「ストレス 病気」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- ストレスがどのようにして病気につながるのかがわかる!
- 心と体の関係についてもっと理解を深めることができる!
- 心の不調が病気になる段階を知ることで現在の自分を自己点検することができる!
この記事では、ストレスがどのようにして身体の不調につながるかを解説していきます。動画と合わせてご覧いただくことで、今現在自分がどこにいるのかを知り、早期に対策を打つことができるようになります!
身体の不調と心の関係について解説!
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!
突然ですが、「病は気から」という有名なことわざがありますよね。
ご存知の方も多いかと思いますが、このことわざは一般的に、「病気は心の持ち方しだいで軽くもなるし、重くもなる」という意味で使われています。
昔から使われているこのことわざ。確かに、前向きに治療に取り組んで完全に回復した人の話などを聞くと、「病は気から」という視点も、あながち的外れでないような気がします。
しかし、現代医学に慣れ親しんでいる私たちからすると、にわかに信じがたいところもありませんか?
例えば、
- 病気は身体の問題だから、心は関係ないんじゃない?
- 気持ち次第で身体の症状がよくなるなんて、気休めでしょ!
- なりたくて病気になっているわけじゃない!
- 大体、気持ちの持ちようで病気が治るなら、そもそも医者はいらないでしょ!
と。
こんなふうに思われてしまうのも無理はありません。
そしてもちろん、私たちの経験上、薬を飲んだり、場合によっては手術をしなければならなかったりと、「医学・生理学的アプローチ」の方が効く病も確かにあります。
ただ実は、これからお話しするように、身体の不調は、認知的アプローチによって、早い段階で気づき対処できる可能性があります。
つまり、身体と心の関係を知っておくことで未然に防げる身体の不調もあるのです。
そこで今日の記事では、身体に現れる不調と心の関係について、認知的・脳科学的視点を交えながら解説していきます。
もしもあなたが何らかの身体の不調と闘っているとしたら、
この記事は、今までとは違った視点をもたらし、その不調を改善するためのヒントになるかもしれません。
是非最後までお楽しみください!
心と身体の関係
イメージと身体効果の関係
まずはじめに、身体と心の関係について簡単に触れておきましょう。以前のこちらとこちらの記事でも何度かお話ししましたが、自己イメージと行動、そして、自己イメージと身体の間には関係があることが知られています。
例えば、
すっぱいレモンに思いっきりかぶりつくところをちょっとイメージしてみてください。
実際にはレモンを食べていないのに、イメージしただけで、口の中に唾液が出てきませんでしたか?
このように、人間は基本的に、心に何かを思い描くだけで、イメージした行動による心理的効果のみならず身体的効果も現れてしまう仕組みになっています。
このことは、レモンのような物体に関するイメージだけでなく、自分に対して自分が持っている自己認識に関しても言えることです。
感情や思い込みと身体の不調の関係
一体どういうことかと言いますと、「自分に対する思い込み」が自分の行動に影響を与えているということです。
そして「行動」とは突き詰めると、「身体を動かすこと」です。
例えば、生まれて初めて自転車というものを知って、それに乗ろうとする場合、どうしても身体の動かし方がぎこちなくなります。これは、「自転車に乗っている自分」という自己イメージができていないからですね。
また、もっと単純な例を挙げれば、面白いと「思った」ら「吹き出して」しまう。悲しいと「思った」ら涙が出る。
このことも、突き詰めれば、心に生じた感情というものが、身体の動きに影響を与えているということです。
まとめると、自分に対する思い込みや感情が、自分の身体の動きに影響を与えているということです。
ここまでで、心と身体には関係があるということがお分かりいただけたかと思います。
しかし、ここで新たな疑問が生まれてきます。
それは、「心が身体に影響を与えているとしたら、なりたくもない病気になるのはなぜ?」という疑問です。
その理由を解説するために、心と身体の関係をもう少し掘り下げてみましょう。
病気は欲求や感情の抑圧の結果生じる
顕在意識と無意識
あなたが悩んでいる症状の背後には、「無意識」というものが深く関わっています。
人間の意識には自覚できる領域と自覚できない領域があります。これらは、精神分析学者のフロイトが「顕在意識」と「無意識」と呼んだ領域のことです。
ここで重要なことは、「無意識」と「顕在意識」が違うことを考えていた場合、無意識が勝つということです。
例えば心臓の動きというのは無意識で制御されているため、私たちが顕在意識でどんなに「止まれ!」と思っても止められるものではありませんよね。
このことは、身体の症状に関しても言えます。
もしも、あなたがなりたくもない病気になってしまった場合、顕在意識と無意識が違うことを考えていて、無意識が病気になることを望んでいる可能性があります。
欲求や感情の解放手段としての病気
では無意識はなぜ、わざわざ病気になることを望むのでしょうか?それは、抑圧された欲求や感情を解放するためです。
例えば、
- 「仕事が忙しくて辛い」であれば、「病気になれば、仕事を休める」
- 「親が構ってくれなくて寂しい」であれば、「病気になれば、親の心を引き止めておける」
- 「試験に受かるか不安」であれば、「病気になれば、試験を受けなくてもよくなる」
というように、病気といった不調の背景には、抑圧されてきた欲求や感情が隠されているかもしれません。そして、この欲求や感情を満たすための手段として、身体が病気になろうとするのです。
顕在意識からするとこれは実に困った話なのですが、症状を改善するためには、抑圧されている欲求や感情にまずは気づいてあげることが、身体の不調を改善するための近道です。
このように、人間の意識というのは実に複雑なもので、症状を改善したいのであれば、無意識下に抑圧された欲求や感情にもっと目を向け、それが抑えきれず溢れ出てくる前に解消してあげるよう働きかけてあげることが重要なのです。
ここまでをまとめると、
- 身体の不調の背後には心の不調があり、
- 自分自身が無意識的にどんなことに対してどれくらいの「我慢」や「ストレス」を貯めているかに気づくこと
が重要なのです。
それでは、身体の不調から心にアプローチする具体的な方法ってあるのでしょうか?
まず、何に対して我慢やストレスを感じるのかは人それぞれですし、症状によっても対処法が変わってくるでしょう。
とは言え、自分が「どのくらい」我慢やストレスを感じているかを測る一つの指標があると便利ですよね。
そこでご紹介するのが、「病の5段階」というものです。
病の5段階
「病の5段階」とは、身体の症状を自分が貯めているストレスの度合いに応じて次のように階層化したものです。
- 第1段階: 本能的な欲求を感じる段階
- 第2段階: 身体の恒常性に違和感が生じる段階
- 第3段階: 感覚器官に異常が生じる段階
- 第4段階: 異常が慢性化する段階
- 第5段階: 腫瘍となって表面化する段階
第1段階から下に行けば行くほど、溜まったストレス、つまり抑圧された欲求や感情が身体の深い部分に影響を及ぼしているということを示しています。
つまり、病の5段階を心に留めておき自分の現状と照らし合わせることで、自分が無意識的にどのくらいストレスを貯めているのかを量るバロメータになるのです。
そして、自分の心の不調に気づきやすくなり、病気の重篤化を未然に防ぐことにもつながります。
それでは、第一段階から順に見ていきましょう。
第1段階 本能的な欲求を感じる段階
第1段階は、身体の本能的欲求の段階です。例えば、食欲、睡眠欲、性欲などが関係します。この他に、感情表現も第1段階に関係するので、怒りや悲しみといった感情を長時間感じている時、既にこの第一段階にいると言えます。
第2段階 身体の恒常性に違和感が生じる段階
次に、第2段階では、排泄力、血液循環、呼吸、ホルモンバランスなど、基本的な身体の維持機能(恒常性機能)に影響が出始めます。この段階では、「なんとなく調子が悪い」という感じで病気というほどの不調は出ないことが多いので、大抵の場合は、変化に気づいても放置されてしまいます。
第3段階 感覚器官に異常が生じる段階
第3段階では、目、耳、鼻、皮膚、口、歯といった感覚器官に影響が出始めます。このあたりから、自覚不調が出始めます。
例えば、発熱、虫歯、中耳炎、湿疹、喉の痛みなどに急性の炎症が起こり始めたら、第3段階だと言えるでしょう。
第4段階 異常が慢性化する段階
第4段階は、第3段階の症状が慢性化する段階です。この段階では、感覚器官だけでなく、慢性的な膝の関節炎、肝炎、皮膚炎などへ波及していきます。
その結果、身体全体に影響を及ぼす病気へと変化していきます。例えば、
- 糖尿病などの代謝疾患
- 動脈硬化などの変性疾患
- アトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患
などが、第4段階に当てはまる病気です。
ちなみに、どの場所に病気が現れるかは、抑圧されている欲求や感情の内容、個人の体質にもよるので、一概には分かりませんが、共通点としては、血液やリンパ液などの「体内循環」に関わる病気が現れるという点です。
第5段階 腫瘍となって表面化される段階
最終段階である第5段階は、いわゆる「腫瘍」が形成される段階です。
ここまでくると、最初は目に見えなかった欲求や感情の蓄積が、目に見える腫瘍となって現れます。自分の健康を守りぬくためには、この段階に到達する前に、抑圧されている欲求や感情に気づくことが重要です。
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これらの5段階が、抑圧された欲求や感情が病気となって表面化してくる5段階ですが、
それらの段階が先に進んでどんどん症状が悪化していってしまう前に、早期に気づき抑圧されたストレスを解消してあげる必要があるのです。
まとめ
以上、いかがでしたか?
今日の記事では、身体に現れる不調と心の関係について認知的・脳科学的視点を交えながら解説しました。
身体の不調が現れる原因の一つは、自分では自覚していない無意識の領域に抑圧された欲求や感情があることにあります。
抑圧された欲求や感情の種類は人によって違うと思いますが、どのくらい抑圧されているか、つまり、自分がどのくらいストレスが溜まっているかに自分で気づくことは重要です。
そこで、身体の不調に早い段階で対処するための一つの指標として、「病の5段階」というものをご紹介しました。
身体に何らかの症状が現れた場合に、出来るだけ早い段階で心の不調に気づければ、大きな病へと発展することを未然に防ぐことにもつながります。そのためにもぜひ、病の5段階の知識を頭の片隅に入れておいてください。
この記事の内容が何か⼀つでもお役に立てたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
- 欲求や感情の抑圧の結果病気が生まれる
- 体の不調の背後には心の不調がある
- 自分自身が無意識的にどんなことに対してどれくらいの我慢やストレスを溜め込んでいるのかに気づく必要がある
- 病の5段階
- 第1段階:本能的な欲求を感じる段階
・食欲、睡眠欲、性欲など
・感情表現も(怒りや悲しみといった感情を長時間抑えている時) - 第2段階:身体の恒常性に違和感が生じる段階
・排泄力、血液循環、呼吸、ホルモンバランスなど、基本的な恒常性機能に影響 - 第3段階:感覚器官に異常が生じる段階
・目、耳、鼻、皮膚、口、といった感覚器官に影響が出る
・発熱、虫歯、中耳炎、湿疹、喉の痛みなど急性の炎症が起こる - 第4段階:異常が慢性化する段階
・炎症が慢性化する(肝炎、皮膚炎など)
・糖尿病などの代謝疾患、動脈硬化などの変性疾患、アトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患 - 第5段階:腫瘍となって表面化する段階
・最初は目に見えなかった欲求や感情の蓄積が、目に見える腫瘍となって現れる
- 第1段階:本能的な欲求を感じる段階
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
おのころ心平(2011)病気は才能 かんき出版
おのころ心平(2013)怒り・不安 感情にとらわれると病気になる KADOKAWA