」として活かすことができます。
エントリーポイント
「エントリーポイント」とは、理解への入り口ということです。簡単に言えば、自分が得意な領域から物事の理解を始めようとするととても効率的ということです。
人はそれぞれもっている知能に特徴や強弱の個人差がありますので、物事を学ぶ時の最短経路も人それぞれ、つまり方法は複数あるということです。
例えば、体育が好きで、算数は苦手な子供がいるとしましょう。この時、先生が「お子さんの算数の成績が振るいませんね、家庭でよく計算問題を復習してください。」というのが従来の方法です。
ここで「エントリーポイント」を活用すると、「お子さんの算数の成績が振るいませんね、でも、身体能力がとても高いので、スポーツに関する知識や、体を動かすことによって算数を学べる方法を試してみましょう。」
というように、より踏み込んだ形での、提案が可能になります。
これは別の学習、例えば英語力を身に着けたいと思っている人に対しても同じことが言えます。英語を学びたいと思った時、テキストで勉強を始め、挫折した経験はありませんか?
そんな時【まずテキストをひらく】という従来の学習方法を試す前に立ち止まり、
「自分は何が得意か」「ほかに英語学習として適している方法はないだろうか」 と考えてみることをお勧めします。
- 自分はコミュニケーションが得意だから、外国に行って一人で生活してみる
- 自分はコツコツ努力するのが好きだから、1日10分ずつ英語を話す習慣を作って実践する
- 洋画を字幕なしで見て、自分なりに内容や要点を理解してノートにまとめ、後で字幕と答え合わせをする
というように様々な方法があります。
このように学習の「エントリーポイント」を変えるだけで、自然と見方が変わり自分が持っている様々な知能にアクセスし効率的に学習ができるようになります。
問題解決への活用
学習の他にも、多重知能理論の知識は問題解決の際に大きな効果を発揮します。
例えば、解決しなくてはいけない問題が起きたとき、人は自分の慣れている考え方をつかおうとします。しかし、答えにたどり着く方法は一つではないことに気付くと、自分が持っている様々な「知能」にアクセスすることができるようになります。
もし自分がいつも試しているけれどもなぜかうまくいかないような案があるなら、うまくいかない理由はあなたにあるのではなく、「自分にはその方法しかないと強く思い込んでいて、ほかの能力を使っていないだけ」かもしれません。
このように、いろいろな理解の入り口があることを知り、いつもとは違う知能を使った方法で理解してみることを心がけてみましょう。
そうすると、違った着眼点が見え、新しいアイデアを思いつけ、膠着した問題を打開する方法が見えてくるでしょう!
まとめ
以上、いかがでしたか?
今日の記事では、全ての人間には8つの知能が備わっていて人によってそのバランスが異なるとする「多重知能理論」について紹介してきました。「多重知能理論」に基づいた自分の強みについて知りたい方は以下にURLを貼っておりますので是非自己診断をしてみてください。
「多重知能理論」を学べば、端から見れば同じことをしていても、当の本人たちの脳内では全く異なるプロセスが働いていることが分かります。
何か習得したいことや、成し遂げたいことがあるのなら、方法は一つではありません。知能の組み合わせ次第で無数に方法はあり、あなたならではの方法が必ずあります。
- 何かを達成したいと強く望んだ時
- 乗り越えることが困難な場面に遭遇した時
- 新しい何かを考えたいと思う時
今日紹介した「多重知能理論」を思い出し、自分の強みを活かせないか考えてみてください。
この記事の内容が何か一つでもあなたのお役に立てておりましたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
- 多重知能理論とは
- すべての人間には8つの知能が備わっておりそれらを組み合わして人の能力がきまるとするもの
- 人によって物事へのアプローチ方法が異なるのは多重知能理論で説明が可能
- 8つの知能それぞれについて
- 論理・数学的知能
数字を扱い、物事の関係性を理解し、順序だてて問題を解決できる能力です。論理的に考えることが得意で、複雑な計算が強い人はこの知能が高いと言えます。例えば、会社の経理、複雑な分岐を扱うプログラマー、設計や工程を担うデザイナーや科学者などは、この知能が強い傾向があります。 - 言語的知能
文字や言語を処理する能力で、文章の読み書きや会話をする際につかわれる能力です。また読解力が高い傾向にあり、自分にとって新しい情報でもすぐ理解することができます。他者と話す際に適切な言葉を選ぶ能力が高く、円滑なコミュニケーションをとることが得意です。様々な言葉で表現する詩人や人を説得する弁護士などは、この知能が強い傾向があります。 - 音楽的知能
リズムや音感、音程、ハーモニーのような概念を理解し、表現することができる能力です。優れた耳をもつ指揮者、感情を揺さぶる曲を作る作曲家、演奏者、落語家、俳優なども、この知能が強いといえます。 - 空間的知能
視覚や空間を認識し処理できる能力です。図形から情報を得ることが得意な建築家や、素材の形をイメージ通りに作り替えることができる彫刻家、パイロットやチェスプレイヤーなどは、この能力が発達しやすいといえます。 - 博物的知能
動植物や鉱物など、自然の環境を理解し、識別する知能です。医師や動物園の飼育員、農業に携わる人などはこの能力が高いと言えます。また、美術品の鑑定士や、車のエンジン音だけで故障個所を特定する自動車整備士なども、この知能が強いといえます。 - 身体・運動的知能
体をつかって自己表現や創作をおこなったりするときに使う能力です。スポーツ選手やバレリーナ、表現力の高い舞台役者などは、総じて能力が高いといえます。さらに、細かい手作業をおこなう職人や大工なども、体の動きを脳の運動によりコントロールしていると考えるため、この知能が高いと考えられます。 - 対人的知能
他者の気持ちや感情を理解し、関係を良好に保つために使われる能力です。生徒から慕われる学校の先生や、患者に人気のある医者、営業が得意なセールスマン、他にもマジシャン、カウンセラー、保育士などの職業が挙げられます。 - 内省的知能
思っていることや考えていること、好き嫌いなどを知り、自分とは何者で何をしたいのかなどを考える能力です。この能力は己について追求したい表現者、作家、探検家などによくみられます。自身と世界とのつながりに興味を持ち、イラストレーター、インテリアコーディネーター、バイヤーなどが生かせる職業として挙げられます。
- 論理・数学的知能
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
有賀 三夏(2018)自分の強みを見つけよう~「8つの知能」で未来を切り開く ヤマハミュージックメディア