- コミュニケーション上の悩みとどう向き合えば良いかが分かる。
- 自分軸と他人軸への意識を持つ事の重要性が分かる。
- 目指すべき他者との距離感のつかみかたが分かる。
この記事では、他者とのコミュニケーションにおいて苦手意識を持っている方を対象に、自分軸・他人軸への意識を持つことの重要性、そして他者との適切な距離感の取り方について解説をしています。
他者との距離感のはかり方
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!
大ベストセラー書籍「嫌われる勇気」でもお馴染みのアドラーが、
ありとあらゆる悩みは全て対人関係が原因であると断言するほどに、
人付き合いにまつわる悩みというのは尽きる事を知りません。
今日の記事では、
- 他人に気を使いすぎてしまう
- 人目を気にしすぎて疲れる
- 人と比べられるのが怖い
といった悩みを抱えていらっしゃる方を対象に、
一体どうすれば、
人と関わる事への苦手意識をなくして、
自分らしく自信をもった状態を保てるようになるのかというお話をしていきます。
今日の記事を最後まで見る事で、
対人関係における諸々の悩みやその問題の原因、
そして、良好な人間関係を築いていくための方法までが分かることでしょう。
是非最後までお楽しみください。
自分軸と他人軸
皆さんは、他者とコミュニケーションをとるときに、
自分軸・他人軸というものを意識しているでしょうか。
自分軸と他人軸とを明確に意識できている状態というのは、
端的には、
「私は私、あなたはあなた」
という意識がコミュニケーションの根本にはあるという事です。
もし、
この自分軸・他人軸というものが意識されていないと、
他人軸で物事を考えて自分をないがしろにしてしまったり、
はたまた自分軸に相手を強引に合わせようとしてしまったりします。
冒頭でも取り上げた、
- 他人に気を使いすぎてしまう
- 人目を気にしすぎて疲れる
- 人と比べられるのが怖い
といった問題は、
そのうちでもまさに他人軸で物事を考えてしまっていて、
自分軸というものを蔑ろにしてしまっている時に起きる問題です。
他人軸で物事を考えてしまいやすい人というのは、
「で、君はどう思うの?」
と聞かれたときに返答に困りがちです。
Noと言うことが苦手なだけではなく、Yesと言うことも苦手です。
そもそも自分軸を持てていないので、自分の気持ちや考えというものがどこか宙ぶらりんな状態になってしまっているわけです。
他人軸で生きている人というのは、
「あいつはいい人」
「あいつはいい奴」
と評価されることが少なくありません。
しかし、
当の本人はいつもどこか辛いモヤモヤとした気持ちを持ったままでいるのではないでしょうか。
なぜならば、
他人軸によってもたらされる安心感や喜びというのは、
どこまでいっても相手次第であり、
相手の気分や相手の都合で簡単にひっくり返ってしまうものだからです。
なにもかもが相手次第になってしまっているので、
相手が悪いと、振り回され続けて挙げ句の果てには、
- 捨てられた
- 裏切られた
といった怒りや悲しみの感情に囚われることも少なくはありません。
そうしたネガティブな感情を再び感じるのを恐れるあまり、
より一層他人軸でのコミュニケーションに偏ってしまっているというケースがよくみられます。
それでは一体どうすれば良いのでしょうか。
自分軸を確立する方法
もし、
この記事のこれまでの内容が自分のケースに当てはまると感じたのでしたら、
今後、自分軸・他人軸というものを意識するだけで状況は大きく改善されます。
これからは、
まずは自分軸というものをはっきりと意識した上で、
他人軸をその場に加え、物事を考えみるようにしましょう。
そのためのコツは、
- 私はどう思うか
- 私はどうしたいか
- 私ならどうするか
というように、「私」という主語をはっきり意識することです。
そして、
もし自分軸を意識した上で他人軸との不一致を感じたらどうすれば良いのかと言うと、
「ちょっどドライだね」
と言われるくらいがちょうど良い、と思いましょう。
つまり、相手を拒絶するような態度や言葉使いをするのではなく、
それとなくやんわり断るような雰囲気や言葉選びをして対応すれば良いのです。
仮に、
相手から
- あいつは愛想が良くない
- あいつは空気が読めない
- あいつはノリが悪い
と思われたとしても、「だからなんだ」くらいに受け流せば良いのです。
都合の良い使える奴と思われるくらいなら、
空気が読めない奴と思われる方がマシだとは思いませんか?
それに、
自分都合で動いてくれない相手に対してネガティブな態度や発言をとる人というのは、
この後解説をするように「自分軸」に相手を強引に合わせようとするタイプの人間であり、
それはそれでコミュニケーション能力が未熟であると言えます。
依存でも身勝手でもなく相互尊重を目指そう
コミュニケーションの取り方を仮に三つに分類するならば、
それは
- 依存
- 身勝手
- 相互尊重
であると言えます。
依存とは、自分軸を持たず、他人軸ありきの状態です。
身勝手とは、他人軸を考慮に入れず、自分軸しか見えていない状態です。
相互尊重とは、自分軸も他人軸も考慮にいれ、ほどよい境界線を自分と相手との間に引けている状態です。
よくある話が、
私は私、あなたはあなた、
という人は、自分勝手で協調性が無いという意見です。
しかし、その意見が生まれるケースには2つのパターンがあります。
それは、
そう言われる人が、まさに身勝手である状態
もしくは、
そのように意見する人が、まさに身勝手である状態
の2つです。
この記事の内容を実践される方は、
自分がそれら2つのパターンに当てはまらないように注意しましょう。
他者との間の適切な距離感とは
その上で目指すべき状態というのは、
相互尊重のコミュニケーションです。
相互尊重のコミュニケーションでは、
私は私、あなたはあなた、だからお互いの考えを尊重し合った上で対話を進めましょう。
というスタンスです。
もちろん、このスタンスは誰もが誰も持てるわけではありません。
しかし、
自分だけ相互尊重のコミュニケーションをしたからといって何か自分が損をするわけではありません。
依存の人も、身勝手の人も、巡り巡って最後に損をするのは自分自身です。
相互尊重のスタンスを持っている人は、相手がどのようなスタンスの人であったとしても、巡り巡って最後には学びと共感を得られます。
この記事を見られている方は、
他人軸ありきの依存型のコミュニケーションから、
自分軸と他人軸ありきの相互尊重のコミュニケーションへと移行したとしても、
何も損害を被ったりしない事を知り、
自信を持って自分軸というものを確立してみましょう。
ポイントは、
- 私はどう思うか
- 私はどうしたいか
- 私ならどうするか
ということを、意識的に考え、その上で、
私は私、あなたはあなた
ちょっとドライだねと言われるくらいがちょうど良い
と思うようにしましょう。
まとめ
以上いかがでしたか?
この記事では、
- 他人に気を使いすぎてしまう
- 人目を気にしすぎて疲れる
- 人と比べられるのが怖い
といった、対人関係上での悩みを抱えていらっしゃる方を対象に、
その原因は自分軸というものを蔑ろにして、他人軸ありきで物事を考える癖がついてしまっているからだというお話をしてきました。
自分軸を確立しないには、相手に振り回されっぱなしになってしまいます。
相手の気分や都合次第で、自分の気持ちや状況がコロコロと変わってしまうのは健全な状態であるとは言えません。
健全な人間関係というのは、
自分軸・他人軸、というものをお互いが認識し合い、そして尊重し合っているような関係です。
私は私、あなたはあなた、だからお互いの考えを尊重し合った上で対話を進めましょう。
という相互尊重のコミュニケーションこそが目指すべき場所です。
しかし、そのためにはまず自分軸というものを確立しないことには話は始まりません。
自分軸を確立するためには、
- 私はどう思うか
- 私はどうしたいか
- 私ならどうするか
という事について考える習慣を身につけ、
「ちょっとドライに思われるくらいがちょうど良い」
という事を、ことあるごとに思い出してみましょう。
また、
記事の冒頭にて、アドラー心理学についても触れましたが、
アドラー心理学ではこの「自分軸」「他人軸」という考えを、
「課題の分離」
という概念で解説をしています。
ご興味のある方は是非こちらも一緒にご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/8wfjJvL1FvU アドラー心理学で説明される「課題の分離」について理解が深まる! 課題の分離がなぜ大切なのかが分かる! 課題の分離に関する疑問を解消[…]
この記事の内容がなにか一つでもあなたのお役に立てておりましたら幸いです。
最後までご視聴ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
P.S.
当記事の内容はYoutube動画にても解説をしておりますので合わせてご視聴頂けますとより効率的に理解を深めることができます。
- 自分軸と他人軸をはっきり意識できていると
- 私は私、あなたはあなたと思える
- 自分軸がないと、他人軸に合わせてしまいがち
- 他人軸に合わせていると相手次第で全てが決まってしまい不安定
- 他人に気を使いすぎてしまう
- 人目を気にしすぎて疲れる
- 人と比べられるのが怖い
- 自分軸を確立する方法
- 主語をはっきりと意識する
- 私はどう思うか
- 私はどうしたいか
- 私ならどうするか
- 「ちょっどドライだね」と言われるくらいがちょうど良い
- 主語をはっきりと意識する
- 目指すべきコミュニケーション
- 相互尊重のコミュニケーション
- 私は私、あなたはあなた、だからお互いを尊重しあって話を進めましょう
- 相互尊重のコミュニケーションをして損をすることはない
- 巡り巡って学びと共感が得られる
- 相互尊重のコミュニケーション
参考文献:
根本 裕幸(2018)敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法 フォレスト出版
岸見 一郎 (2013) 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎 (1999) アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために ベストセラーズ