「メランコリー親和型性格, うつ病 性格」については↑の動画でも詳しく解説をしております!
- うつ病になりやすい性格があるということを知れる!
- メランコリー親和型性格について詳しくなれる!
- 自分が鬱になりやすい性格の時どう対処すれば良いかが分かる!
この記事では、うつ病になりやすいと言われる「メランコリー親和型性格」について解説していきます。動画と合わせてご覧いただくことで、仮に自分がメラコンリー親和型性格に当てはまると思った時、また周りの人がまさにそのような性格であった時、どのように対処していけば良いのかが分かります!
うつ病になりやすい性格について解説!
みなさんこんにちは!ライフハックアニメーションです!
突然ですがあなたは、次のことに当てはまっていませんか?
- 真面目過ぎ、頑張りすぎ、もっと気楽になろうよと言われる
- 何か悪いことが起こると「自分がいけないんだ」と自責の念に駆られる
- 仕事熱心でルールや規範をしっかりと守らなければいけないと思う
これらの中から1つでも当てはまった方は、うつ病になりやすい性格と言われる「メランコリー親和型性格」に当てはまっている可能性が高といえます。
メランコリー親和型性格は、自分を責める傾向にあり、常に他者への罪悪感と戦っていることが特徴です。
- 「メランコリー親和型性格とうつ病ってどう関係しているの?」
- 「うつ病になりやすい性格でも、うつ病にならずに済む対策は?」
という疑問にお答えするために、
今日の記事では、うつ病になりやすい性格であるメランコリー親和型性格とは、一体どのような性格なのかについてご紹介していきます。
もしもあなたが、メランコリー親和型性格に当てはまるのなら、自分の性格を理解し、どう向き合っていけばいいのかを知ることはとても大切です。
是非最後までお楽しみください。
うつ病になりやすい性格とは
そもそもうつ病はなぜ起こるのでしょうか。
実ははっきりした原因というのはまだ解明されていません。
しかし、うつ病になる原因のひとつとして、実は「性格」があります。
うつ病の発症と性格との間には関連性が認められているのです。
それでは、具体的にどんな性格の人がうつ病になりやすいのか、性格の特徴をあげながら、3つの性格タイプについてご紹介します。
うつような症状に悩まされている方は、自分の性格が当てはまっているかどうかチェックしてみましょう。
まず1つ目の性格タイプは、循環気質です。
元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す、双極性うつ病になりやすいタイプ。
社交的、善良、親切で親しみやすい反面、感情が激しくなりやすいという面をもっています。
続いて2つ目の性格タイプは、執着気質です。
義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性などの特徴があります。
仕事の質は高いのですが、量がこなせません。
仕事を一生懸命完成させるために軽い興奮状態が続いたあと、ガクッと下がり、抑うつ状態に陥りやすいタイプです。
また、白か黒か、ゼロか100かという結果を決めつけたがり、優先順位をつけられないタイプでもあります。
最後にご紹介する、うつ病になりやすい3つ目の性格タイプは、メランコリー親和型気質です。
常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとし、他人との関係も重視するタイプです。
そのため他人の評価がとても気になり、何か悪い問題が起きると悲観的になり、すべて自分の責任だと考えてしまうタイプでもあります。
そして、循環気質も執着気質も、この3つ目のメランコリー親和型性格と重なる特徴を持ち合わせています。
そこで今日の記事では最後にあげた、メランコリー親和型とうつ病の因果関係を考えてみましょう。
うつ病と関係性のあるメランコリー親和型性格とは
1961年にドイツの精神病理学者テレンバッハ氏が提唱した、メランコリー親和型性格とは、具体的に次の6つの特徴をもつ性格のことです。
- 正確さを求める
- 綿密
- 勤勉
- 良心的
- 責任感が強い
- 衝突を避けて他人に尽くす
そしてこれらは、どれも「秩序を重んじる」という点で共通し、大きく2種類に分類できます。
まず1つ目は、作業をどのように行なうのかという「作業遂行上の秩序」。
メランコリー親和型性格の6つの特徴のなかでは、正確さ・綿密・勤勉の3つがあてはまります。
2つ目は、道徳・責任・人間関係などに関する「社会的な秩序」です。
メランコリー親和型性格の特徴では、良心的・責任感が強い・衝突を避けて他人に尽くす、の3つがあてはまります。
この作業遂行上の秩序と、社会的な秩序の2つの側面が、うつ病とどのような関係性があるのかについて、掘り下げてみましょう。
「作業遂行上の秩序」とうつ病の関係
「作業遂行上の秩序」は対象が作業なので、時間と労力を必要なだけ充分にかけさえすれば、その分の高いレベルの仕事を達成できるかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、仕事や勉強において、ルールや規制といった外部からの制約が付きまといます。
例えば、勉強の課題は締め切りによって時間が制限されますし、仕事の量は自分の都合で勝手に減らすわけにはいきません。
そのうえ、メランコリー親和型性格の人は、正確に・綿密に行なわないと気がすまないという特徴を持っています。
そのため、気づいた時には仕事の量が何倍にもふくれ上がってしまいます。
メランコリー親和型性格の特徴が作用すると、仕事や勉強を行ううえで、過度な負荷がかかりやすく、ついには達成不可能な状況にまで陥ってしまいます。
ついには、そうした過度な要求にたまりかねた心が、まるで電気のブレーカーが落ちるように停止してしまい、うつ状態を招いてしまうのです。
「社会的な秩序」とうつ病の関係
さらに、もう1つの側面である「社会的な秩序」を重んじる傾向とうつ病との因果関係についても考えてみましょう。
メランコリー親和型性格の人は、責任感が強く、丁寧に業務を遂行すべきだと考える性格なので、手抜きをしたり、期限を破ったりするような自分を許しません。
たとえ仕事の量や課題の量が多過ぎたとしても、文句も言わず、睡眠時間を削ってでもやり遂げようとします。
しかし、時間は1日は24時間と有限です。
体力や集中力の持続にも当然限界があるので、これを超えてしまった時は、破たんを招いてしまうことになります。
また、メランコリー親和型性格の特徴である、衝突を避けようとする傾向は、人間関係にも支障をきたします。
いくら衝突を避けたいからといっても、人間関係では自分以外の相手が存在しているので、時にうまくいかないことも当然ありますよね。
もし、相手から無茶な要求を突きつけられたり、相手が悪意を向けてきたりした時など、不誠実な相手との関係性においては、衝突を避けて良好な関係であり続けることは、努力で成し遂げるには無理があります。結果的に裏切られたり傷ついたりしてしまいます。
しかし、メランコリー親和型性格の人は、怒りや恨みなどの感情が心の底から湧き上がってきたとしても、そうした感情を抑圧し我慢してしまいます。
これらの怒りや悲しみ、恨みなど、行き場を失ってしまった感情が、心のストライキ、つまりうつ状態を招くことになってしまうのです。
メランコリー親和型性格の人がうつ病にならないための対処法
メランコリー親和型の性格を紐解くことで、それがどれほどうつ病になりやすい性格なのかを理解できたのではないでしょうか。
「うつ病になりやすい性格であれば性格を変えればいい」
と思われがちですが、性格を変えることは、口で言うほど簡単なことではありません。それに、そもそも性格は個性ですから無理に変えようとする必要もありません。
しかし、うつ病になりやすいメランコリー親和型性格の人にとっては、自分の性格について知り、理解することは、自分を守るためにもとても大切なことです。
メランコリー親和型性格への理解を深めることで、ストレスへの対処法を考えたり、実行したりできるようになるのです。
そこでこの記事ではここから、今日から実践できる、認知行動療法と呼ばれる精神療法についてご紹介します。
認知行動療法① セルフモニタリング
まずは、認知行動療法としてよく知られているセルフモニタリングについてです。
セルフモニタリングとは文字通り、自分のことを自分で観察することです。
いつも使っているスケジュール帳やメモ帳に、1日の行動や思考・感情など、出来事と気分の状態を、0~100点で客観的に記録していきます。
例えば、
- 仕事で発注ミスをして上司に怒られてしまった。気分が落ち込んだ。20点
- 1週間頑張ったご褒美として、ランチに大好物のアジフライを食べた!80点!
などといったようにです。
セルフモニタリングは、寝る前のたった3分でできることなので、お手軽な方法の1つです。
後から見直すことにより、気分の落ち込みの原因や、自分の考え方のクセに気づくことができ、ストレスへのセルフケアの方法を自然と習得していくことができます。
認知行動療法② 短期課題の提示
そのほか認知行動療法としておすすめなのは、短期課題の提示です。
これは自分自身に、小さく短期的な課題を与えることで、達成感を味わい、自己否定感を和らげていきます。
例えば、夜寝る前には「明日の朝起きたらまずカーテンを開けよう」と小さな課題を与えます。
次の日に達成できたら、窓を開ける→パジャマを着替える→歯磨きをする→朝食を食べる
というように、チャレンジしやすい小さなことを課題として認識し、口に出してみましょう。
「自分の病気は自分で治す」という強い意思を持ちながら、短期課題をクリアしていくと、次第に自信がついてくるはずです。
———-
メランコリー親和型性格の人は、すべてに完璧を求めてしまいます。
セルフモニタリングで自分自身を知りながら、小さなことからコツコツと乗り越えて自信をつけることにより、
性格の特徴を否定することなく、自分自身の力で対処できるようになりますよ。
ちなみに、
こちらの記事では、認知行動療法に焦点を当て詳しく解説し、自分で実践できるシートなども無料で配布しておりますので、是非合わせてご覧ください。
まとめ
以上、いかがでしたか?
今日の記事では、うつ病になりやすい性格のひとつである、メランコリー親和型性格に注目して、
- そもそもうつ病を引き起こしてしまう原因とは何なのか、
- メランコリー親和型とうつ病が深く関係する理由はなぜか、
- メランコリー親和型性格とどう向き合えばうつ病にならずに済むのか
についてご紹介しました。
メランコリー親和型性格に限らず、今もっている性格はそう簡単に変えられるものではありません。
うつ病になりにくくするためには、性格そのものを否定し変えようとするのではなく、自分の性格を受け入れて、どのように向きあって対処すればいいのかを考えることが大切です。
今日ご紹介した、自分でも出来る認知行動療法の方法も是非取り入れてみてくださいね。
また、うつ病や気分の落ち込みについては以下の記事でも詳しく解説しておりますので、
是非合わせてご覧ください。
- うつ病とは何か。原因から治療、そして予防対策までを簡単に解説!
- 【うつかも?】軽症鬱とは。その原因と予防対策について。
- 【双極性障害とは】症状と原因そして診断について(躁鬱病は治る)
- 【不安障害】神経症の原因・克服・治し方(心の病)
- 不安のメカニズムを分かりやすく解説!心の疲労と心の病の関係性とは
この記事の内容が、何か一つでもあなたのお役にたてておりましたら幸いです。
最後までご愛読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
- うつ病になりやすい性格の3タイプ
- 1. 循環気質
・元気な状態と抑うつな状態とが繰り返されるタイプ
・社交的、善良、親切で親しみやすい反面、感情が激しくなりやすい - 2. 執着気質
・義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性などの特徴
・仕事の質は高いが、量がこなせない、白黒つけたがる、軽い興奮のあと一気に疲れやすい - 3. メランコリー親和型性格
・常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとする
・他人の評価がとても気になり、何か悪い問題が起きると悲観的になり、すべて自分の責任だと考えてしまう
- 1. 循環気質
- メランコリー親和型性格とは
- 作業遂行上の秩序を重んじる
・性格さ、綿密、勤勉
・自分を追い込みやすく、心身ともに限界が来てしまいやすい - 社会的な秩序
・良心的、責任感が強い、衝突を避けて他人に尽くす
・人間関係で悩んでしまいやすく感情を抑圧してしまう
・溜まった感情が心のストライキへと繋がる
- 作業遂行上の秩序を重んじる
- メランコリー親和型性格の人がうつ病にならないようにする対処法
- セルフモニタリング
・自分のことを自分で観察する
・メモ帳などに1日の行動や思考、感情、出来事、気分の状態を0点から100点で点数評価していく - 短期課題の提示
・自分自身に小さく短期的な課題を与えることで達成感を味わい自己否定感を和らげていく
・その他認知行動療法の方法が役に立つ
- セルフモニタリング
P.S.当記事の内容はYoutube動画でも解説しておりますので合わせて御視聴ください。
参考書籍:
加藤 諦三(2008)「うつ」になりやすい人 PHP研究所