行動科学マネジメントでやる気を意図した通りに高める方法

この記事のポイント
  1. 行動科学および行動科学マネジメントとは何かが分かる!
  2. 行動科学マネジメントの理屈が分かる!
  3. どうすれば意図した通りに自分のやる気を操れるかが分かる!

この記事では、行動科学での学術的な知見を土台にした実践ノウハウである行動科学マネジメントについて紹介し、いかにして自分の意図した通りに自分の行動を操れるのかという方法を解説していきます。

行動科学とやる気

みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです。

突然ですが、このような悩みをお抱えではないでしょうか。

  • やらなければいけないと分かっているのに、出来ない
  • やる気さえあればいいのに、やる気が出てこない
  • 簡単なことなのにすごく時間がかかってしまう

もしそのような課題をお抱えのようでしたら、

今日の記事で解説をする「行動科学マネジメント」に基づいた、
科学的にその効果が実証されているアプローチをとってみることで、

状況は改善されるかもしれません。

是非最後までお楽しみください。

行動科学マネジメントとは

行動科学とは

行動科学とは、

心理学や動物行動学の知見から、人間の行動原理を明らかにしようとするものです。

そして、

この行動科学を土台に、
人間の行動に焦点を当て、
いかにしてやる気を高めさせ、行動意欲を持たせるか、

という実践的なメソッドが、

今日の記事で解説をする行動科学マネジメントです。

その趣旨を端的に言うならば、

それは、

「しなくてはいけない。」を、「したい」に変えるための、
科学的根拠に基づいた実践的な方法である

と言えるでしょう。

つまり、
今日ご紹介する行動科学マネジメントの手法を覚え、

実際に活用することで、

仕事や目標とする行動に対して、

「しなくてはいけない。」という動機ではなく、

「したい。」という動機によって、

あたかも「暑いから上着を脱ぐ」というのと同じくらいに、
自発的かつ自然に行動を起こすことが出来るようになるのです。

行動科学マネジメントの理屈とは?

行動科学マネジメントとは

それでは、行動科学マネジメントによる実践方法とは、
一体どのようなものなのでしょうか。

まず、行動科学マネジメントの考え方の前提には、

人間の行動原理として、行動の前には必ず何かしらの動機付け条件があるとしています。

そしてこの動機付け条件というのは、2つの要素で成り立っており、
それは

「必要性」と「メリット」

です。

つまり、

人間は、必要性とメリットがあれば、そこに動機付け条件が成立し、その時初めて
その必要性を満たし、メリットを享受するような行動を起こすようになっているというわけです。

このことは、逆に考えると、

そうした動機付け条件があれば人は行動をするし、動機付け条件がなければ人は行動をしないということです。

なぜ人は思った通りに動けないのか

この考えをベースに、

「やらねければいけないと分かっているのに、出来ない。」

という問題を考えると、

それは、

「やらなければいけないと分かっている。」

という事がそもそも動機付け条件になっておらず、
当然行動に繋がるわけがないという結論になります。

もしも、

「やらねければいけないと分かっている。」

という事が動機付け条件になっているならば、行動に繋がるはずだからです。

動機付け条件が機能していない例

動機付け条件が機能していない例

この事は、日々の自分の生活を振り返り、行動がうまく起こせなかった時のことを考えてみるとより理解が深まります。

例えば、

「勉強しなければいけないと分かっているのに、勉強じゃなくて漫画を読んでしまう。」

といった場合、

「勉強をする」

という事に対する必要性とメリットを、脳がうまく認識できていません。

それよりも、漫画を読むと言う事の方が、勉強のプレッシャーから逃れるという必要性と、楽しくて気分が良くなるというメリットをもたらしてくれます。

時間的・因果関係的な距離

動機付けの時間的・因果関係的な距離

これら、「勉強をする」という事と、「漫画を読む」という事との間の大きな違いというのは、

それら2つの行動と、その行動によって満たされる必要性及びメリットとの間の時間的・因果関係的な距離にあります。

つまり、

勉強によって、成績が良くなって、将来的にポジティブな未来が待っている、というのと、
漫画を読むと、プレッシャーからすぐ解放されて、すぐ楽しく気分が良くなる、

というのとでは、明らかに漫画を読むと言う方が、自分にとっての必要性とメリットとが、
直接的かつ速攻で満たされます。

以上の具体例も踏まえた上で、

じゃあどうすれば良いのかと言うと、

ターゲットとなる行動と時間的・因果関係的に非常に近いところで、
必要性とメリットを兼ね備えた動機付け条件を、人工的に作ってしまえば、

自分の意図した通りに、「しなくてはいけない。」から「したい」という状態に、変えることが出来るのです。

そこでこの記事では、行動科学マネジメントに基づき、
実際に私も試してみてその効果をはっきりと感じたおすすめの方法をご紹介します。

目標達成シール法

目標達成シール法とは

行動科学マネジメントの理論に則り、かつ非常に手軽に行えるのが、これから紹介する方法です。

その方法は、

ターゲットとなる行動が満たす、必要性とメリットとして、

「目標達成のシールを貼ることが出来る。」

と言うことを、
動機付け条件として脳にプログラムすると言う方法です。

そんなので、やる気が上がるわけない!と思われてしまうかもしれません。

私も初めは半信半疑で取り組みましたが、自分が思っている以上に脳は単純で、
シールを貼れる、という単純なことに、脳が明らかに必要性とメリットを感じてくれているというのを実感しています。

さて、その方法はいたってシンプルで、

ターゲットとなる行動について、

  • いつ
  • どれくらい
  • シールを何枚

というルールを自分で決め、
そのルールを達成したら、用意したノートにシールを貼っていく、というだけです。

おすすめの道具

おすすめの道具

おすすめのアイテムは、

無印良品に売っている1冊100円のこちらの、スケジュールノートと、100円ショップで買えるカラーシールです。
無印良品のスケジュールノートは、月ごとの一覧のものと、週ごと一覧のものとの二種類があるので、お好みを選ぶと良いでしょう。

例えば、

先ほどの「勉強しなければいけないと分かっているのに、勉強じゃなくて漫画を読んでしまう。」という課題を解決するためには、

ルールとして、

  1. 勉強机に座って、携帯の電源を切り、机の上には勉強するものだけを置いたらシール1枚
  2. とりあえず10分勉強に集中できたらシール1枚
  3. そこから1時間集中するごとにシールを1枚
  4. 3時間集中できたらボーナスでシールを追加で2枚
  5. 勉強をすることへのプレッシャーから逃げて漫画を読むという事をしなかったらシールを2枚

というように、ノートの1ページ目に、ルールを書き込み、
そのルールに則ってシールを貼っていきます。

すると、一体脳の中でどのような事が起こるのかと言うと、

シールを貼れる、という必要性と、
シールを貼る時の爽快感、

というメリットを満たそうとして、
最も時間的・因果関係的に近い距離にある、「勉強をする」という行動を必然的に取れるようになるわけです。

以上のシンプルなルールでも十分効果的なのですが、

さらにシールを50枚集めたらタピオカドリンクを飲む、というようにボーナスを作るのも効果的です。

また、ターゲットとする行動ごとにノートを複数用意したり、ルールによってシールの色を変えてみるというのもおすすめです。

行動科学マネジメントでやる気を高める方法とは

行動科学マネジメントでやる気を高めるまとめ

以上いかがでしたでしょうか。

この記事では、人間の行動原理を科学的に解明し、そこえ得られた法則を応用した実践的なメソッドである、
行動科学マネジメントについてご紹介をしてきました。

最後に記事の内容を簡単にまとめておしまいにします。

行動科学マネジメントの前提には、

あらゆる行動には、動機付け条件があり、
その条件は、自分にとっての必要性とメリットによって決まる、

という考え方があります。

この考えに基づけば、

「やらないといけないと分かっているのに、できない」

という状態の理由というのは、

「やらないといけない事」の必要性とメリットとを、脳がうまく認識できておらず、
動機付け条件が成立していないから、と説明が可能です。

しかし、この事は逆に捉えれば、

必要性とメリットによって成り立つ動機付け条件さえしっかりと用意してしまえば、
自発的かつ自然に行動に起こすことが出来るようになると言う事です。

そして、

そのための動機付け条件の設定の仕方としては、
ターゲットとなる行動に対して、時間的・因果関係的に近い場所に必要性とメリットとを設定するのが最も効果的であり、

そのためのおすすめの方法として、

目標達成ごとにシールを貼るというシンプルだけれども、
効果絶大な方法をご紹介しました。

今日の記事の内容は大人だけではなく、子供にとっても効果的ですので、
子供が自発的に勉強するようになるためのキッカケとして、この方法を活用性てみるのもおすすめです。

また、行動科学マネジメントについてもっと詳しく知りたいという方にはこちらの本がおすすめです。

また当記事の内容はYoutubeでも解説をしておりますので、
復習も兼ねて是非こちらもご覧下さい。

最後までご愛読ありがとうございました。

参考文献:
石田 淳(2018) 図解 すごい「実行力」: 「結果」は3日で出る! 三笠書房
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部(2009) 【新版】動機づける力―モチベーションの理論と実践 ダイヤモンド社
エドワード・L. デシ, リチャード フラスト(1999) 人を伸ばす力―内発と自律のすすめ 新曜社