「キーワード」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- レジリエンスとは何かを学ぶ!
- レジリエンスが高い人はどんな人か分かる!
- 困難に打ち勝つ方法を知ることができる!
この記事では、レジリエンスとは何か、具体例を用いながら説明していきます。動画と合わせてご覧いただくことで、困難なことにも立ち向かう為の方法を学ぶことができます!
レジリエンスの意味とは?折れない心を育て鍛える方法を解説!
皆さん、こんにちは。ライフハックアニメーションです。
突然ですが質問です。
皆さんは、次のようなことで困ってはいないでしょうか。
- ショックの大きい辛い出来事から立ち直れずネガティブな毎日
- 日中のちょっとしたことが原因でそれを引きずりずっと気分を害してしまう
- 挫折するのが怖くてチャレンジすることができない
程度の差こそあれ誰であっても困難を前につまずいてしまったと言うことはあるかと思います。
また、これまた程度の差こそあれ誰であっても失敗と呼べる状況から立ち直ったという経験もあるかと思います。
しかし、ここで疑問に感じたこともあるのではないでしょうか。
その疑問と言うのは、困難な状況を前にして失敗を経験しそこからなかなか立ち直れずくじけてしまう人がいる一方で、
それと同じような困難な状況を前に同じような失敗を経験したとしても、そこから見事立ち直りむしろ以前よりも強くなった状態で戻ってくる人がいるのは何故だろうかと言う疑問です。
実は、その立ち直る力と言うのは「レジリエンス」と言う名前で現在知られており、
実証研究の多くは人のレジリエンスは学習や訓練を通じて強化することができると言うことを示しています。
そこで今日の記事では、そんな「レジリエンス」とは一体何か、また一体どうすれば自分のレジリエンスを高めることができるのか、その方法についてわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までお楽しみください。
レジリエンスとは何か
レジリエンスとは何か、それを端的に説明するならば、
複雑な変化への適応能力であるといえます。
レジリエンスは、再起力や精神の強靭さとも呼ばれますが、
それが必要とされるのは、肉親との死別といった悲劇的な悲しみから立ち直るといった程度の大きいことから、
学校を転校することや職場での異動、さらには日々の生活の中でのちょっとしたストレスから回復する際にレジリエンスが必要となります。
そして、なぜ今この「レジリエンス」が人間に備わる1つの能力として注目を浴びているのかというと、レジリエンスが高いことがこの現代社会を生きる上において私たちにとても有利に働くからです。
なぜならば、現代社会を生きる私たちは毎日多種多様で複雑な変化にさらされており、普通に生きているつもりでもつまずかされることに満ちているからです。
転ぶのは誰だって仕方ありません。しかし、転んだ状態から立ち直ることができなくてはいつまでたっても転んだままで前に進めません。
レジリエンスが高いと何がいいのかと言うと、そうした複雑な変化を前に転ぶことがあったとしてもすぐに立ち上がり、立ち上がるだけではなくその変化に適応し、前よりも少し強くなった状態に生まれ変わることができるからです。
それではそのようにレジリエンスが高い人にはどのような特徴があるのでしょうか。
レジリエンスが高い人に共通していること
レジリエンスが高い人に共通している事は3つあります。
それは
- 現実をしっかり受け止める力があること
- 置かれた環境に何らかの意味を見いだす力があること
- 手近なもので間に合わせる即興力があること
これら3つの点においてレジリエンスが高い人は高い能力を持っています。
これら3つの能力について簡単な説明を加えます。
現実をしっかり受け止める力があること
まず、1つ目の現実をしっかり受け止める力について。
現実をしっかり受け止めると言う事は、過度に楽観的になりすぎることもなく、悲観的になりすぎることもなく、状況を客観的に分析することができると言うことです。
現実を見る目を歪めるほどに楽観的である事は、もはや現実逃避であり
むしろレジリエンスを下げることにつながります。
一方で、悲観的すぎる事は問題を実際より大きく捉えてしまうため逆に再起不能な状態へと自分を陥れてしまいます。
レジリエンスが高い人と言うのは、楽観的すぎることも悲観的すぎることもなく現実をまっすぐに捉え、客観的な分析を加えた上でそこを足場に、しっかり立ち上がることができるのです。
置かれた環境に何らかの意味を見いだす力があること
次に、2つ目の置かれた環境に何らかの意味を見いだす力について。
レジリエンスが高い人と言うのは、どんな状況に置かれたとしてもそこから意味を見いだすことができます。
意味を見いだすと言うのは、目的を見いだすと言うことです。
つまり、 目的のために今があるというように納得することができるということです。
アウシュヴィッツの強制収容所に閉じ込められていたオーストリアの精神科医であるフランクル氏は、
強制収容所での体験を、戦争が終わった後に講義することを目的にしたことによって自らをその場の辛さより1段上に置くことができたと言っています。
このように、レジリエンスが高い人というのは、 困難に陥ったり失敗したりしてもそうした困難や失敗自体に前向きな意味を見いだすことができるため、そこから早くそしてより強く立ち直ることができるのです。
手近なもので間に合わせる即興力があること
最後に、3つ目の手近なもので間に合わせる即興力があることについて。
レジリエンスが高い人と言うのは、どんな状況に置かれたとしても身近にあるものを活用し、柔軟に対応しようとします。
つまり、必要なツールや素材が手元になくても、問題解決策を即興で作り出してしまうことができるのです。
例えば、必要な資材が手に入らなくて途方に暮れるのではなく、 工夫を凝らして手に入るモノで何とか間に合わせてみたり、
大事な会議の直前で重大なミスに気づいたとしても、あたふたするのではなく今できる最善の策をすぐ打つというようにです。
このように、レジリエンスが高い人はジャングルから脱出するサバイバルの達人のように手に入る身の回りのものをうまく活用して状況を乗り切るという能力に優れているのです。
以上の、
- 現実をしっかり受け止める力があること
- 置かれた環境に何らかの意味を見いだす力があること
- 手近なもので間に合わせる即興力があること
これら三つの要素があることがレジリエンスが高い人に共通している要素なのです。
しかし、そのようにレジリエンスが高い人に共通する要素が分かったとしても一体どうすれば自分がそうしたレジリエンスが高い人に共通してる要素を身につけることができるのかということはわかりませんよね。
そこで、この記事ではこれからその方法を紹介していきます。
レジリエンスを高める方法
レジリエンスと言うのは能力ですが、それはスポーツやプログラミングといったような手に職をつけるという意味での能力ではなく、心の能力です。
そのためレジリエンスを高めるためには心を鍛える必要があります。
それではいったいどのようにして心を鍛えレジリエンスの能力を高めるというのでしょうか。
それではこれから、レジリエンスを高めるためにお勧めのマインドセットが3つありますのでそれらを紹介していきます。
①状況には常に今以上の「プランB」がある事を知る
1つ目のマインドセットは、選択肢を1つに絞らず状況には常に様々な選択肢があることを知ると言うことです。
状況に対する選択肢は無限にあり、仮に現時点において最高の選択肢があるように思えても、常にその最高を上回る選択肢がどこかにあると思うようにします。
レジリエンスが低い人と言うのは、現場に対してベストな方法というものがたったの1つあると思い込みがちです。
そのように思い込んでいては、そのベストのアイデアを採用できない時に、ベストな状態ではないと思い込んでしまいとても精神的に弱くなってしまいます。
そうではなく、
「状況には常に今想定しているベストのアイデアを回る別の良いアイデアがあるはずで、それは自ずと見つかるはずだ。」
と言う考えを持っておくと
目の前の方法やアイディアにしがみつく必要がなくなり、状況に対しても柔軟に対応していくことができるのです。
そのため、自分のレジリエンスを高めるという観点からは、
どんな状況に置かれても、今想定しているどんなアイデアよりも良いアイデアがどこかに隠れていると思うようにしましょう。
②感情に飲み込まれず自分を理解することを優先する
二つ目のマインドセットは、自分の感情に飲み込まれないように自分を理解するように努める習慣です。
傷ついたり、怯えたり、困惑したり、恥ずかしく思った時、
そうした感情との繋がりが大きければ大きいほど、そこから受けるダメージは大きいものとなってしまいます。
一方で、そうした感情を感じたとしても、具体的にどのような感情なのか、何が原因なのか、というように自分自身を理解することに徹することができれば、そこから受けるダメージも最小限に抑えることができます。
ダメージが小さければ、当然そこから立ち直るのも早く、そして簡単なのです。
そのため、レジリエンスを高めるという観点からは、何か感情的な負担を感じた時、その負担に身を委ねるのではなく、一歩距離を置いた位置からその感情の正体および原因を探るのです。
そのような態度を維持するように努め、感情に決して飲み込まれないマインドセットを身につけましょう。
③能力は消耗するので回復する必要があることを知る
誰であっても走ったら疲れるように、レジリエンスという立ち直る力も使えば使うほど脳は疲れてしまいます。
レジリエンスが高い人というのは、立ち直ると言う精神的努力にはそれ相応の負担を自分に強いるということを分かっています。
このことが分かっていないと、立ち直れない自分を責め逆にもっと精神的負担を自分に課すということになりかねません。
そのため、大切なことは、レジリエンスという立ち直る力を日中何度も使わなくてはいけない場面にはなるべく自分を置かないようにすることです。
そしてレジリエンスを発揮して踏ん張りを効かせた後は、それなりに疲れてしまっていることを認め、いつもより多めに回復の時間を確保するということを心がけましょう。
まとめ
以上いかがでしたか。
今日の記事ではレジリエンスとは何か、そして一体どうすればレジリエンスを高めることができるのかと言う話をしてきました。
私たちが生きる現代社会は、 かつてないほどに複雑になってきておりその結果として日常生活レベルにおいても様々な困難に立ち向かっていかなくてはいけません。
そうした困難を全て避けるということは不可能に近く、 誰であっても何度も何度もつまずくということは避けられません。
そうした時、レジリエンスという能力が私たちの味方になってくれるのです。
そしてそれは、心を鍛えること、メンタルのマインドセットを強靭なものにしていくことによっておのずと高めていくことができる能力です。
今日紹介した内容を踏まえ困難に立ち向かう力を自分自身に授けていきましょう。
この記事の内容が1つでもあなたのお役に立っておりましたら幸いです
最後まで、ご視聴ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。
- レジリエンスとは
- 複雑な変化への適応能力のこと
- 困難なことがあっても、すぐに適応し強く生まれ変わることができる
- レジリエンスが高い人の特徴
- 現実をしっかり受け止める力があること
- 置かれた環境に何らかの意味を見いだす力があること
- 手近なもので間に合わせる即興力があること
- レジデンスを高めるために
- 選択肢を1つに絞らず状況には常に様々な選択肢があることを知ること
- 感情に飲み込まれず自分を理解し、能力を回復させる時間を確保すること
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部(2019) ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] レジリエンスダイヤモンド社
内田和俊(2016) レジリエンス入門 ──折れない心のつくり方 ちくまプリマー新書